りくりゅう、ミラノ・コルティナ五輪フリーの158.13点がギネス世界記録に認定 プロスケーターとして活動する三浦璃来・木原龍一の現在

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ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート・ペア金メダリスト「りくりゅう」こと三浦璃来(24)と木原龍一(34)が、ギネス世界記録に認定されたと10月6日に発表された。記録名は「フィギュアスケート・ペアのフリースケーティングにおける最高得点」で、2月16日の五輪フリーで出した158.13点が対象だ。2人は4月に競技を退き、現在はプロスケーターとして2027年1月からの全国ツアーを準備している。
ギネスが10月6日に発表、認定証を2人へ
発表したのはギネス世界記録の公式SNSだった。10月6日午後1時、XとInstagramに認定証を贈る動画を公開し、2人を「フィギュアスケート・ペアのフリースケーティングにおける最高得点」の記録保持者に認定したと「正式発表」した。
投稿は対象の得点について、2月16日のミラノ・コルティナ五輪で「フリー歴代最高得点158.13点」をマークしたことを受けたものだと説明している。記録は11月19日発売の書籍「ギネス世界記録2027」にも載る予定だ。
動画では、ギネスのスタッフから額入りの認定証を受け取った2人が、それを一緒に持って拍手を浴びる。三浦は「幼少期から憧れであったギネス世界記録をいただくことができて、すごく光栄に思っています」と笑顔を見せた。木原は、スケートを始めた頃には現役を退いた後にこんな日が来るとは想像できなかったと明かし、「心から」の喜びを口にしている。
三浦も自身のSNSで投稿を共有した。ファンからは「記憶にも記録にも残る最高の演技でしたもんね!」といった祝福のコメントが相次いだ。
SP5位から逆転、フリー158.13点の中身
記録が生まれたのは、2月16日(現地時間)にミラノ・アイススケートアリーナで行われたペアのフリーだった。
前日のショートプログラム(SP)で、2人は得点源のリフトでミスを犯し、73.11点の5位。演技後、木原はしばらくその場から動けなかった。国際スケート連盟(ISU)の公式リポートによると、木原は金メダルを決めた後、SPの後は絶望していたと打ち明け、三浦からまだ終わっていないと言われて立ち直れたと語っている。
フリーの曲は「グラディエーター」。冒頭のトリプルツイストを高く決めると、3回転トーループからダブルアクセルを2本つなぐ連続ジャンプ、スロー3回転ルッツ、終盤のスロー3回転ループまで大きな乱れなく滑り切る。得点は158.13点で、合計231.24点。SP首位だったドイツのペアらを逆転し、日本のペアとして初めて五輪の金メダルを手にした。
| 順位 | ペア(国・地域) | フリー | 合計 |
|---|---|---|---|
| 金 | 三浦璃来、木原龍一(日本) | 158.13 | 231.24 |
| 銀 | アナスタシア・メテルキナ、ルカ・ベルラワ(ジョージア) | 146.29 | 221.75 |
| 銅 | ミネルバ・ハーゼ、ニキータ・ボロジン(ドイツ) | 139.08 | 219.09 |
銀メダルのジョージアのペアとは合計で9.49点差。フリーの得点だけを比べても11.84点の開きがあった。
それまでのフリーの世界最高は、2022年1月の欧州選手権でロシアのアナスタシア・ミーシナ、アレクサンドル・ガリャモフ組が出した157.46点だった。2018年の五輪後に採点方式が改められてから、4年余り破られなかった数字を0.67点上回ったことになる。
一方、合計点の世界最高はISUの集計で今も2022年北京五輪の隋文静、韓聡組(中国)の239.88点のままだ。ギネスが認定したのはあくまでフリー単独の得点で、SPのミスから巻き返した1本の演技が世界一の記録として残る。
五輪後に競技引退、4月からプロの道へ
2人がペアを組んだのは2019年夏。木原はそれまでソチ、平昌の両五輪に別のパートナーと出場しており、引退も考えていた時期に三浦からトライアウトを申し込まれた。カナダを拠点に7シーズンを戦い、2023年と2025年に世界選手権を制している。
五輪から約2カ月後の4月17日、2人はそれぞれのInstagramに連名で「今シーズンをもちまして現役を引退することを決断しました」とつづった。3月下旬の世界選手権は欠場しており、2月の五輪が競技での最後の舞台となった。木原は腰に古傷を抱え、三浦も左肩の脱臼を繰り返していた。「やり切ったという気持ちでいっぱいで、悔いはありません」という言葉に、迷いは見えない。
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5月1日、兵庫県尼崎市のアイスショー「ブルーム・オン・アイス」でプロ転向後初めて氷に立つと、自らプロデュースするアイスショー「THE DESTINY」の開催をサプライズで発表した。7月31日から8月2日まで東京辰巳アイスアリーナで開いたショーは、ペアとアイスダンスのカップル競技が中心。2人は年間グランドスラムを達成した2022-23シーズンのSP「You’ll Never Walk Alone」を当時と同じ紺色の衣装で再演した。
現役時代の2人の姿は、初のオフィシャルブックでたどれる。新書館から2024年4月18日に出た「RikuRyu! りくりゅう! 三浦璃来&木原龍一フォトブック」は、ロングインタビューや撮り下ろし写真を収めたB5判112ページで、定価は税込み3300円だ。
YouTube、婚約、アンバサダー就任と続いた半年
発信の場も広がった。7月25日にはYouTubeチャンネル「りくりゅうちゃんねる」を開設し、「私たちの日常を不定期にお届けしたいと思っています」と案内した。
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8月23日には、それぞれのSNSで婚約を発表した。木原が氷上で膝をつき、三浦に指輪を渡す写真を添え、三浦はその場所を「ペアを結成した思い出の場所」と明かした。投稿には、カナダでの生活を共にするうちに「お互いにとってかけがえのない、なくてはならない存在となりました」ともつづっている。9月15日の会見で木原は、婚約で大きな変化はないとしたうえで「今まで通りのりくりゅうになっています」と笑顔で話した。
10月2日には、現役時代の所属先だった木下グループがスポーツアンバサダー就任を発表している。ギネス認定は、それからわずか4日後のことだった。
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2027年1月から全国約10都市ツアー
次の大きな舞台は、2人が企画と制作に関わる「りくりゅうのありがとうツアー Presented by 木下グループ」になる。2027年1月8日から10日の東和薬品ラクタブドーム(大阪府門真市)を皮切りに、広島、旭川、熊本など全国約10都市を9月ごろまでかけて回る。9月15日の発表会見で三浦は、カナダを拠点にしていた現役時代は試合以外で帰国する機会が少なかったと明かし、「私たちが日本全国に赴いて魅力をもっともっと伝えたいなという思いで企画させていただきました」と狙いを語った。
THE DESTINYの次回公演も、2027年4月に予定されている。
その先に2人が見るのは指導者の道だ。2025年12月の全日本選手権で、ペアのエントリーはわずか3組だった。木原は4月の園遊会で、ゆくゆくは2人で指導者になれるよう勉強したいと話している。ペアの指導者も練習環境も足りない日本で、競技者を増やすための土台づくりが始まる。
フリー158.13点は、11月に店頭に並ぶ「ギネス世界記録2027」のページに刻まれる。記録を残した2人は、すでに競技の外で次の仕事に向かっている。
[文/構成 by スポーツライター 南條楓]








































































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