中田璃士、船橋を拠点に世界へ挑む18歳 中京大中京通信制で学びながら西武グループ所属で4年後の五輪へ「スタート地点に立った」

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世界ジュニア選手権を2連覇し、今季シニアデビューしたフィギュアスケート男子の中田璃士(なかた・りお)。ふだん練習を積むのは、千葉県船橋市の「三井不動産アイスパーク船橋」にあるMFフィギュアスケートアカデミーだ。中学は千葉県船橋市立若松中学校に通い、高校は中京大学附属中京高等学校の通信制課程で学んでいる。2026年10月1日からは西武グループに所属し、「4年後の五輪に向けて、スタート地点に立ったところ」と語った18歳の拠点・学校・進路をたどる。
中田璃士のプロフィール|所属・練習拠点・学校
中田は2008年9月8日、母の出身地である英国のカーディフで生まれた。3歳でスケートを始めたときから、元選手で全日本選手権に4度出場した父・誠人さんと一緒に練習を重ねてきた。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 中田璃士(なかた・りお) |
| 生年月日 | 2008年9月8日(18歳) |
| 身長 | 168cm |
| 練習拠点 | 三井不動産アイスパーク船橋(千葉県船橋市)のMFフィギュアスケートアカデミー |
| 中学校 | 千葉県船橋市立若松中学校 |
| 高校 | 中京大学附属中京高等学校 通信制課程 |
| 所属 | 西武グループ(2026年10月1日から。それ以前はTOKIOインカラミ) |
| コーチ | 父・中田誠人さん(MFアカデミーのアシスタントヘッドコーチ) |
| 主な実績 | 2023年ジュニアGPファイナル優勝、世界ジュニア選手権2連覇(日本男子初) |
両親や兄弟の話は別の記事でまとめている。この記事では、中田がどこで練習し、どこで学び、どこへ向かうのかに絞って見ていく。
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船橋を拠点に|三井不動産アイスパーク船橋のMFフィギュアスケートアカデミー
中田が船橋に来たのは2022年ごろ、中学生になってからだった。2024年2月の地域情報サイトの取材で、中田は「2年前に都内から船橋に引っ越して来た」と紹介されている。父の誠人さんも、2022年からMFアカデミーでアシスタントヘッドコーチを務める。
練習の場は、JR南船橋駅の近くにある三井不動産アイスパーク船橋。同じ取材は、中田がMFフィギュアスケートアカデミーに所属し、父の指導のもとで週に6回ほど練習していると伝えている。
暮らしの話も出ていた。取材の場で中田は、船橋について「ららぽーともイケアもあって暮らしやすい」と話したという。南船橋駅の周りに大型商業施設が並ぶ、地元の人にはおなじみの景色だ。
シニアに上がった今も、拠点は変わらない。2026年10月の東京選手権を伝えた専門誌の記事でも、MFアカデミーに所属する弟が、父のもとで兄の璃士と一緒に練習していると紹介された。
船橋市立若松中3年でジュニアGPファイナル制覇 市長と教育長に金メダルを報告
最初の大きなタイトルを手にしたのは、千葉県船橋市立若松中学校の3年生のときだった。2023年12月、中国・北京で開かれたジュニアグランプリ(GP)ファイナルに出場。GPシリーズの成績上位6人だけが進める大会で、ショートプログラム(SP)は4位と出遅れた。
だが、フリーで流れを引き戻す。4回転トーループを決めるノーミスの演技で自己ベストの160.06点を出し、合計227.77点で逆転優勝。ジュニアGPシリーズの頂点に立った。
2024年2月16日、中田は船橋市湊町の船橋市役所を訪れ、松戸徹市長と松本淳教育長に優勝を報告している。父の誠人さん、母のホリーさんも同席した。
松戸市長は映像を見た感想を交えて、こうエールを送った。
「練習と努力を重ねて金メダルという結果に結びついたのが素晴らしい。映像を見ると軽くジャンプをしていてきれいだった。日本だけでなく世界のスケートをリードする選手になると期待しているし、応援している」
松本教育長も「支えてくれる人に感謝の気持ちを忘れず、オリンピックを目指して頑張ってもらえるとうれしい」と言葉をかけた。報告の場で、中学3年の中田はすでに「2030年のオリンピックで1位を目指したい」と目標を口にしていた。この1年で身長が約10センチ伸びた時期でもある。
中京大中京の通信制で学ぶ理由「自分のペースで学びながら競技に打ち込んでいます」
高校は、名古屋市昭和区にある中京大学附属中京高等学校の通信制課程を選んだ。毎日の登校を前提としない課程なので、ふだんの練習拠点は船橋のままだ。
なぜ通信制なのか。
答えは、学校の公式サイトの通信制課程のページに載る、在校生としての本人の言葉にある。千葉県船橋市立若松中学校の出身として紹介された中田は、こう書いている。
「これまで多くの世界的なスケーターを輩出してきた中京大中京。その一員となれたことに大きな誇りを感じています。私は試合や練習のために海外に滞在することが多いため、通信制課程を選択。時間に縛られることなく、自分のペースで学びながら競技に打ち込んでいます。目標は世界選手権と全日本選手権での優勝。自ら選んだ道を信じ、悔いのないよう全力で挑戦を続けていきます」
海外の試合が続くシーズンでも、学びを止めない。その形を選んだのは中田自身だった。
バンテリンドームでの特別活動、熱烈な野球ファンの顔も
通信制でも、仲間と顔をそろえる機会がある。2025年7月28日、中田は同校通信制課程に在学する島田麻央らフィギュア選手3人と一緒に、学校の特別活動で名古屋市東区のバンテリンドームナゴヤを訪れた。
一行はベンチに座り、投手練習前のグラウンドに足を踏み入れ、中日投手陣の練習を見学した。会議室では、同校硬式野球部の臨時コーチを務める元中日の荒木雅博さんの講演も聞いている。中日スポーツによると、熱烈な野球ファンの中田は質疑応答で「記録が懸かっている試合でどのような気持ちで打席に立っていたのですか」と質問。約2時間の訪問を終え、「貴重な経験をさせてもらいました」と話した。
世界ジュニア2連覇、学校も「応援をよろしく」
2026年3月3日から8日、エストニアのタリンで世界ジュニア選手権が開かれた。通信制課程の2年生として出場した中田は、SPでジュニアの歴代最高点を更新し、フリーでも会心の演技を見せて日本人男子初の2連覇を成し遂げる。同じ通信制2年の島田も女子で史上初の4連覇を決め、学校の公式サイトは2人の優勝を伝えた。
学校はその記事を「両選手は次シーズンからシニアクラスへと戦いの場を移しますが、これからも応援をよろしくお願いします」と結んでいる。
西武グループ所属へ|幼少期に滑った西武のリンクとの縁
シニア1年目の秋、所属先が変わった。西武ホールディングスは2026年9月29日、中田と所属契約を結んだと発表する。「西武グループ」所属となり、期間は10月1日から2030年9月まで。それまではTOKIOインカラミの所属だった。
縁は幼いころにさかのぼる。報道によると、コーチを務める父の誠人さんは西武グループが手がけるアイスショーの元キャストで、中田は幼少期に同グループが運営するリンクで腕を磨いた。船橋に移る前の幼いころの縁が、新しい所属先とつながった形だ。
東京都内での記者会見で、中田はこう話している。
「西武さんと一緒に、自分の夢に向かっていけることがすごくうれしい」
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4年後の五輪へ「スタート地点に立ったところ」 今季はスケートカナダとNHK杯へ
契約期間の終わりは2030年9月で、4年後の五輪のシーズンを含む。会見で中田は、その先をこう語った。
「4年後の五輪に向けて、スタート地点に立ったところ。一日一日を大事にして、4年後にゴールが見えるように頑張りたい」
まずはシニアのGPシリーズが待つ。中田は第2戦スケートカナダ(10月30日〜11月1日、カナダ・ケロウナ)と、第6戦NHK杯(11月27〜29日、東京・京王アリーナTOKYO)にアサインされている。スケートカナダには同じ通信制で学ぶ島田麻央も女子でアサインされ、2人そろってGPの初戦を迎える予定だ。NHK杯には世界王者のイリア・マリニン(米国)、ミラノ・コルティナ五輪銅メダリストの佐藤駿も同じくアサインされている。GPファイナルは12月10〜13日に中国・重慶で開かれ、各カテゴリーの上位6人が進む。
2024年2月、船橋市役所で「2030年のオリンピックで1位を目指したい」と話した中学3年生は、2年半あまりで世界ジュニアを2度制し、シニアの入口に立った。目標に掲げるのは世界選手権と全日本選手権での優勝。船橋のリンクで積み重ねる一日一日が、4年後の舞台へ続く。
[文/構成 by さとう つづり]














































































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