鳥羽水族館のラッコ・キラ、足腰の不調と体重低下で治療中 18歳、国内2頭のメイとの展示とライブ配信は中止の可能性も

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
三重県鳥羽市の鳥羽水族館は11月1日、雌のラッコ「キラ」(18歳)が8月ごろから足腰の運動機能に不調を抱え、最近は体重も落ちてきたため、治療とケアを続けていると公式サイトで明らかにした。状況によってはラッコ展示の全面中止とライブ配信の停止もあり得るという。国内で飼育されるラッコは、同館のキラとメイ(22歳)の2頭だけだ。
キラの状態と、水族館が11月1日に出したお知らせ
お知らせの題は「【大切なお知らせ】ラッコ『キラ』の状態について」。水族館は次のように説明した。
「ラッコ「キラ」は本年8月頃より足腰の運動機能に不調が見られ、最近では体重低下も顕著になったため治療とケアに努めています。今後の状況により、ラッコ展示の全面中止ならびにライブ配信停止を実施する予定があります。」
公表された内容は、不調が始まった時期、足腰の動きと体重の変化、そして治療とケアを続けているという事実まで。病名や原因、体重がどの程度減ったのか、回復の見込みについては、11月2日時点で公式には示されていない。
影響は展示の時間割にも及ぶ。毎日新聞は11月2日、状況によってはお食事タイムの時間変更や中止もあり得ると報じた。
8月から続いていた健康診断と配信停止
公式サイトには夏以降、ラッコ水槽に関するお知らせが何度も載っていた。これらのお知らせでキラの名前が出たのは11月1日が初めてで、それ以前は「健康診断」「ラッコ体調不良」といった書き方にとどまり、どの個体についての話かは記されていなかった。
| 掲載日 | 公式サイトのお知らせ |
|---|---|
| 8月18日 | 健康診断に伴い、 |
| 9月25日 | 健康診断に伴い、 |
| 9月27日 | ラッコの体調不良のため、 |
| 9月28日 | ライブカメラ配信を再開。当面は営業時間中の9時30分〜 |
| 11月1日 | キラの足腰の不調と体重低下を公表 |
ライブカメラは2024年4月14日、YouTubeで24時間の生配信として始まった。9月28日の再開時には、当面は営業時間中の9時30分〜17時に配信すると案内された。これとは別に、11月4日の17時30分〜21時30分はメンテナンスで配信を止める予定も告知されている。
2008年生まれのキラ、22歳のメイと暮らす
キラは2008年4月21日、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで生まれた。2021年3月17日、動物福祉の観点から複数頭での飼育を目指すために鳥羽水族館へ移り、今年4月21日に18歳の誕生日を迎えている。
公式の特設サイト「ラッコペディア」が紹介する性格は、マイペースで細かいことに動じにくいタイプ。好物はイカと貝で、食べるペースはゆっくりだ。メイにエサを横取りされることもあり、「高速バイバイ」「高速拍手」が得意技として挙がる。
| キラ | メイ | |
|---|---|---|
| 生年月日 | 2008年4月21日 | 2004年5月9日 |
| 生まれた場所 | アドベンチャーワールド | 鳥羽水族館 |
| 鳥羽水族館へ | 2021年3月17日 | 生まれたときから |
| 好物 | イカ、 | イセエビ、 |
同じサイトは、2026年6月時点のキラの体格を体長約90センチ、体重約21キロと載せている。11月1日のお知らせでは、いまの体重は明かされなかった。
相方のメイは鳥羽水族館生まれで、好奇心が強くやんちゃな性格。2024年5月には鳥羽市の「ふるさと応援大使」に任命され、委嘱状とともに大好物のイセエビを贈られた。メイについても水族館は2026年5月8日、食事の量が減るなど体力の衰えが見え始めていると公式サイトで知らせた。5月25日には、日によって食欲にムラがあり、体重がわずかに減少傾向にあるため、給餌回数を増やしていると伝えていた。
日本でラッコに会えるのは鳥羽水族館だけ
国内のラッコは、かつては多くの水族館で見られる動物だった。北海道新聞によると、1994年の時点では全国28施設で122頭が飼育されていた。国内の飼育数が最も多かったのは、この1994年ごろとされる。
その後、数は減り続ける。2025年1月、マリンワールド海の中道(福岡市)で飼育されていた雄のリロが死に、国内のラッコは鳥羽水族館の雌2頭だけになった。マリンワールド海の中道の副館長はTBSラジオの取材に、それまで主にアメリカから輸入していたが、アメリカが輸出を認めなくなったと明かしている。
122頭から2頭へ。残る2頭の1頭が、いま治療を受けているキラだ。
来館前の確認先と、問い合わせへのお願い
水族館は、キラの様子を公式ホームページと公式Xで知らせるとしている。ラッコの展示やお食事タイム、ライブカメラは状況しだいで変わるため、最新の実施状況は公式サイトの新着情報で確認できる。
あわせて、水族館は来館者やファンにこう呼びかけた。
「職員は全力でケアに当たっておりますので、お電話やメール、また直接の質問はお控えいただけますと幸いです。温かく見守っていただきますようお願い申し上げます。」
5月8日と5月25日のメイの体調についてのお知らせ、9月28日のお知らせでも、電話やメール、現場での直接の質問を控えるよう求めていた。
[文/構成 by ライター 飯田タツヤ]








































































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