MEDIA DOGS

岡本和真、5月5戦5発で今季10号 ブルージェイズ移籍1年目で日本人ルーキー2桁本塁打11人目、奈良出身右の主砲のプロフィール

岡本和真、5月5戦5発で今季10号 ブルージェイズ移籍1年目で日本人ルーキー2桁本塁打11人目、奈良出身右の主砲のプロフィール

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

ブルージェイズの岡本和真(29)=奈良県五條市出身=が5日(日本時間6日)、敵地レイズ戦で先制10号ソロを放った。5月に入り5戦5発と量産態勢に入り、メジャー1年目で2桁本塁打に到達した日本人選手は11人目。デビュー35試合での到達は今季の村上宗隆に次ぐ歴代2位の速さとなった。

↓ 詳細が気になる方は、このまま下へ ↓

5月に入って5戦5発、初の3番起用で先制弾

ブルージェイズ・岡本和真(29)が5日(日本時間6日)、敵地フロリダ州タンパのトロピカーナ・フィールドで行われたレイズ戦に「3番・三塁」で先発出場し、初回に今季10号となる先制ソロを放った。主砲ゲレロJr.の休養日に伴い、メジャー移籍後初めて3番打者として起用された一戦だった。

初回2死走者なしの第1打席。1ボール1ストライクからの3球目、右腕ラスムセンが投じた外角96.3マイル(約155キロ)の直球を逆らわずにはじき返した。打球速度107.9マイル(約173.6キロ)、角度23度、飛距離409フィート(約124.7メートル)の弾道で右中間スタンドに着弾。チームに先制点をもたらした。

5月に入っての本塁打数は5試合で5本。リーグ5位タイに浮上し、シーズン換算では45発ペースを刻む。試合は8回に逆転を許し、ブルージェイズが3-4で敗れたが、岡本の打棒は止まらない。

智辯学園から巨人入り、NPB通算248本塁打のスラッガー

岡本は1996年6月30日、奈良県五條市生まれ。北宇智小1年でカインドに入って野球を始め、橿原磯城リトルシニアを経て、智辯学園高校へ進学した。高校時代は4番打者として打線を引っ張り、2014年のドラフト1位で読売ジャイアンツに指名された。

巨人での11年間で残した数字は通算1074試合出場、打率.277、248本塁打、717打点。セ・リーグ本塁打王に2020年、21年、23年の3度輝き、打点王も2度獲得した。2018年には22歳でNPB史上最年少となる「打率3割・30本塁打・100打点」を達成し、2018年から23年まで6年連続で30本塁打以上を放った。2022年には巨人第20代主将に就任。三塁手で2度、一塁手で1度のゴールデングラブ賞も手にしている。

2023年のWBCでは正一塁手として全7試合に出場。打率.333、2本塁打、7打点をマークし、決勝の米国戦ではカイル・フリーランドから本塁打を放つなど、3大会ぶりの世界一に貢献した。

2025年シーズンは一塁守備中に打者走者と交錯して左肘を負傷。69試合の出場にとどまったが、その間に打率.327、15本塁打、49打点、OPS1.014を記録した。同オフ、ポスティングシステムでのメジャー挑戦が認められた。

4年6000万ドルでブルージェイズと契約、譲渡金は16.9億円

2026年1月3日(日本時間)、ブルージェイズと4年総額6000万ドル(約94億円)で契約合意。1月4日には球団が正式発表し、巨人への譲渡金は1087万5000ドル(約16億9000万円)になった。岡本クラスの巨人の主砲がポスティングや自由契約でメジャー移籍するのは、2002年オフにヤンキース入りを発表した松井秀喜以来となる。

背番号は「7」。プロ入り時から付けたかった番号だという。3月27日の開幕アスレチックス戦で「7番・三塁」でMLBデビューを果たし、第3打席で初安打、第4打席ではサヨナラ勝ちのホームを踏んだ。登場曲は巨人時代と同じくサザンオールスターズの”希望の轍”。米国では「ビッグ・オーク」の愛称で呼ばれている。

5月のホームラン量産までの道のりは平坦ではなかった。4月17日には打率.188まで落ち込み、米メディアからは適応への懸念も漏れた。だが翌18日に3号を放って上向くと、4月25日のガーディアンズ戦で4号、26日にも2試合連続となる5号を放ち、流れをつかんだ。25日の4号は430フィート(約131メートル)、打球速度112.6マイル(約181キロ)を計測する自身最速・最長の一発だった。

そして5月1日(同2日)のツインズ戦では、6試合ぶりの6号ソロに続き7号2ランを放ち、メジャー初の1試合2本塁打。2日には飛距離453フィート(約138メートル)の8号、3日には日米通じて初の2番打者で9号と、3戦連発を記録した。

「彼は必ず打つ」シュナイダー監督の信頼

ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督は不振時から岡本を擁護し続けてきた。スポーツ報知の取材には「外角のやや高めのエリアで、直球も変化球にも上手く対応が出来るようになっている」と語り、「前足が着地する時に体があまり開かなくなったことも助けになっていると思う」とフォームの改善点も明かした。

MLB.comの記事では、シュナイダー監督が4月25日の特大弾を受け「彼は必ず打つ。ここにいる限りずっとそう言い続けるよ。それだけの能力があるからだ。どう攻められているかも理解しているし、あそこ(フライトデッキ)まで飛ばす打球はそう簡単には見られない。あのパワーは本物だ」とコメントした。

打点製造機。ヤフースポーツ・カナダの元記者トーマス・ホール氏は自身のXで「ブルージェイズは長期に渡って4番を務められる打者を見つけたと思う。その選手の名前は、カズマ・オカモトだ」と評価し、「以前シュナイダー監督はオカモトのことを打点製造機と表現したことがあるが、まさにそうだ」と続けた。

岡本の活躍に、巨人時代の先輩たちも反応した。読売新聞が伝えたところでは、ニューヨークで野球教室を開いた松井秀喜氏が後輩のここまでの活躍を称えたという。

関連記事:ブルージェイズ岡本和真、現地メディアが「トロント席巻」と称賛。嫁が支えた巨人時代から海を渡るまで

日本人ルーキー2桁本塁打11人目、デビュー35試合は歴代2位

メジャー1年目で2桁本塁打に到達した日本人選手は岡本で11人目となった。スポーツ報知がまとめた一覧は以下の通り。

順位選手球団本塁打
1大谷翔平エンゼルス201822
2城島健司マリナーズ200618
3松井秀喜ヤンキース200316
4井口資仁ホワイトソックス200515
4吉田正尚レッドソックス202315
6鈴木誠也カブス202214
6※村上宗隆ホワイトソックス202614
8新庄剛志メッツ200110
8福留孝介カブス200810
8青木宣親ブルワーズ201210
8※岡本和真ブルージェイズ202610

※はシーズン途中

デビューから35試合で10号到達は、24試合で同じ大台に乗せた今季の村上宗隆(ホワイトソックス)に次ぐ2番目の速さだ。日本人右打者のメジャーシーズン最多本塁打は2025年の鈴木誠也の32本だが、岡本はメジャー1年目ながらそれを上回るペースで打ち続けている。

ブルージェイズ球団史でも、デビュー35試合での10発到達は2019年のボー・ビシェット以来2人目。ビシェットは昨オフ、3年1億2600万ドル(約200億円)でメッツに移籍しており、入れ替わるように加入した岡本が入団同年でその記録を掘り起こした。

大谷超えへ、初年度22本のラインを超えるか

岡本の今季ペースは年間43〜45本塁打に相当する。日本人ルーキーの最多記録は2018年の大谷翔平(エンゼルス)の22本だが、現状のペースが続けばこのラインを大きく上回る計算だ。

5月10日のスポニチによると、その時点で岡本は8試合連続安打を継続し、打率は.248まで上昇した。シュナイダー監督は守備面でも好評価を寄せ、「野球のスピード感やテンポを理解してきています」「もともとハンドリングは素晴らしいものを持っています」と語った。

本人は2026年のWBCにも出場の意向を示している。NPB7度のオールスター選出、3度の本塁打王、200本塁打突破。その実績を引っ提げてカナダの地に渡った右の主砲は、メジャー1年目から打点製造機としての存在感を示し始めた。次の一発が、どの記録を塗り替えるか。打席に向かうたび、AL東地区の関心は岡本の背番号7に集まる。

[文/構成 by 橘すろべ]

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

ライフハック/実用

More

グルメ

More

エンタメ

More

社会/ニュース

More

旅行/スポット

More

ファッション/ビューティー

More
Return Top