中田璃士、西武ホールディングスと所属契約 世界ジュニア王者の18歳「4年後の五輪に向けて、スタート地点に立ったところ」

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西武ホールディングスは29日、フィギュアスケート男子で世界ジュニア選手権2連覇の中田璃士(18)と所属契約を結んだと発表した。10月1日から「西武グループ」所属として活動し、契約は2030年9月までの予定。父の誠人コーチが同グループのアイスショーの元キャストという縁もある。シニア1年目の18歳は、4年後の五輪を見据えて新たな一歩を踏み出す。
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10月1日から「西武グループ」所属に 契約は2030年9月まで
発表したのは西武ホールディングスだが、中田の所属名は「西武グループ」となる。都内で29日に会見が開かれ、中田璃士(18)=MFアカデミー=が出席した。10月1日付で西武グループ所属に切り替わり、契約期間は2030年9月までの約4年間を予定する。
中田は2025年、26年の世界ジュニア選手権を連覇し、今季からシニアに転向した。9月初旬のチャレンジャー・シリーズ木下グループ杯には、MFアカデミー所属として出場していた。
契約期間の区切りには意味がある。2030年2月には冬季五輪がフランス・アルプスで開かれる予定で、4年間の契約はちょうどその大会をまたぐ長さだ。
共同通信によると、会見で中田は五輪への思いをこう語った。
「「4年後の五輪に向けて、スタート地点に立ったところ。一日一日を大事にして、4年後にゴールが見えるように頑張りたい」」
父はプリンスアイスワールドの元キャスト 幼いころから通ったリンク
なぜ西武グループだったのか。
答えは中田の生い立ちにある。父でコーチの誠人さんは、西武グループが1978年から運営するアイスショー「プリンスアイスワールド(PIW)」の元キャスト。中田自身も、同グループが運営する東京・東伏見のダイドードリンコアイスアリーナでスケートを始めた。
西武グループは東伏見のダイドードリンコアイスアリーナをはじめ、複数のアイススケート場を運営している。所属後はグループのリンクを優先的に使えるようになると毎日新聞は伝えた。練習拠点を確保しやすくなるのは、シニアで戦い始めた選手にとって大きい。
同グループとフィギュアスケートの関わりは長い。かつては当時のプリンスホテルに伊藤みどりさん、荒川静香さんが所属していた。世界ジュニア2連覇の実績と家族の縁、その両方が重なって契約に至ったと中日スポーツは報じている。
中田は西武ホールディングスを通じてコメントを発表し、「僕にとって西武グループのスケート場は幼いころから練習してきた大切な場所であり、父がかつてプリンスアイスワールドのキャストとして活動していた縁もあるため、強い絆を感じています」とつづった。
荒川静香さんからサプライズの映像メッセージ
会見の途中、スクリーンに映し出されたのは2006年トリノ五輪女子金メダルの荒川静香さんだった。日刊スポーツによると、荒川さんは「中田璃士選手、この度は西武グループとの所属契約、おめでとうございます」と祝福。プリンスホテルに競技生活を支えられた自身の経験に触れ、エールを送った。
メッセージは、これからの環境にも触れていた。
「「西武グループのサポートは、非常に力強く背中を押してくれる力となると思います。スケート環境が整っていること、そしてPIWという長く続いているアイスショーがあることで、璃士君の活動の場も広がっていくと思います」」
最後は「体に気を付けて、けがをしないように頑張ってください」と締めくくった。荒川さんとはPIWで共演してきた間柄だ。思いがけない大先輩の登場に、中田は「本当にすごくうれしかったです。まさか荒川さんからメッセージをもらえるとは思っていなかったので」と笑顔を見せたと日刊スポーツは伝える。
契約への受け止めも前向きだった。スポーツニッポンによると、会見では「プレッシャーにはなってない。ワクワクしている。ここから頑張りたい気持ちが強い」と話した。共同通信は、中田が「西武さんと一緒に、自分の夢に向かっていけることがすごくうれしい」と笑みを浮かべたと伝えている。
父への思いも口にした。時事通信によると、中田は「父は自分の憧れ。4年後の五輪に向けて、家族や支えてもらっている人と一緒に目指しているところに向かっていきたい」と力を込めた。
シニア1年目、次の舞台はGPシリーズとPIW
世界ジュニアを連覇した18歳でも、シニアでは挑戦者の立場から始まる。スポーツニッポンによると、中田は10月以降のグランプリ(GP)シリーズでシニアの国際舞台に本格参戦する予定だ。
シニアでの目標について、中田は「今できることを本番で逃げないですることが一番の挑戦」と語ったとスポーツニッポンは報じている。ジュニアで2度頂点に立った実力を、大人の舞台でどこまで出し切れるかが問われる1年になる。
氷上での出番はほかにもある。2027年2月に開かれる「プリンスアイスワールド 2026-2027 THE REVUE ON ICE」東京公演では、中田の全日程への出演が決まっていると報知新聞は伝えた。父が立ったショーの舞台に、今度は所属選手として立つ。
所属先が決まり、練習環境も整った。残るのは、会見で本人が口にした4年後の「ゴール」に向けて、シニアの試合で結果を積み重ねることだ。10月1日、西武グループ所属の中田璃士としての活動が始まる。
[文/構成 by スポーツライター 南條楓]








































































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