早田ひな、申裕斌に2-3で敗れ8強ならず WTTチャイナスマッシュ3回戦、最終ゲームは9-11

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卓球のWTTチャイナスマッシュ(北京)で10月8日、女子シングルス3回戦に出た早田ひな(26)=日本生命=が、韓国の申裕斌(シン・ユビン、22)にゲームカウント2-3で敗れた。最終第5ゲームは6-10から3点を返したものの、9-11で届かず。国際大会のシングルスで9戦全勝だった相手に、初めての黒星となった。早田は同じ日の午後、張本美和と組む女子ダブルスで準決勝に進んでいる。
3ゲーム続けてデュース、54分の接戦
試合は現地時間の10月8日午前11時(日本時間正午)に始まった。会場は北京の首鋼園。大会時点の世界ランキングは早田が6位、申裕斌が12位で、シードは早田が第6、申裕斌が第10だった。チャイナスマッシュのシングルスは、3回戦までが5ゲームマッチ(3ゲーム先取)で行われる。
| ゲーム | 早田ひな | 申裕斌 | 取った選手 |
|---|---|---|---|
| 第1ゲーム | 12 | 10 | 早田 |
| 第2ゲーム | 11 | 13 | 申裕斌 |
| 第3ゲーム | 10 | 12 | 申裕斌 |
| 第4ゲーム | 11 | 6 | 早田 |
| 第5ゲーム | 9 | 11 | 申裕斌 |
勝者は申裕斌で、ゲームカウントは3-2。WTT公式記録の試合時間は54分6秒だった。
第1ゲームは申裕斌が序盤に1-5とリードした。早田は申裕斌のフォアサイドへの強打で差を詰め、7-9から追いつくと、デュースの末に12-10で先取する。第2ゲームも同じくデュースまでもつれたが、今度は申裕斌が両ハンドの攻撃で押し切り、13-11でタイに戻した。
勝負の分かれ目は第3ゲームにあった。早田はサービスから主導権を握って9-5とリードしたものの、申裕斌がレシーブからのチキータで追い上げ、3ゲーム連続のデュースに持ち込む。最後は申裕斌が12-10で取り、先に王手をかけた。
後がない第4ゲーム、早田は2-4と先行されながら、粘り強いラリーで差を詰める。4-5の場面で申裕斌がタイムアウトを取ったが、早田は6-6と追いつき、そのまま11-6で奪い返した。
最終ゲームは申裕斌のストレートへの攻撃が効いた。早田が一度は逆転したものの、中盤から突き放され、6-10とマッチポイントを握られる。早田は3連続得点で9-10まで迫ったが、最後は早田のチキータが台を越えた。
9連勝で迎えた相手に、10度目で初黒星
2人の対戦は、2024年8月のパリ五輪女子シングルス3位決定戦が広く知られる。早田は左腕のけがを抱えながら4-2で勝ち、銅メダルを手にした。
それ以前から、国際大会のシングルスでは早田が勝ち続けていた。2026年に入ってからも、2月のアジアカップ、8月のWTTヨーロッパスマッシュ、9月23日のアジア大会女子団体準決勝と3度対戦し、すべて早田が勝っている。ヨーロッパスマッシュは同じ3回戦で、最終ゲームを12-10で取る接戦だった。アジア大会の団体戦では3-0のストレート勝ちを収めた。
日本の報道では、試合前の時点で早田の国際大会9連勝。韓国のスポーツ朝鮮も、申裕斌がそれまで早田に9度敗れていたと伝えている。10度目の対戦で、通算成績は早田の9勝1敗に変わった。
関連記事:早田ひな、WTTチャイナスマッシュ2回戦で范姝涵に逆転勝ち 3回戦の相手シン・ユビンとの対戦成績を整理
WTTの公式Xは、ヨーロッパスマッシュと同じ段階で立場が入れ替わったと伝え、試合後に感情をあらわにする申裕斌の写真を投稿した。申裕斌は今大会、1回戦でドイツのアネット・カウフマンを3-1、2回戦で同じ韓国のイ・ウンヘを3-0で下して勝ち上がっていた。早田は1回戦で長﨑美柚を3-1、2回戦で中国の范姝涵を3-2で破っての3回戦だった。
早田「申裕斌選手が過去一番のパフォーマンス」
早田が試合について語ったのは、同じ日の女子ダブルス準々決勝のあとだった。卓球専門メディアのRallys(ラリーズ)の取材に、敗戦の受け止めを率直に明かしている。
「私自身も、めちゃくちゃ悪いわけではなかったんですけど、それ以上に申裕斌選手が過去一番のパフォーマンスだったかなと思います」
早田は、相手の出来が良かったぶん、自分の戦術の切り替えが遅れたと分析する。ボールの質に一つ一つ変化があり、いつも対戦している申裕斌とは違うと感じていたという。相手のリーチの長さで何度ラリーになってもしのがれ、少しずつ上回られたとも話した。
一方で、下を向く言葉は少なかった。「負けたからといって自信を失うわけでもないですし、負けたなかでもひらめきがあったりしたので、この舞台で申裕斌選手と試合できて良かったなと思います」。試合が終わって冷静になると、やっておけばよかったと思う手もあったと認め、次に同じ失敗をしなければいいと前を向いた。
シングルス敗退から約1時間半後、ダブルスは4強へ
早田の1日は、シングルスで終わらなかった。現地時間午後1時20分から、張本美和(木下グループ)と組んだ女子ダブルス準々決勝に臨み、チャイニーズタイペイの簡彤娟/李昱諄組に3-2(11-9、10-12、11-9、8-11、11-6)で競り勝った。第1シードのペアが準決勝に進んだ。
早田はこの試合後、「2時間の間で10ゲームしてるみたいな感覚だった」と話し、体力的に限界が来ていたと明かした。最後は張本のおかげで勝てたとしながら、自分は相手やパートナーより先にミスをしてはいけないと考えていたという。
関連記事:みわひな、チャイナスマッシュ女子ダブルス初戦をストレート勝ちで8強 張本美和・早田ひな組
準決勝は10月9日、現地時間午前11時(日本時間正午)に予定され、中国の王藝迪/姜依依組と対戦する。早田は「明日以降はダブルスで優勝を目指して頑張りたいなと思っています」と話している。
日本勢は女子3人と松島輝空が準々決勝へ(10月9日朝時点)
女子シングルスでは、張本美和、橋本帆乃香、佐藤瞳の3人が8強に残った。10月8日の3回戦で、張本美和は中国の何卓佳に3-0、橋本はタイのオラワン・パラナンに3-0、佐藤はドイツのザビーネ・ウィンターに3-0で勝った。大藤沙月は中国の陳幸同に0-3で敗れている。
WTT公式の日程によると、10月9日の準々決勝は橋本と陳幸同が日本時間午後1時30分、張本美和と中国の王藝迪が午後2時15分、佐藤と中国の朱思冰が午後8時30分に始まる。早田を破った申裕斌は、日本時間午後7時から第1シードの王曼昱(中国)と対戦する。王曼昱は3回戦で同じ中国の石洵瑶に3-2で競り勝った。申裕斌は林鐘勳と組んだ混合ダブルスでも決勝に進んでおり、同じ夜に2試合を戦う日程だ。
男子シングルスは、松島輝空が3回戦でチャイニーズタイペイの郭冠宏を3-1で破り、8強入りした。準々決勝は日本時間10月9日午後1時30分から、同じくチャイニーズタイペイの馮翊新と当たる。張本智和は3回戦で中国の周啓豪に0-3で敗れた。
松島と張本美和の混合ダブルスは10月8日夜の準決勝で、林鐘勳/申裕斌組に1-3で敗れた。日本勢の残る種目は、女子シングルス、男子シングルス、女子ダブルスの3つになる。
パリ五輪の銅メダルマッチから2年2か月。申裕斌に初めて敗れた早田は、日本時間9日正午からダブルスの準決勝に立つ。大会は10月11日まで続く。
[文/構成 by スポーツライター TAKU]











































































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