スピリットサークル、12月からテレビアニメ放送・配信 佐藤竜雄さん最後の監督作、声優は浦和希ら

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水上悟志の漫画「スピリットサークル」のテレビアニメ化が11月5日に発表され、2026年12月から放送・配信が始まる。監督とシリーズ構成は、4月に61歳で亡くなった佐藤竜雄さん。公式は本作を佐藤さんの最後の監督作品としている。主人公の桶屋風太役は浦和希、石神鉱子役は永瀬アンナが務める。
12月から放送・配信、全18話のテレビアニメに
製作のツインエンジンが11月5日に発表した。アニメーション制作は同社グループのNAGOMIとEOTAが共同で担当し、2026年12月から放送と配信が始まる。発表にあわせてティザービジュアル、第1弾PV、メインキャスト4人、エンディングテーマが一度に公開された。
話数は全18話。助監督の水野健太郎がコメントの中で明かした数字で、テレビアニメとしては1クール(約3か月)より長く、2クールには届かない。原作者の水上もコメントで「1クール以上2クール未満の微妙な尺感」と書いている。
一方、11月6日時点で放送局、放送時間、配信サービスは発表されていない。公式サイトの放送・配信情報の欄も「2026年12月より放送・配信開始」の記載にとどまる。
4月に亡くなった佐藤竜雄さんの最後の監督作
佐藤竜雄さんは1964年7月7日生まれ、神奈川県出身のアニメーション監督だった。早稲田大学法学部を卒業後、アニメ制作会社の亜細亜堂に動画担当として入り、演出に転じて「ちびまる子ちゃん」「忍たま乱太郎」などに携わった。1995年にはNHKの「飛べ!イサミ」でテレビシリーズの監督を初めて務める。翌1996年の「機動戦艦ナデシコ」が代表作となり、その後も「宇宙のステルヴィア」「モーレツ宇宙海賊」、2023年に日本テレビ系で放送された「Helck」などを手がけた。
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訃報が伝わったのは5月7日だった。NAGOMIが公式Xで、療養中だった佐藤さんが4月24日に亡くなったと公表し、61歳だった。同社はこの時点で、佐藤さんが制作中の作品にも力を注いでいたと伝えていた。その作品の一つが、半年後に正式発表された「スピリットサークル」だった。
7月7日の誕生日には、追悼として代表作の配信も行われた。KING AMUSEMENT CREATIVEの公式YouTubeチャンネルが、「機動戦艦ナデシコ」と劇場版「機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-」、「学園戦記ムリョウ」「ねこぢる草」「宇宙のステルヴィア」「モーレツ宇宙海賊」とその劇場版の計7作を、7月14日までの1週間無料で公開した。
佐藤さんは本作で監督とシリーズ構成を兼ねていた。製作側の説明では、佐藤さんの思いを引き継いだ助監督の水野健太郎を中心に制作が進み、作品は完成している。公式サイトのスタッフ欄にも、監督/シリーズ構成として佐藤さんの名前がそのまま載る。
NAGOMI・EOTA・ツインエンジンは連名のコメントを出した。「監督が本作に込めた想いと意志を受け継ぎ、完成させることができました」とし、最後の監督作を届けるためにスタッフ一丸で取り組むと記した。コメントは佐藤さんの功績への敬意と感謝、冥福を祈る言葉で結ばれている。
風太は浦和希、鉱子は永瀬アンナ 主要キャスト4人
発表されたメインキャストは4人だ。
| 役名 | 声優 | 役どころ(公式サイトから) |
|---|---|---|
| 桶屋風太 | 浦和希 | 霊が視える中学2年生。生まれつき左頬にアザがある |
| 石神鉱子 | 永瀬アンナ | 額に傷を持つ転校生。風太を因縁の相手「フルトゥナ」と呼ぶ |
| ルン | 幸村恵理 | 風太の背後霊 |
| イースト | 中村悠一 | 鉱子の背後霊 |
浦は「ブルーロック」の主人公・潔世一役で知られる。永瀬は2022年の「サマータイムレンダ」でヒロインの小舟潮を演じた。
この2人の担当は1役では終わらない。公式サイトのキャラクター紹介では、風太の過去生にあたる靴職人の少年フォン、新人騎士ヴァン、石工職人フロウ、刀の研ぎ師の方太朗、清掃員のラファル、少女の桶谷風子、そしてフルトゥナまで、すべて浦が演じる。鉱子の過去生にあたる神官の少女ストナや砂漠の占い師ロカ、幕府の使者・岩菜なども、すべて永瀬の担当だ。時代ごとに別人として生きる2人の魂を、同じ声優が演じ続ける。
背後霊とされる2人にも役割がある。幸村恵理が演じるルンは、作品名にもなっている「スピリットサークル」と共に風太の前に現れた存在で、鉱子やイーストとも旧知の仲。中村悠一が演じるイーストは鉱子と風太を見守る立場だが、公式サイトは風太との間に深い関係があることもほのめかす。
スタッフは、監督/シリーズ構成の佐藤さん、助監督の水野のほか、キャラクターデザインを藤本さとるが担当する。エンディングテーマは永瀬が歌う「此処がどんな世界でも」で、本作のために書き下ろされた。
7つの人生を巡る水上悟志の原作
原作は、「惑星のさみだれ」「戦国妖狐」などで知られる水上悟志の漫画だ。少年画報社の漫画誌「ヤングキングアワーズ」で2012年に連載が始まり、2016年3月に完結した。単行本は全6巻で、第1巻が2012年12月、最終の第6巻が2016年6月に発売された。
物語の主人公は、霊が視えることを除けば平凡な中学生の桶屋風太。転校してきた石神鉱子から「あんたの魂を殺して、輪廻を断つ」と告げられ、2人が前世から因縁で結ばれていると知らされる。なぜ自分は命を狙われるのか。理由を知るため、風太は古代から未来まで、自分の過去生を一つずつたどる旅に出る。
水上はアニメ化について「時代も舞台も異なる7つの人生を巡るお話です」とコメントした。設定の多さにも触れ、「通常の7倍の設定を要する内容」と表現している。困難を乗り越えてアニメ化に尽力したスタッフ、そして佐藤さんへの感謝を記し、原作を読んだ人にも読んでいない人にも最後まで付き合ってほしいと呼びかけた。
助監督の水野は作品を、王道の成長物語でありジュブナイルの冒険活劇SFでもあると紹介する。「連載完結10周年に、満を持してのアニメ化です」と書き、2016年の完結から10年の節目でのアニメ化となる。コメントは「全18話、あますところなく、何周でも、お楽しみ下さいませ!」と締めくくられている。
ティザービジュアルとPV公開、放送局の発表はこれから
ティザービジュアルには、額の傷から血を流しながらこちらをにらむ鉱子が描かれた。キャッチコピーは「何度生まれ変わっても、あなたを殺しにいく」。
第1弾PVでは、鉱子と風太の出会いをきっかけに、2人の過去生が次々に映し出される。いつかの時代に並んで歩く4人の後ろ姿の場面の後に、「おれが殺したのだ」という告白が入る構成だ。
連載完結から10年、監督の逝去を越えて完成した18話は、12月に放送と配信が始まる。放送局と配信サービス、開始日はまだ発表されていない。
[文/構成 by Webライター 和泉ユウスケ]














































































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