サクラセブンズ兼松由香HC、アジア大会金メダルの報告会見で「最後まで守り切ったというよりも、最後まで攻めて勝ったのは大きな成長」

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愛知・名古屋アジア大会の7人制ラグビーで金メダルを獲得した女子日本代表「サクラセブンズ」の兼松由香ヘッドコーチ(HC)が6日、オンラインの優勝報告会見に出席した。中国に10-5で競り勝った決勝を「最後まで守り切ったというよりも、最後まで攻めて勝ったのは大きな成長」と評価。11月からは、2028年ロサンゼルス五輪の出場権がかかる世界シリーズ「SVNS」が始まる。
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報告会見で語った決勝の「攻め」
会見はきのう6日、オンラインで開かれた。出席したのは兼松由香HC(44)と須田倫代主将(23)=三重パールズ=の2人。スポニチアネックスが会見の様子を伝えている。
兼松HCは、自国開催の重圧と応援への感謝をこう語った。
「いろんなプレッシャーがある中で、たくさんの応援を受けて、(代表メンバー)13人がつながり続けるサクラセブンズのラグビーを見せられた。金メダル獲得はもちろん、サクラセブンズのラグビーを見てもらったことがうれしい」
3日の決勝についても、評価の軸ははっきりしていた。日本は前半に平野優芽と梶木真凜のトライで10-0とリードしたものの、後半は苦しい時間が続き、中国に1トライを返されて5点差に詰め寄られている。それでも兼松HCは、守備で耐えた試合とは見ていなかった。
「後半の苦しい時間でも引かず、ディフェンスだが自分たちからボールを奪い返そうとした。最後まで守り切ったというよりも、最後まで攻めて勝ったのは大きな成長」
守る場面でも、自分たちからボールを取りにいく。5点差で逃げ切った決勝を、指揮官は「攻め」の試合として振り返った。
「13人がつながり続けた」 2年間の集大成
この評価は、大会後に出したコメントともつながる。日本ラグビーフットボール協会(JRFU)が4日に公表した大会後コメントで、兼松HCは「選手たちはこれまで積み重ねてきたことを信じ、全試合を通して13人全員で繋がり続けてくれました」と書いていた。チームが掲げる「繋ぐラグビー」を、自国の観客の前で見せられたことを喜んでいる。
日本は1日の予選プールでシンガポールに36-5、カザフスタンに48-0、2日はタイに34-5と3連勝。3日の準決勝では香港を27-12で下し、決勝へ勝ち上がった。アジア大会の女子7人制で頂点に立つのは、2018年のジャカルタ大会以来2大会ぶり2度目。前回2022年大会(2023年に中国・杭州で開催)は、決勝で中国に敗れて銀メダルだった。
7日付のスポニチアネックスによると、兼松HCは6日の会見で「(就任から)初めの2年の集大成だと思っていた」とも話している。アジア大会は、五輪と五輪の間の年に置いた最大の目標だった。その大会で、狙いどおりの結果を手にしたことになる。
リオ五輪代表から指揮官へ 就任3年目の歩み
兼松HCは愛知県出身。選手としては15人制の女子日本代表で13キャップ、7人制の女子日本代表で28キャップを持ち、2016年のリオデジャネイロ五輪にも出場した。引退後は女子セブンズユースアカデミーのヘッドコーチなどを経て、2024年8月13日にサクラセブンズのHCに就任している。地元・愛知での大会は、指揮官にとっても特別な舞台だった。
就任前の2024年パリ五輪で、サクラセブンズは過去最高の9位に入っていた。兼松HCはそこから、チームを世界の上位へ押し上げてきた。
| 時期 | 大会 | 成績 |
|---|---|---|
| 2025年11月 | SVNSドバイ大会 | 3位(SVNSで初の表彰台) |
| 2026年6月 | SVNSワールドチャンピオンシップ総合順位 | 6位(過去最高) |
| 2026年8月 | アジアシリーズ中国大会 | 優勝 |
| 2026年10月 | アジア大会(愛知・名古屋) | 金メダル |
ドバイ大会の3位決定戦ではフィジーに22-12で勝ち、世界シリーズで初めてメダルを手にした。シーズン終盤のワールドチャンピオンシップ(3大会)でも総合6位に入り、過去最高の順位を残している。
選手時代の兼松HCを含め、リオ五輪までのサクラセブンズの歩みは、スポーツジャーナリストの吉井妙子が書いた『サクラサク 女子7人制ラグビー日本代表サクラセブンズ オリンピックへの挑戦』(小学館集英社プロダクション、2016年8月刊)にまとめられている。第2章「桜戦士」では、兼松HCも取り上げられている。
11月からロス五輪切符をかけたSVNSへ
次の舞台は世界だ。ワールドラグビーの発表によると、2026-27年シーズンのSVNSは11月にドバイで開幕し、2027年5月末のボルドー大会で終わる。終盤のワールドチャンピオンシップの最終順位で、開催国の米国を除く上位4チームに入れば、ロサンゼルス五輪の出場権を手にできる。
スポニチアネックスは、日本が大陸予選と開催国枠以外で五輪の出場権を取れば、男女を通じて史上初めてになると伝えた。
須田主将は会見で「コンスタントにベスト4に入りたい。自分たちのラグビーを体現したい」と抱負を述べている。
会見では大会中の暮らしぶりにも話が及んだ。名古屋大会は選手村を建てず、選手は大型クルーズ船とコンテナハウスに分かれて泊まった。須田主将は窓のない下の階の部屋を割り当てられたようで、携帯電話は圏外続き。「Wi-Fiも扉を閉めると切れた。(チーム内で)連絡が取れなかった」と苦笑いしながら明かした。それでも食事のバリエーションは豊富で、片道約30分のバス移動でも試合に遅れるようなトラブルはなかったという。
最後まで攻めて勝つ。アジアの頂点で手にしたその手応えを、11月からの世界シリーズで試すことになる。
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[文/構成 by スポーツライター TAKU]










































































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