中田璃士の弟・序珠亜「僕も将来は有名人になりたい」 兄の4回転をきっかけに再始動、おさがり衣装で全日本ノービスデビュー

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世界ジュニア王者・中田璃士の弟で、小学6年生の中田序珠亜(なかた・じょしゅあ)がフィギュアスケートで力を伸ばしている。リンクへ戻ったきっかけは、兄が跳んだ4回転ジャンプ。2025年10月には兄のおさがり衣装で全日本ノービス選手権にデビューし、2026年10月の東京選手権ではノービスA男子で3位に入った。この記事では、兄ではなく序珠亜くん本人の歩みと言葉をたどる。
中田序珠亜とは 世界ジュニア王者・中田璃士の7歳下の弟
中田序珠亜は、2026年3月の世界ジュニア選手権で日本男子初の連覇を決めた中田璃士の弟だ。兄とは7歳離れていて、2025年10月の時点で10歳の小学5年生、2026年10月の時点では小学6年生と報じられている。
全日本選手権に4度出場した父・誠人コーチと英国人の母のもとに生まれた、三兄弟の三男にあたる。所属はMFアカデミーで、父のもと、兄と一緒に練習を重ねている。
| 項目 | 報道されている内容 |
|---|---|
| 名前 | 中田序珠亜(なかた・じょしゅあ) |
| 学年 | 小学6年生(2026年10月時点) |
| 家族 | 父・誠人コーチ、英国人の母、兄・璃士ら三兄弟の三男 |
| 所属 | MFアカデミー |
| 主な成績 | 2025年全日本ノービス選手権ノービスB男子8位、2026年東京選手権ノービスA男子3位 |
| 憧れの選手 | 島田麻央 |
両親や長男・璃士の詳しい話は、シリーズ1本目の記事にまとめている。
関連記事:中田璃士、カーディフ生まれの“ハーフ”エース 全日本4度出場の父・誠人コーチとイギリス人の母、家では英語も飛び交う“国際派スケート一家”
「璃士が4回転を跳んでいて」 小学3年生のころ再びリンクへ
序珠亜くんは幼いころに一度スケートを始めたが、その後しばらくリンクを離れていた。再び滑り始めたのは小学3年生のころだと報じられている。
戻ってきた理由は、はっきりしていた。日刊スポーツは、再び滑り始めた理由を本人のこんな言葉で伝えている。
「璃士が4回転を跳んでいて、僕も将来は有名人になりたいから」
兄が跳ぶ大技が、小学生の弟をもう一度氷の上へ向かわせた。
ただ、兄に憧れているかと聞かれると話は別らしい。「ちょっと…」と言葉を濁し、照れ笑いを浮かべたという。きっかけは兄の4回転でも、素直に「憧れ」とは言わないあたりに、弟らしさがのぞく。
踊ること自体は、もともと大好きだった。ミュージカルを習っていた時期もあり、いまも家ではずっと踊っていると、ワールド・フィギュアスケートのインタビューで明かしている。
兄のおさがり衣装で全日本ノービスへ 53.03点の8位
初めての全国大会は、2025年10月19日だった。KOSE新横浜スケートセンターで開かれた全日本ノービス選手権のノービスB男子(6月30日時点で満9〜10歳)に出場し、53.03点で8位に入る。得意の2回転フリップや、2回転-1回転の連続トーループを着氷した。
身にまとったのは、7歳年上の兄・璃士が着ていた衣装だ。おさがりの衣装で明るく滑り切り、会場を盛り上げた。演技を終えた序珠亜くんは、自分の滑りをこう評価している。
「1番良かったところは、最後まで笑顔でパフォーマンスできたところです」
応援に来た兄の評価は「まあまあです」。ニヤリとほほ笑みながらの一言だった。父・誠人コーチは「頑張っていましたね」とうなずいたと報じられている。
人前で演技を見せるのは好きだという。全国大会の舞台でも、口から出たのは堂々とした言葉だった。
「みんなの前ですごい演技ができるところを見せたい。だから全然怖くもないです。みんなが来てくれてうれしいです」
東京選手権ノービスAで3位 父と兄から届いたアドバイス
1年後、カテゴリーはノービスAに上がった。2026年10月2、3日にノービスのフリーがあった東京選手権で、序珠亜くんは67.48点を出して3位に入り、全日本ノービス選手権への切符を手にする。
この大会でも、滑ったのは兄のおさがりの衣装だった。曲はクイーンの「Don’t Stop Me Now」。踊り心たっぷりの演技だったと報じられている。
ワールド・フィギュアスケートのインタビューでは、「ダブルアクセルで失敗したけど、他は全部決まったのがうれしい」と喜んだ。試合前には、父と兄からそれぞれ助言を受けていたという。
父からの言葉は「ダブルアクセルで全部をバラバラにしないように、ちゃんとまとめて跳べ」。兄からは「ダブルアクセルに集中して、ダブルアクセルをまずは降りて」と言われていた。本番では跳ぶ瞬間に考えすぎて転倒したと、本人が明かしている。
スケートの話は、家に帰っても続く。
「お家ではお父さんとスケートの話をします。練習で、プログラムの曲かけのときに失敗したら、家でもアドバイスをもらいます」
翌日に試合を控えた兄には、「明日は、お兄ちゃんにきれいにノーミスしてほしい」とエールを送った。「お兄ちゃんはジャンプをきれいに跳んでいるから、それがいいなと思います」とも話している。憧れとは口にしなくても、兄のジャンプはしっかり見ていた。
憧れは島田麻央、夢は「五輪に出たい」 次の舞台は札幌の全日本ノービス
憧れのスケーターに挙げるのは、女子の島田麻央だ。2025年の取材では「うまくて、回転も速いから好きです」と理由を語り、2026年のインタビューでは「ウィキッド」を使っていたときの演技が好きで、それがきっかけでファンになったと話している。
将来の目標を聞かれた2025年10月には、「五輪に出たい」と答えていた。兄の4回転をきっかけに抱いた「有名人になりたい」という夢は、五輪という具体的な舞台へつながっていく。
次に向かうのは、10月23〜25日に北海道札幌市で開かれる予定の全日本ノービス選手権だ。序珠亜くんはこの大会に向けて、こう意気込んでいる。
「全日本(全日本ノービス選手権)のときにダブルアクセルを2本入れることにするので、それが目標で、自己ベストを出すこと、ノーミスのきれいな演技をやりたいです」
兄の4回転に背中を押されて戻ったリンクで、弟は2年続けて全国の舞台に立つ。兄のおさがり衣装を着た小学6年生が、札幌でどんな演技を見せるのか。
[文/構成 by さとう つづり]














































































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