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佐藤駿、6日開幕の中国杯で3連覇へ 今季GP初戦、公式練習で「いい演技ができるように」

佐藤駿、6日開幕の中国杯で3連覇へ 今季GP初戦、公式練習で「いい演技ができるように」

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フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦、中国杯が11月6日に中国・深センで開幕する。前日の5日には公式練習があり、ミラノ・コルティナ五輪銅メダルの佐藤駿(22)=エームサービス・明大=が調整した。2024年、2025年と続けて優勝しており、3連覇がかかる。今季のGP初戦で、ショートプログラム(SP)100点を目標に挙げたと報じられた。男子SPは6日の日本時間午後9時25分に始まる。

5日の公式練習、フリーの曲かけでステップとジャンプを確認

会場は深センユニバーシアードセンター。中国杯は今季、初めて深センで開かれる。5日の公式練習には、男子の佐藤、フランス大会2位の三浦佳生(21)=明大=、女子の千葉百音らが姿を見せた。

佐藤はこの日、フリーの曲かけでステップシークエンスとジャンプの流れを確かめたという。試合に向けては「ショートプログラム(SP)でしっかり氷の感触に慣れて、いい演技ができるように頑張りたい」と話した。報道によると、今季GP初戦の目標にSPでの100点を挙げ、3連覇については、あまり考えずに頑張りたいとの考えを示したようだ。

100点はまだ届いていない数字だ。国際スケート連盟(ISU)の記録では、佐藤のSP自己ベストは2024年2月の四大陸選手権で出した99.20点。2024年の中国杯では98.75点を出しており、大台まであと一歩の場面が続いてきた。

関連記事:GPシリーズ2026、フィギュア日本勢が15日に会見 中井亜美・佐藤駿・島田麻央らの日程一覧

重慶で2年続けて頂点、2024年はGP初優勝

3連覇の土台になったのは、重慶で開かれた過去2大会だ。ISUの公式記録を見ると、2024年11月の中国杯は、SP98.75点で首位に立ち、フリーは2位ながら合計278.48点で逃げ切った。2位のミハイル・シャイドロフ(カザフスタン)とは2.31点差。これが佐藤にとってGPシリーズ初優勝で、同じシーズンのGPファイナル進出も決めた。予定していた4回転フリップでミスが出たものの、演技には満足していると大会後に語っている。12月のファイナル(フランス・グルノーブル)では3位に入った。

翌2025年10月の大会は、SP94.13点、フリー183.99点と両方で1位に立ち、合計278.12点で連覇を果たした。2位のダニエル・グラスル(イタリア)に8.69点差をつけ、GP通算2勝目となった。フリーはこの時点のシーズンベストで、この大会でシーズンベストを出せてうれしいと喜んでいた。

年開催地順位合計(SP/フリーの順位)
2024年中国・重慶優勝278.48点(SP1位/フリー2位)
2025年中国・重慶優勝278.12点(SP1位/フリー1位)
2026年中国・深セン11月6日〜8日に開催―

2025-26シーズンは、佐藤にとって大きな1年だった。中国杯に続くNHK杯(大阪)で2位に入り、GPファイナル(名古屋)では3位。合計292.08点の自己ベストを記録。2026年2月のミラノ・コルティナ五輪では、SP9位から巻き返してフリーで186.20点の3位に入り、合計274.90点で男子シングルの銅メダルを手にした。団体では男子フリーで194.86点の自己ベストを出し、銀メダルに輝いている。3月にプラハで行われた世界選手権でも、合計288.54点で3位に入った。

五輪後のシーズン、木下グループ杯は2位

五輪の翌シーズンは、順調な滑り出しとはいかなかった。9月4日から6日に東京・田中貴金属アイスアリーナで開かれたチャレンジャーシリーズの木下グループ杯では、SP85.71点で3位、フリーは170.21点で5位。合計255.92点の2位にとどまり、個人の中立選手(AIN)として出場したウラジスラフ・ジキジの265.68点に届かなかった。SPで首位に立った中田璃士は5位、三浦は7位で、日本の男子にとっても試運転の大会になった。

報道によると、五輪の後はモチベーションの維持に苦しみ、周りにどう相談すればいいのかも分からない時期があったという。昨季は休みなく練習していたが、休んだ後に調子が上がった経験から、木下グループ杯の後は週1日の休みを入れるようにしたようだ。現状を難しいと感じつつも、木下グループ杯の頃よりは上向いていると話している。

今季のプログラムは、ISUの登録によると、SPが古澤巌の「Beloved Czardas」、フリーがビセンテ・アミーゴの「Poeta En El Viento」。仙台市生まれで、埼玉を拠点に練習し、明治大学に在籍する。

男子SPは6日夜、フリーは8日午後に

ISUの大会日程(現地時間、UTC+8)では、男子SPが11月6日午後8時25分、フリーが11月8日午後1時に始まる。日本時間に直すと、SPは6日午後9時25分、フリーは8日午後2時になる。SPの滑走順は12人中、佐藤が11番目、三浦が9番目で、ともに第2グループに入った。

出場する男子は12人。五輪金メダルのシャイドロフ、木下グループ杯で優勝したジキジと3位のエフゲニー・セメネンコ(ともにAIN)、フランス大会3位の徐旻奎(ソ・ミンギュ、韓国)、地元中国のチェン・ユードンらが顔をそろえる。シャイドロフは10月のフランス大会で10位に沈んでおり、巻き返しを狙う大会になる。

すでに終わった2戦の男子は、第1戦のフランス大会(10月23日〜25日、アンジェ)を地元のアダム・シャオイムファが合計284.24点で制し、三浦がSP9位から2位に入った。第2戦のスケートカナダ(ケロウナ)はケビン・エイモズ(フランス)が優勝し、シニアのGP初戦だった中田が2位だった。

関連記事:三浦佳生、SP9位からフランス大会2位 3季ぶりGPファイナル進出へ前進、中国杯での条件

日本ではテレビ朝日が中継する。テレビ朝日の番組情報では、男女SPとペアSPを11月7日午前2時45分から4時25分(6日深夜)に放送する。

GPファイナル進出へ、2戦目はNHK杯

GPシリーズは全6戦で、シングルは各大会の順位に応じて1位15点、2位13点、3位11点と続き、8位の3点までポイントが入る。全6戦を終えて合計ポイントの上位6人が、12月10日から13日まで中国・重慶で開かれるGPファイナルへ進む。

佐藤にとって中国杯は今季のGP初戦で、2戦目は11月27日に東京で開幕するNHK杯に出る。同じ大会に出る三浦は、フランス大会2位の13ポイントをすでに持っている。まずは中国杯でどの順位に入るかが、ファイナルへの道筋を左右する。

日本勢は男子の佐藤と三浦のほか、女子に千葉、渡辺倫果、山下真瑚、ペアに長岡柚奈・森口澄士組が出場する。

関連記事:りくりゅう、新語・流行語大賞ノミネートに三浦璃来がXで喜び GP中国杯の後輩ゆなすみへ応援呼びかけ

SPでしっかり氷の感触に慣れたいと話した佐藤の今季GPが、6日夜に深センで始まる。大台の100点と3連覇がかかる舞台になる。

[文/構成 by スポーツ担当ライター 疾風(HAYATE)]

寄稿者

疾風(HAYATE)
スポーツニュースサイトでの執筆を経て、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上など、競技の枠を越えてスポーツ記事を書いてきたWEBライター。経験は6年。大会結果や記録、番付、レース展開など、数字と公式記録を土台に「何がすごかったのか」を整理する記事を得意としている。ルールや採点方式が分かりにくい競技でも、初めて観る人がその一戦を楽しめるよう、背景や見どころまでかみくだいて伝えることを心がけている。主な執筆分野は、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上、バスケットボール。

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