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金子京介が戦力外通告 育成4位から5月に支配下、初安打とファーム13本塁打の経歴

金子京介が戦力外通告 育成4位から5月に支配下、初安打とファーム13本塁打の経歴

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楽天は10月29日、金子京介内野手(22)ら6選手に来季の選手契約を結ばないと通知したと発表した。金子は2025年育成ドラフト4位で神奈川大学から入団し、5月15日に支配下選手となった大卒1年目の右の長距離打者だ。1軍では4試合で10打数1安打、ファーム・リーグ東地区では93試合で13本塁打、44打点を記録した。育成選手契約を打診されているとみられると報じられているが、10月30日時点で球団から正式な発表はない。

楽天が10月29日に6選手へ通知、金子京介もその1人

10月29日に来季の契約を結ばないと通知されたのは、渡辺翔太投手(26)、古賀康誠投手(22)、石原彪捕手(27)、大栄利哉捕手(19)、入江大樹内野手(24)、そして金子の6人だった。楽天は9月28日と10月20日にも戦力外を通知しており、報道によると今オフの戦力外は計13人に上る。

10月29日に通知を受けた6人の顔ぶれは次のとおり。

選手年齢入団
渡辺翔太投手262022年ドラフト3位
古賀康誠投手222022年育成ドラフト2位
石原彪捕手272016年ドラフト8位
大栄利哉捕手192025年ドラフト4位
入江大樹内野手242020年ドラフト5位
金子京介内野手222025年育成ドラフト4位

投手が2人、捕手が2人、内野手が2人という内訳で、内野手では入江と金子が同じ日に通知を受けた。

6人のうち入団1年目は、育成から支配下に上がった金子と、高卒捕手の大栄の2人。同じ年に入団したルーキー2人が、ともに1年で区切りを迎えた。

関連記事:大栄利哉、楽天から高卒1年目で戦力外通告 学法石川からU-18日本代表に選ばれた捕手

チームは2026年、パ・リーグ6位(58勝84敗1分)に終わった。6月10日に三木肇監督が休養し、6月19日から吉井理人監督が指揮を執った。下位に沈んだシーズンのオフに、球団は支配下の顔ぶれを大きく入れ替える。

育成4位から5月15日に支配下、背番号は134から98へ

金子の1年目は、背番号134の育成選手として始まった。結果を出したのはファームだった。5月14日終了時点で34試合に出場し、打率.234、7本塁打、21打点。長打率は.519と、打てば長打になる打撃を見せていた。

球団は5月15日、金子と支配下選手契約を結んだと発表した。背番号は98に変わり、今シーズン12球団で育成から支配下へ移った14人目の選手となった。金子は球団を通じ「うれしい気持ちと、もっと頑張らないといけないという気持ちです。ここまで関わってくださった皆さんには感謝しかありません。一軍でホームランを打てるように頑張ります」とコメントしている。

4日後の5月19日には、エスコンフィールドでの日本ハム戦に合わせて1軍に合流した。NPBの登録では身長186センチ、体重100キロ。右投げ右打ちで、主に一塁を守る。

2026年の歩みをまとめると次のようになる。

日付出来事
5月15日育成選手から支配下選手へ移行、背番号98
5月19日1軍に合流
5月22日ロッテ戦に9番・指名打者で先発し、1軍初出場
6月10日ファームのヤクルト戦でシーズン10号
8月13日オリックス戦で1軍初安打
10月29日来季の選手契約を結ばないと通知

1軍は4試合、初安打は8月13日のオリックス戦

1軍デビューは5月22日、本拠地でのロッテ戦だった。9番・指名打者で先発したが、2打席とも三振に倒れている。チームも1-2で競り負け、デビュー戦は白星で飾れなかった。観衆は2万4123人。

初安打が出たのは8月13日、楽天モバイル 最強パーク宮城でのオリックス戦だ。9番・一塁で先発すると、2回の第1打席はセンターフライ。楽天は1回に2点を先制したものの、4回表にオリックスが3点を奪って逆転する。その裏、2死走者なしの場面で、この回から登板した片山楽生のカウント1-0からの球を打ち返し、左前へ運んだ。打席はこの2つで、その後は代打を送られた。試合は2-8で敗れている。

1軍の通算成績は4試合、11打席で10打数1安打、打率.100だった。三振は6つ。支配下登録の際に口にした1軍での本塁打は、1年目には生まれなかった。

ファーム・リーグ東地区で13本塁打、打点は東地区2位

数字が伸びたのはファームのほうだ。6月10日のヤクルト戦では5番・一塁で先発し、6回の先頭で左中間へソロを運び、早くもシーズン10号に到達した。この試合は4打数2安打1打点で、チームも4-2で勝っている。

シーズンを通すと93試合で打率.244、13本塁打、44打点となった。NPBの公式記録によると、ファーム・リーグ東地区の本塁打は日本ハムのエドポロ・ケインの17本がトップで、金子の13本は2位タイ。44打点は東地区2位に入る。安打67本のうち長打は20本あり、長打率は.411だった。

ただ、本塁打のペースは10号の後に落ちた。支配下登録の前日、5月14日までの34試合で7本。6月10日には10号に届いたが、そこからシーズン終了までに積み上げたのは3本だった。5月15日以降に限れば59試合で6本塁打、23打点となる。

275打数で三振は84を数え、四球は20にとどまる。長打力を数字で示した1年目は、確実性という課題も残した。

盛岡大学附属高等学校で58本、神奈川大学で11本

金子は2004年1月18日生まれ。盛岡大学附属高等学校(岩手県盛岡市)で長距離打者として名を上げ、高校通算58本塁打を記録した。

3年夏の2021年、岩手大会では5試合で5本塁打を放ち、大会記録を作った。この大会は打率.450、11打点で、甲子園出場を決めている。全国高校野球選手権では初戦で鹿島学園に完封勝ちし、2回戦も沖縄尚学を4-0で下したが、8月25日の3回戦で近江に4-7で敗れ、ベスト16で夏を終えた。

卒業後は神奈川大学に進み、リーグ通算11本塁打を積み上げる。このうち6本は4年生のシーズンに打ったもので、スカウトの目に留まった。2025年の育成ドラフトで楽天から4位で指名され、プロの道へ進んだ。

高校から大学、プロのファームまで、金子の売りは一貫して本塁打だった。

育成契約の打診は報道の段階、球団の発表はまだ

今後について、報道では、金子は楽天から育成選手契約を打診されているとみられている。同じ日に通知を受けたルーキーの大栄と、渡辺翔太投手についても同じ見方が伝えられた。ただ、10月30日時点で球団から育成契約についての正式な発表はなく、金子本人の受け止めも伝えられていない。

育成選手は、1軍の公式戦に出場できる支配下選手(1球団70人まで)とは別枠で契約し、背番号は3桁になる。シーズン中に支配下へ移るには、NPBの規定で7月31日までに登録を済ませる必要がある。育成選手として契約し直せば、金子は再び3桁の背番号を背負い、2年目にもう一度その枠を目指すことになる。

金子は1年目の5月半ば、ファーム34試合で7本塁打という数字を手に、育成から支配下へ上がった。ファームで13本塁打を打った長打力を、2年目に1軍の舞台でどう生かすのか。

支配下登録から約5カ月半。1軍で放った1本の安打と、ファームで重ねた13本塁打が、金子のプロ1年目の記録として残る。

[文/構成 by スポーツ担当ライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

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