米国株の開始が23:30へ、1時間のずれに注意|アメリカ冬時間で日本時間の取引時刻が変わる

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
アメリカの時計は2026年11月1日(日)現地午前2時に1時間戻り、標準時間(冬時間)に入った。ニューヨークと日本の時差は13時間から14時間へ広がり、米国株の通常取引は日本時間で22:30〜翌5:00から23:30〜翌6:00へ丸ごと1時間後ろへずれる。市場側の実務上の切り替えは11月2日(月)の取引からで、前の週と同じ感覚で発注すると「まだ開いていない」「もう閉じている」状態にぶつかる。
何が起きたのか:時刻表全体が1時間スライドする
米国株の通常取引の時刻は現地時間で決まっている。NYSEもNasdaqもコアタイムは東部時間(ET)の9:30〜16:00で、これは冬時間になっても変わらない。変わったのは時計の方だ。2026年11月1日(日)午前2時に時計を午前1時へ戻し、夏時間から標準時間へ切り替わった。
日本にサマータイムはないため、時差だけが動く。ニューヨークとの時差は夏時間の13時間から冬時間の14時間へ1時間広がり、ロサンゼルスは16時間から17時間になる。結果として、日本時間の表示では開始と終了が同時に1時間ずつ後ろへずれる。夜更けの1時間が丸ごと増えるのではなく、時刻表全体が右へスライドするイメージだ。
| 区分 | 現地時間(ET) | 日本時間・夏時間 | 日本時間・冬時間 |
|---|---|---|---|
| 通常取引 | 9:30〜 | 22:30〜 | 23:30〜 |
| NYSEコア前後の市場受付 | 事前・ | 会社ごとに異なる | 会社ごとに異なる |
証券会社の画面で見るべき日本時間の時刻も、各社がすでに冬時間版へ切り替えている。楽天証券は標準時間の市場取引時間をプレマーケット18:00〜23:30、レギュラーマーケット23:30〜翌6:00、アフターマーケット6:00〜10:00と公表する。松井証券も11月2日(月)以降の米国株取引時間を18:00〜翌6:00へ変更すると案内し、うち23:30〜翌6:00が通常取引に当たる。
切り替え週の月曜と朝がいちばん危ない
落とし穴は日付の境目にある。時計を戻すのは現地11月1日(日)の深夜で、市場はその日動かない。実務上の切り替えは日本時間で11月2日(月)の取引からで、通常取引が始まるのは夜23:30、終わるのは翌11月3日(火)朝6:00だ。つまり、前の週まで22:30に始まっていた注文が、この週からは23:30に始まる。
例えば11月2日(月)の夜、前週と同じつもりで22:40に成行を発注しても、通常取引はまだ開いていない。ただしプレマーケットの受付を設けている証券会社では、その時刻でも時間外取引の注文を受け付ける場合があるため、「米国の市場全体が閉じている」とは一概に言えない。逆に翌3日朝、5時10分までなら動くと信じて注文すると、通常取引は23:30〜翌6:00の設定なのでまだ取引時間の途中だ。6時10分なら通常取引は終わっている。開始と終了が同時にずれるため、「どちらか一方だけ確認する」が見落としを生む。
時間外取引の時刻も日本時間では1時間ずつ後ろへずれる。Nasdaqは事前取引を東部時間の4:00〜9:30、引け後を16:00〜20:00に設定している。NYSE Arcaは事前を4:00〜9:30、引け後を16:00〜20:00とし、American、National、Texasも引け後のLate Tradingを16:00〜20:00 ETで運用する。
ただし、日本の証券会社を通じて出す注文の受付時間は各社の判断で決まる。松井証券は冬時間への切り替えで米国株の注文受付時間を16:00〜翌6:00へ変える一方、楽天証券は市場取引時間の表示を冬時間版に切り替えても自社の受付枠は会社ごとに運用している。発注できる時刻、取消・訂正が受け付けられない時間帯、システムメンテナンスで画面が使えない時間は会社ごとに違う。1つ目は使っている証券会社の冬時間版の取引時間ページを確認すること、2つ目は切り替え週の月曜だけいつもより30分早く確認しておくこと。この2つで大半の事故は防げる。
祝日と短縮取引、冬時間になってすぐやってくる日程
NYSEとNasdaqが公表する2026年の予定によると、11月26日(木)は感謝祭で休場だ。翌11月27日(金)は短縮取引日で、東部時間の13:00に閉まる。日本時間では11月28日(土)の午前3時となる。冬時間へ移行した直後の短い取引日で、通常より3時間早く終わる。
| 現地日付 | 内容 | 東部時間の終了 |
|---|---|---|
| 11月26日(木) | 感謝祭で休場 | ― |
| 11月27日(金) | 短縮取引 | 13:00 |
| 12月24日(木) | 短縮取引 | 13:00 |
| 12月25日(金) | クリスマスで休場 | ― |
12月24日(木)も東部時間13:00閉めの短縮取引で、その通常取引が終わるのは日本時間の12月25日(金)午前3時だ。同じ日の夜間に動くNYSE系のLate Tradingは東部時間17:00までが運用時間で、こちらは日本時間の12月25日午前7時に終わる。大みそかは通常の取引日で、年明け1月1日(金)が元日の休場だ。祝日に当たるのは米国側の営業日だけなので、日本の祝日は市場の開放・閉鎖に影響しない。
12月の「23時間取引」は別物、混同しない
冬時間の切り替えから約1か月後の2026年12月6日(日)を予定日に、米国の主要市場は大きく変わる。Nasdaqはこの日から東部時間の21:00〜翌4:00の夜間セッションを始め、既存の事前取引4:00〜9:30と引け後16:00〜20:00を合わせて平日ほぼ23時間つなげる。Nasdaqは、日曜午後9時(東部時間)に始めて金曜午後8時に終え、毎日午後8時から9時までの1時間は翌営業日の準備のための停止になると公式に説明している。
もっとも、この開始日は確定済みではない。Nasdaqの公表では2026年12月6日を予定日としつつ、市場データの配信を担うSIPの準備やSECによる規則変更など複数の条件がそろうことが前提で、それらが整わなければ始まらない。したがって「すべての市場が無条件で同じ日に23時間取引へ移行する」とは言い切れない。NYSE側もArcaで同じ枠組みの時間外取引を進めており、松井証券はNYSE・Nasdaq・Cboeなど主要市場が日本時間の10:00〜翌9:00(冬時間は11:00〜翌10:00)の23時間へ延長すると発表したことを踏まえ、自社の米国株サービスを12月6日(日)の取引=日本時間12月7日(月)午前11:00から現行の12時間から23時間へ広げる予定だ。
ここで注意したいのは日付の対応だ。現地12月6日(日)の夜21時(東部時間)に始まる最初の夜間セッションは、日本時間では12月7日(月)の午前11時に当たる。冬時間で時差が14時間になっているからだ。「11月の1時間のずれ」と「12月の23時間化」は別の変更で、前者は時刻表のスライド、後者は取引できる時間帯そのものの拡大になる。
時計を動かさない州がある
アメリカ全体が時計を動かすわけではない。ハワイ州とアリゾナ州の大部分、それに海外領土では標準時間が一年中通年使われる。ニューヨーク市場の時刻は東部時間で決まるため、例えばアリゾナ州など他の時間帯に住む投資家は、市場の開始・終了が自分の地域の時計と季節ごとに異なる組み合わせになる。
今週やることは3つ
1つ目は、証券会社の冬時間版の取引時間を確認する。開始23:30、終了翌6:00という基本のほかに、注文受付や取消・訂正の制限時刻は会社ごとに設定されている。2つ目は、切り替え週の月曜だけ時刻を疑う。前週まで22:30に開いていた市場が23:30に開くようになった最初の週で、習慣だけで発注すると空振りする。3つ目は、11月26日と27日の祝日・短縮取引をカレンダーに入れる。感謝祭の翌日は日本時間で11月28日(土)午前3時に閉まる。
冬時間は、現行のルールがそのまま続く限り、次の3月第2日曜――暦の上では2027年3月14日(日)――まで続く。その間に予定されているのが12月の23時間取引の開始で、時刻の話がもう一段変わる。まずは目の前の1時間を合わせ、次の大きな変更は別枠で確認する。この順番を間違えなければ、米国株の日本時間の時刻表は迷わない。
[文/構成 by ソウマ 蓮]




































































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