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黒田然、出雲駅伝5区で3大駅伝デビューへ「いつものレースと同じく自分の力を出し切りたい」 兄は黒田朝日

黒田然、出雲駅伝5区で3大駅伝デビューへ「いつものレースと同じく自分の力を出し切りたい」 兄は黒田朝日

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青学大の黒田然(3年)が12日、島根県出雲市で行われる出雲駅伝の5区(6.4キロ)で、学生3大駅伝デビューを迎える。兄は昨季まで青学大のエースだった「シン・山の神」黒田朝日。前日11日の最終調整後、黒田然は「いつものレースと同じく自分の力を出し切りたい」と語った。当日変更はなく、登録どおり5区を走る。

号砲は午前9時10分、黒田然は5区で初の大舞台

第38回出雲全日本大学選抜駅伝は12日午前9時10分、出雲大社正面鳥居前をスタートする。ゴールの出雲ドーム前まで6区間45.1キロで争われ、学生3大駅伝の今季初戦にあたる。

青学大の5区に登録されたのが、3年生の黒田然だ。前日の11日には出雲市内の浜山公園の競技場で最終調整を行い、軽快な動きを見せた。調整後には、デビュー戦への思いをこう語った。

「3大駅伝デビュー戦なので緊張していますが、いつものレースと同じく自分の力を出し切りたい」

12日朝に判明した当日変更でも、青学大はメンバーを入れ替えなかった。原晋監督(59)は前日の段階で「当日変更はありません」と明言しており、黒田然は予定どおり5区のスタートラインに立つ。

兄・黒田朝日は箱根5区で区間新、「シン・山の神」の弟

黒田然の名前が知られる理由は、兄の存在にある。

兄の黒田朝日(22)は昨季まで青学大のエースとして走り、今春からGMOインターネットグループに所属する。今年1月2日の箱根駅伝では山上りの5区で区間新記録を出し、「シン・山の神」と呼ばれるようになった。その前の2025年10月の出雲駅伝では最長の6区を走って区間賞、11月の全日本大学駅伝では7区で区間新を出しており、昨季は3大駅伝のすべてで結果を残している。

弟にかかる期待は自然と大きくなる。それでも黒田然本人は、周囲の視線を気にしていない様子だった。

「そのプレッシャーはありません。兄からのアドバイスも特にありませんでした」

兄と比べられることを重荷にせず、自分のレースに集中する。デビュー戦を前にした言葉からは、そんな自然体の姿勢が伝わる。

黒田然の持ち味は上り坂の強さだ。スポーツ報知は、兄が区間新を出した箱根駅伝5区の候補の一人に挙げている。長い上りが続く箱根の5区とは性格の違う区間だが、ここでの走りは来年1月の箱根に向けた評価にもつながる。

青学大の6区間オーダー、デビュー組は黒田然と前川竜之将

青学大は今年1月の箱根駅伝で3年連続9度目の優勝を果たした。出雲では2018年以来8年ぶり、5度目の優勝を狙う。登録された区間エントリーは次のとおりだ。

区間(距離)選手学年
1区(8.0キロ)石川浩輝2年
2区(5.8キロ)鳥井健太4年
3区(8.5キロ)飯田翔大3年
4区(6.2キロ)小河原陽琉3年
5区(6.4キロ)黒田然3年
6区(10.2キロ)前川竜之将2年
補欠平松享祐(4年)、古川陽樹(1年)–

1区には今年の箱根駅伝6区で区間3位に入った石川を置いた。3区のエース区間は飯田が2年連続で担う。

この6人のうち、学生3大駅伝が初めてになるのは黒田然とアンカーの前川だ。今季急成長した前川は、最長10.2キロの6区に抜てきされた。起用を聞いた時は「最初、自分でびっくり」したといい、「優勝のゴールテープを切るイメージをつくっています」と意気込んでいる。

原監督は今大会に向けて「俺たちの出雲駅伝大作戦」を掲げた。「出雲には6人しか来ていません」「もし、1人でも体調不良になったら棄権です」とも語っており、6人全員がそろって走ることが前提の布陣だ。

優勝争いの中で5区が持つ意味

スポーツ報知は、箱根王者の青学大、3連覇を狙う国学院大、スピードランナーがそろう中大、強力なルーキーが加わった早大を優勝候補に挙げ、順大や駒大、創価大も流れに乗れば優勝争いに加わる力があるとしている。

5区は6.4キロと短めの区間だが、アンカーへたすきを渡す直前の区間でもある。ここで先頭に立つか、差を詰めるかで、6区の前川が背負う状況は大きく変わる。3大駅伝デビューの2人が続けて走る後半2区間は、青学大にとって勝負の分かれ目になる。

兄が区間賞を取った舞台で、弟がどんな走りを見せるのか。出雲を走り終えれば、11月の全日本大学駅伝、来年1月の箱根駅伝へと戦いは続く。黒田然にとっては、その長いシーズンの最初の一歩になる。

関連記事:出雲駅伝、早大・花田監督「国学院大学は今回も大本命と思う」 16年ぶり優勝へ1区吉倉ナヤブ直希、アンカー工藤慎作

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[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]

寄稿者

疾風(HAYATE)
スポーツニュースサイトでの執筆を経て、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上など、競技の枠を越えてスポーツ記事を書いてきたWEBライター。経験は6年。大会結果や記録、番付、レース展開など、数字と公式記録を土台に「何がすごかったのか」を整理する記事を得意としている。ルールや採点方式が分かりにくい競技でも、初めて観る人がその一戦を楽しめるよう、背景や見どころまでかみくだいて伝えることを心がけている。主な執筆分野は、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上、バスケットボール。

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