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ミライース、100万円切りのBグレード廃止で最安は109万6700円のLに 旧Bとの差額と燃費27km/L、新設Xリミテッドの装備

ミライース、100万円切りのBグレード廃止で最安は109万6700円のLに 旧Bとの差額と燃費27km/L、新設Xリミテッドの装備

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

ダイハツ工業の軽乗用車「ミラ イース」は、2026年8月27日発売の一部改良で、99万2200円(2WD)だった最安グレード「B”SA III”」がなくなった。いまの最安は「L」の109万6700円で、旧Bとの差は10万4500円。WLTCモード燃費は2WDで27.0km/Lに伸び、Xに装備を足した新グレード「X”Limited”」も加わった。

最安は109万6700円のL、旧Bより10万4500円高い

改良後のミラ イースは「L」「X」「X”Limited”」の3グレードで、それぞれに2WDと4WDがある。ダイハツの公式サイトに載るメーカー希望小売価格(消費税込み)は、Lが109万6700円から、Xが125万6200円から、X”Limited”が138万500円からだ。

改良前の最安だったB”SA III”は、2024年10月1日発売のモデルで2WDが99万2200円、4WDが111万8700円だった。改良後の最安となるLと比べると、差額は次のとおりになる。

  • 2WD:109万6700円(新L)-99万2200円(旧B)=10万4500円
  • 4WD:122万3200円(新L)-111万8700円(旧B)=10万4500円

2WDも4WDも差は同じ10万4500円。消費税込みで100万円を下回るミラ イースの新車は、カタログからなくなった。

旧モデルにあった「G”SA III”」(2WD 132万円、4WD 144万6500円)も、改良後の価格表には載っていない。ダイハツは改良について、グレード体系をシンプルにしたと説明している。

旧L・旧Xから7万1500円〜7万7000円の値上がり

同じグレード名どうしで比べると、上がり幅は10万円より小さい。2024年10月発売モデルと2026年8月発売モデルのメーカー希望小売価格を並べた。

グレード2024年10月発売2026年8月発売差額
B 2WD99万2200円廃止―
L 2WD102万5200円109万6700円+7万1500円
X 2WD117万9200円125万6200円+7万7000円
G 2WD132万円設定なし―
X”Limited” 2WD設定なし138万500円新設
グレード2024年10月発売2026年8月発売差額
B 4WD111万8700円廃止―
L 4WD115万1700円122万3200円+7万1500円
X 4WD130万5700円138万2700円+7万7000円
G 4WD144万6500円設定なし―
X”Limited” 4WD設定なし150万7000円新設

L同士は109万6700円-102万5200円で7万1500円、X同士は125万6200円-117万9200円で7万7000円の値上がりになる。4WDは新旧どのグレードも2WDより12万6500円高く、この差は改良の前後で変わっていない。

100万円以下を探していた法人・営業車はLが入り口

廉価なBを選んでいたのは、どんな人たちだったのか。

自動車専門メディアが2026年9月下旬に行った販売店取材では、1店舗目の担当者が、100万円を切るグレードがなくなったことへの指摘が何件か寄せられたと話した。最安グレードを強く求めるのは主に法人のユーザーだという。営業車として台数をそろえる企業にとって、1台あたり10万円を超える差は、台数分そのまま積み上がる。

改良後のラインアップで価格を最も抑えられるのはLだ。旧Bを基準に予算を組んでいた場合、2WDでも4WDでも10万4500円の上積みが要る。1店舗目の担当者は、ミラ イースは性能面の向上よりもコストパフォーマンスが重視される傾向のモデルだとしたうえで、「売れ筋のグレードは、今回新たに追加されたX”Limited”です」と明かした。

2店舗目でも価格の問い合わせが何件かあったという。担当者は「確かに5万円程度の値上げはあります」と認めた一方で、エンジンやコンピューターの更新、安全装備の追加など、値上げ幅以上の仕様変更があると客に説明しているとした。

ここで数字が合わない点がある。メーカー希望小売価格どうしの差は、L同士で7万1500円、X同士で7万7000円、旧Bと新Lでは10万4500円だ。販売店の言う「5万円程度」がどのグレードの、どの価格どうしを比べたものかは、取材記事からは分からない。値引きや付属品を含めた支払額は販売店ごとに変わるため、実際の差額は見積もりで確かめるのが確実になる。

Xリミテッドは12万4300円高で快適装備が7つ増える

新設のX”Limited”は、Xに装備を足したグレードだ。価格はXより2WD・4WDとも12万4300円高い(2WDは138万500円-125万6200円、4WDは150万7000円-138万2700円)。ダイハツが公表した追加装備は次の7つになる。

装備XX”Limited”
プッシュボタンスタートなしあり
シートヒーター(運転席・助手席)なしあり
運転席シートリフターなしあり
チルトステアリングなしあり
プッシュ式オートエアコンなしあり
キーフリーシステム(イモビライザー付、リクエストスイッチ付)なしあり
オート格納式ドアミラーなしあり

鍵を取り出さずに乗り降りでき、冬はシートヒーターが使える。座面の高さとハンドルの角度を合わせられるので、運転する人の体格を選びにくい。家族で1台を共有する家庭や、寒い朝に車を使う地域では、差額の使い道が分かりやすい。

X”Limited”の2WDは138万500円で、旧Gの2WD(132万円)より6万500円高い。ダイハツの発表はX”Limited”をXに装備を加えた新グレードとして紹介しており、旧Gとの関係には触れていない。

燃費は2WDで27.0km/L、安全装備も追加

値上げの一方で、中身も変わった。WLTCモード燃費は2WDが25.0km/Lから27.0km/Lへ、4WDが23.2km/Lから24.4km/Lへ伸びる。ダイハツは2WDで約8%、4WDで約5%の向上としている。

新しいエンジンと制御用コンピューター(ECU)を採用し、最高出力は49psから52psに、最大トルクは57N・mから60N・mに上がった。燃費と力強さを同時に引き上げた改良となった。

予防安全機能「スマートアシスト」には、路側逸脱警報とふらつき警報が新しく入った。衝突警報と衝突回避支援ブレーキは、横断する自転車や、交差点を右折するときの対向車、右左折するときに対向方向から渡ってくる歩行者も検知するようになり、歩行者に対応する速度の上限は時速60kmから80kmに上がる。夜間の歩行者検知にも対応し、前方と後方の誤発進抑制機能にはブレーキ制御が加わった。

全グレードには、スマートドライブレコーダーを取り付けるためのアップグレードパックをメーカーオプションで用意した。ボディカラーには、セラミックグリーンメタリックとグレースブラウンクリスタルマイカの2色が増えている。

納期は2〜3か月が目安、見積もりはLとX”Limited”で

ミラ イースは2011年に初代が登場し、2017年に現行の2代目へ切り替わった。低い価格と燃費の良さを売りにしてきた軽自動車だ。

上の販売店取材で、2店舗目の担当者は納期を2〜3か月が目安と話した。乗り換えの時期が決まっている場合は、そのぶん早めに見積もりを取る必要がある。

価格を最優先するならL、快適装備まで欲しいならX”Limited”。比べるときは、本体価格の差額に加えて、燃費の伸びと新しく加わった安全装備も並べて見ると判断しやすい。

[文/構成 by ライター 飯田タツヤ]

寄稿者

飯田タツヤ
時事ニュースを中心に、社会の動きから芸能・スポーツの話題まで幅広く書いているWebライターの飯田です。ライター歴は6年。心がけているのは、発表や報道で確認できたことと、まだ分かっていないことを分けて書くこと。「何が起きて、暮らしにどう関わるのか」を最初に整理しています。休日はラジオを流しながらの散歩とサウナ。

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