21世紀枠推薦校2027、4日時点で全国12校 足利大付・洛星・郡山ら都府県推薦の一覧と選考日程

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2027年春の第99回選抜高校野球大会(センバツ)に向け、21世紀枠の都府県推薦校が出そろい始めた。11月4日までに推薦が決まったのは全国12校。日本高野連は4日夕方、11都府県の推薦校を一覧で発表し、岩手県高野連も2日の理事会で久慈を選んでいる。12月11日に全国9地区の候補校が選ばれ、2027年1月29日の選考委員会で出場2校が決まる。
4日時点の推薦校は12校、うち公立は8校
11月4日には、栃木の足利大付、千葉の東京学館、富山の高岡第一、京都の洛星、愛媛の松山中央の5校が推薦校として発表され、奈良の郡山の推薦も同じ日に明らかになった。これで日本高野連が4日17時時点で一覧に載せた推薦校は11校となる。
12校目は岩手の久慈だ。岩手県高野連は11月2日の理事会で久慈を選び、5日の評議員会で正式に決める段取りを取った。日本高野連の4日時点の一覧には入っていないものの、県高野連の決定としては4日までに固まっている。
12校のうち8校が公立校、4校が私立校。推薦理由には秋の成績に加え、地域での野球普及活動や学業との両立が並んだ。
| 都道府県・校名(正式名称) | 秋の県大会 | 推薦の発表日 | 主な推薦理由 |
|---|---|---|---|
| 岩手・ | 3位 | 11月2日 | 数年間の好成績、 |
| 栃木・ | ベスト4 | 11月4日 | 総合工学科の専門性を生かした練習環境の整備、 |
| 千葉・ | ベスト4 | 11月4日 | 上位大会に出場できる力、 |
| 富山・ | 準優勝 | 11月4日 | 4年連続の北信越大会出場、 |
| 愛知・ | ベスト4 | 10月30日 | 中京大中京、 |
| 京都・ | ベスト16 | 11月4日 | 少ない部員と限られた時間での練習の工夫、 |
| 奈良・ | 3位 | 11月2日 | 17年ぶりの近畿大会出場、 |
| 兵庫・ | ベスト16 | 10月30日 | 「ノーサイン野球」で春の県大会準優勝、 |
| 愛媛・ | ベスト4 | 11月4日 | 練習時間を短くしての学業と部活動の両立 |
| 長崎・ | ベスト8 | 10月26日 | あと一歩で甲子園に届かない好成績、 |
| 鹿児島・ | ベスト8 | 10月15日 | 県大会での上位進出、 |
| 沖縄・ | 優勝 | 11月2日 | 創部初の県大会優勝、 |
発表日は日本高野連の一覧に載った都府県の発表日で、久慈だけは岩手県高野連の理事会の日付を入れた。郡山は奈良県高野連が10月30日の理事会で決めた。日本高野連の一覧では発表日が11月2日となっており、県高野連の発表として報じられたのは11月4日だった。
足利大付は23年ぶり、東京学館は6年ぶりの推薦
4日に発表された5校には、久しぶりの推薦と初めての推薦が混ざる。
足利大学附属高等学校の推薦は23年ぶり2回目となった。秋の栃木県大会ではノーシードから勝ち上がり、17年ぶりにベスト4へ進んでいる。栃木県高野連は推薦理由として、総合工学科の専門性を生かして指導者と部員が一体で練習環境を整えてきたこと、地元自治体との協働事業や、学童・未就学児を対象にした普及活動を挙げた。
千葉県酒々井町の東京学館高等学校は6年ぶり2回目の推薦。秋の千葉県大会では左腕の間宮俊翔投手(2年)を軸にベスト4まで勝ち進み、準決勝で専大松戸に1-5で敗れた。千葉県高野連は「粘り強くきびきびしたプレーで好感の持てるチーム」と評価している。春夏を通じて甲子園の出場経験はなく、選ばれれば初出場になる。千葉県勢の21世紀枠は、2008年の第80回大会で選ばれた県立安房が最後だ。
高岡第一高等学校は2年連続の推薦となる。秋の富山県大会は準優勝、北信越大会でもベスト8に入った。2014年以降は県内出身の選手だけでチームを組み、子ども向けの野球普及活動にも協力してきた。4日に同校であった表彰式では、主将が「光栄で身の引き締まる思い」と語った。
京都市北区の洛星高等学校は1952年創立の私立の中高一貫校で、春夏を通じて甲子園に出たことはない。秋の京都府大会では16強に入った。京都府高野連は「中高一貫校で部員が少なく、限られた時間で創意工夫して練習に励んでいる」と理由を説明し、野球普及活動への取り組みも挙げた。
愛媛県立松山中央高等学校は初めての推薦だった。秋の愛媛県大会でベスト4に入り、練習時間を短く設定して学業と部活動を両立させている点が評価された。
奈良の郡山は2年連続、福島の郡山とは別の学校
奈良県大和郡山市にある奈良県立郡山高等学校は、2年連続で奈良県の推薦校に選ばれた。福島県郡山市の高校ではない。春夏通算12回の甲子園出場があり、1971年夏にはベスト4に入った古豪で、最後の出場は2000年夏にさかのぼる。
秋の奈良県大会では3位決定戦で天理を破り、近畿大会出場決定戦で和歌山の田辺に10-5で勝った。近畿大会出場は17年ぶりだった。1回戦で報徳学園に0-4で敗れたものの、県内屈指の進学校が近畿の舞台に立った秋となった。
前回、郡山は奈良県の推薦から近畿地区の候補校まで進んだが、出場は逃している。同じ近畿では、兵庫県立高砂高等学校が選手自身に判断させる「ノーサイン野球」で2026年春の兵庫県大会準優勝を果たし、推薦校に選ばれた。4日に同校であった伝達式で、兵庫県高野連の会長は、今回の表彰は野球部だけでなく地域活動に取り組む生徒全員に向けたものだと述べた。
沖縄のコザは創部初の県大会優勝、岩手の久慈・愛知の三好も
九州からは3校が推薦を受けた。沖縄県立コザ高等学校は秋の沖縄県大会の決勝で沖縄尚学を破り、創部以来初めての優勝を果たした。九州大会では1回戦で樟南にサヨナラ勝ちし、準々決勝で創成館に0-4で敗れて8強にとどまった。沖縄県高野連は、地域の生徒を中心にしたチームづくりや、指導者と部員が一緒になった練習の工夫、学業との両立を評価した。
長崎県立諫早農業高等学校は春夏を通じて甲子園の出場経験がない。21世紀枠には第94回大会でも推薦されており、ヤクルトから2024年のドラフト1位で指名された中村優斗投手の出身校でもある。長崎県勢は2025年春の壱岐、2026年春の長崎西と、2年続けて21世紀枠で選ばれた。
霧島市立国分中央高等学校の推薦は3回目で、鹿児島県内の学校では最も多い。部員が近くの小学校を訪ねてティーボール教室を続けている点が評価された。
東北の久慈も地域貢献が理由の一つになった。秋の岩手県大会は3位で、直近4年で3回、秋の東北大会に出ている。愛知県立三好高等学校は初めての推薦で、秋の愛知県大会で中京大中京と豊川を破ってベスト4へ。3位決定戦は東邦に0-1で惜敗した。部員はみよし市内の保育園で計8回の野球教室を開いている。
地区推薦は12月11日、出場2校は1月29日に決定
21世紀枠は、都道府県の推薦校から地区ごとに候補を絞り込んでいく。北海道は都府県推薦の一覧には入らず、北海道地区として候補校を1校選ぶ。12月11日に全国9地区から1校ずつ、計9校の候補校が選ばれる予定だ。
最終的な出場校は、2027年1月29日の選考委員会で決まる。21世紀枠は地区に関係なく2校。出場32校の内訳は一般選考29校、21世紀枠2校、明治神宮大会枠1校となる。大会は3月19日に阪神甲子園球場で開幕し、組み合わせ抽選会は3月5日に開かれる。
一般選考で選ばれる学校も同じ選考委員会で決まる。
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前回の第98回大会では、2025年11月中旬までに45都府県から推薦校が出た(大分県は推薦なし)。12月12日に地区候補9校が選ばれ、2026年1月30日の選考委員会で長崎西と高知農業が21世紀枠に選ばれた。長崎西は75年ぶり、高知農業は春夏を通じて初めての甲子園だった。前回の近畿地区の候補は郡山で、今回も同じ学校が近畿の候補に残るかが一つの焦点になる。
4日時点で推薦校が発表されていない都府県は、まだ34ある。前回は11月14日に最後の推薦校が発表され、全都府県の結果が出そろった。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 高瀬翔吾]








































































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