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俺たちの箱根駅伝4話、北野監督が学生連合コーチ辞任を表明 視聴者「学生を巻き込むなよ」

俺たちの箱根駅伝4話、北野監督が学生連合コーチ辞任を表明 視聴者「学生を巻き込むなよ」

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

大泉洋主演の日本テレビ系ドラマ「俺たちの箱根駅伝」第4話「箱根につづく道」が10月31日に放送された。終盤、関東学生連合チームのコーチを務める北野公一(駿河太郎)が辞任の意向を明かし、教え子の松木浩太(水沢林太郎)にも一緒に辞めるよう求めた。チームがまとまりかけた直後の展開に、SNSでは「学生を巻き込むなよ」と北野への反発が相次ぎ、浩太の胸の内を案じる声も広がった。

第4話のラスト、北野がコーチ辞任を切り出す

北野は清和国際大学陸上競技部の監督で、本選出場を逃した大学の選手で編成する関東学生連合ではコーチを務める。日本テレビの公式サイトでは、思い通りにならないとたちまち機嫌が悪くなる冷徹な現実主義者と紹介されている人物だ。第4話の終盤、その北野が学生連合のコーチを辞めると松木に伝え、「お前も辞めろ」と同じ道を選ぶよう迫った。

松木は清和国際大学の4年生。一度は経済的な事情で進学を諦めかけたところを北野に才能を見いだされ、進学を支えてもらった過去がある。恩人からの一方的な要求で、本人の意思とは関係なく出場辞退を突き付けられた格好だ。

場面が流れたのは放送の最終盤だった。直前まで描かれていたのは、ばらばらだった選手たちがようやく一つにまとまり始める姿。その流れを北野の一言が断ち切った。

監督・甲斐の「本選3位以上」が火種に

発端は、学生連合の監督・甲斐真人(山下智久)が掲げた「本選3位以上」という目標にある。学生連合はオープン参加の寄せ集めチームで、成績は参考記録としてしか残らない。それでも甲斐は高い目標を下ろそうとしなかった。

箱根駅伝の連覇を狙う東西大学の監督・平川庄介(山本耕史)が雑誌のインタビューで学生連合の廃止を訴えていたことは、10月24日放送の第3話の終盤で明らかになっていた。平川は学生連合を加えるくらいなら強豪校をもう1校走らせた方がいいと主張し、公式サイトの第4話のあらすじによると、学生連合は箱根駅伝をばかにしているとまでこき下ろした。第4話では、この発言を受けて選手たちに動揺が広がった。

平川と甲斐の因縁も第3話から描かれている。同じ回では、学生連合が本番前の腕試しとなる1万メートル記録挑戦競技会に出場し、そこで甲斐は平川と再会した。学生時代に一度も甲斐に勝てなかった平川は、甲斐の目標を無謀だと笑い、名選手が必ずしも名監督になれるわけではないと皮肉っている。同じレースでは、甲斐に反発して練習で手を抜いていた松木たちが好タイムを記録した。

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方針を曲げない甲斐に対し、北野も猛抗議する。「将来ある選手たちを無暗に消費するようなまねはやめろ」と目標の撤回を求めたが、甲斐は応じなかった。

選手の間でも亀裂は深まる。キャプテンの青葉隼斗(小林虎之介)たち賛成組と、松木をはじめとする反発組が甲斐の方針をめぐって衝突し、チームは崩壊寸前に追い込まれた。

だが、立て直しに動いたのは選手たち自身だった。青葉は空中分解寸前のチームを立て直そうと全員でのミーティングを開き、賛成組と反発組が互いの考えを伝え合う。それぞれが自分なりの目標を打ち明けたことで、チームにようやく一体感が生まれ始めた。

松木たちが練習に本気で向き合い始めた矢先。北野が辞任を切り出したのは、そのタイミングだった。

第4話で学生連合をめぐって動いた主な人物

役名(俳優)立場と第4話での動き
甲斐真人(山下智久)学生連合の監督。「本選3位以上」の目標を曲げない
北野公一(駿河太郎)清和国際大学の監督で学生連合のコーチ。目標撤回を求め、終盤に辞任を切り出す
松木浩太(水沢林太郎)清和国際大学4年。反発組の中心で、北野から一緒に辞めるよう求められる
青葉隼斗(小林虎之介)学生連合のキャプテン。全員でのミーティングを開き、チームの立て直しを図る
平川庄介(山本耕史)東西大学の監督。第3話の終盤で明らかになった学生連合の廃止論が、選手たちを動揺させる

北野への反発と浩太を案じる声

放送後、Xでは北野への反発が目立った。「学生を巻き込むなよ」という投稿は複数の報道で取り上げられ、辞めるなら1人で辞めればいい、せっかく選手がやる気を出してきたのにと、教え子を道連れにする振る舞いを責める書き込みが相次いだ。

一方で、浩太の立場を思いやる投稿も並んだ。報道によると、恩人の北野に逆らえない浩太の胸中を想像してつらいと嘆く声や、本当は走りたいはずだと気遣う声が寄せられた。

演じた駿河太郎への評価も集まる。こうした役がよく似合う、見ていて本気で腹が立つと、憎まれ役を演じ切った芝居をたたえる声もあった。

北野は、松木にとって進学を支えてくれた恩人という役どころだ。その恩人が、走る意欲を取り戻しかけた教え子に一緒に辞めるよう求めた。浩太への同情と北野への怒りが同じ場面に向けられたのは、この関係があるからだった。

テレビ局側では平塚中継所のカメラ設置が焦点

同じ回では、箱根駅伝を中継する「大日テレビ」の舞台裏も描かれた。箱根駅伝まで1か月半となり、チーフプロデューサーの徳重亮(大泉洋)は、センターディレクターの宮本菜月(伊藤沙莉)、ADの戸山知香(山田杏奈)、技術チーフの桑名哲(河内大和)らと中継ポイントの下見に向かう。

全10区間、217.1キロで争われる箱根駅伝の中継は、80台以上のカメラの映像を40か所以上の受信ポイントでつなぐ。電波をさえぎる障害物がないかを確かめる下見は、毎年欠かせない作業だ。箱根駅伝の中継が始まった約40年前は葉っぱ1枚でも電波がさえぎられ、フル中継は不可能といわれた。重い機材を抱えて山の中を何日も歩き、電波をつなげる場所を探した先人たちの苦労も、公式サイトのあらすじで紹介されている。

菜月は平塚中継所の近くにコースを見渡せる空き地を見つけるが、地主の後藤次郎(山田明郷)にカメラの設置を強く拒まれ、何度足を運んでも門前払いを受ける。技術の桑名も、ケーブルを渡せない場所にはカメラを置けないと主張し、菜月と衝突した。報道によると、放送では菜月が過去の中継で下した判断を後藤に謝罪し、後藤は最終的に撮影を許可した。桑名も川を伝ってケーブルをつなぎ、撮影できるように工夫した。

原作は池井戸潤の同名小説。ドラマはテレビ局と選手の両方の目線から箱根駅伝を描き、毎週土曜午後9時に放送されている。

視聴率は第3話で8.0%、第5話は北野の辞任の余波から

世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は、10月10日の初回が8.6%、第2話が8.9%、10月24日の第3話は8.0%だった。第4話の数字は11月1日時点でまだ出ていない。配信では、日本テレビの発表によると、初回のTVerでの見逃し配信の再生回数が10月10日から17日までの1週間で319万回を超え、同局ドラマの初回放送として歴代1位を記録した。

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11月7日放送の第5話「信じられるもの」では、北野の辞任の余波が描かれる。日本テレビの公式サイトのあらすじによると、甲斐への抗議として北野が電撃辞任し、その怒りの声がSNSに火を付けて甲斐へのバッシングが殺到する。北野の教え子である松木も練習に現れなくなり、選手たちは少しずつやる気を失っていく。

チームをまとめられない無力感にさいなまれる青葉は、甲斐に助けを求める。徳重は、陸上から離れて商社で働いていた甲斐を、明誠学院大学の前監督・諸矢久繁(寺尾聰)がなぜ後任に選んだのかを探り始める。明誠のOBを訪ねた徳重は、甲斐の監督就任が勤務先の商社の社会貢献制度を利用した1年だけの期間限定だと聞かされる。

大日テレビの側でも、視聴率を重んじる編成局長の黒石武(高橋克典)が、来春発足するとうわさの「総合制作局」の局長に就くという話が浮上する。選手が主役の中継を守るため、徳重は前年の視聴率を超える工夫を迫られ、ADの戸山は給水ポイントを取り上げてほしいと提案する。

教え子まで巻き込もうとした北野の辞任で、まとまりかけた学生連合は再び揺らぐ。浩太がチームに戻るのか、甲斐が批判にどう向き合うのかは、11月7日放送の第5話で描かれる。

[文/構成 by Webライター 和泉ユウスケ]

寄稿者

和泉ユウスケ
映画とアニメのことばかり書いているライターの和泉です。Webメディアで映画レビューを書き始めて9年になりました。深夜アニメは毎クール20本前後を追いかけ、映画館には月に数回、公開初日にもよく出没します。公開日・配信日・キャスト情報は正確に、ネタバレには慎重にお届けします。

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