FC大阪、ロアッソ熊本に2-1で6位浮上 伊佐耕平の決勝点、J3順位はプレーオフ圏へ

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明治安田J3リーグ第15節が11月4日に万博記念競技場で行われ、FC大阪がロアッソ熊本を2-1で下した。57分に木匠貴大が先制し、85分に追いつかれたものの、後半アディショナルタイムの90+2分に途中出場の伊佐耕平が頭で勝ち越し点を決めた。FC大阪は8位から6位へ浮上し、J2昇格プレーオフに出られる3〜6位の圏内に入っている。
90+2分のヘディング、勝ち点1差の直接対決を制す
試合前の順位は熊本が7位、FC大阪が8位。勝ち点差はわずか1で、勝った側が上に立つ直接対決だった。
キックオフは11月4日(水)の14時03分。前半は熊本がボールを持つ時間が長く、16分にはFC大阪の舘野俊祐のミドルシュートがクロスバーを直撃した。熊本も26分に那須健一が強いミドルを放ったが、どちらも決め切れず0-0で折り返す。
均衡が破れたのは57分だった。東家聡樹のクロスを島田拓海がペナルティーエリア内で落とし、走り込んだ木匠が右足でゴール左下へ流し込む。木匠にとっては久しぶりの先発で挙げた一点となった。
熊本は63分、67分と続けて交代カードを切り、攻撃に手を加える。85分、ゴール前でパスをつないで崩し、鹿取勇斗の落としを受けた途中出場の小澤秀充が右足で同点ゴールを決めた。このまま引き分けで終わる流れに見えた。
だが、最後に動いたのはFC大阪だった。90+2分、右サイドから夏川大和がクロスを上げると、伊佐がペナルティーエリア内で頭を合わせ、ボールはゴール左下へ吸い込まれる。決勝点を挙げた伊佐と、アシストの夏川はともに71分に同時に投入された2人だった。
| 時間 | チーム | 得点者(アシスト) | スコア |
|---|---|---|---|
| 57分 | FC大阪 | 木匠貴大 | 1-0 |
| 85分 | 熊本 | 小澤秀充 | 1-1 |
| 90+2分 | FC大阪 | 伊佐耕平 | 2-1 |
勝者はFC大阪。熊本にとっては今季のアウェー初黒星となった。
大分一筋から移籍した34歳、今季2点目
決勝点の伊佐は兵庫県出身の34歳。神戸市立科学技術高等学校から大阪体育大学へ進み、2014年に大分トリニータへ加入した。そこから移籍することなく大分でプレーを続け、2026年6月にFC大阪へ完全移籍している。
FC大阪では背番号95を背負う。今季は熊本戦を含めてリーグ戦13試合に出場し、ゴールは9月14日の愛媛FC戦に続く2点目だった。先発が多かったなかで、熊本戦はベンチスタートからの19分間の出場で結果を残した。
試合後、伊佐はゴールについて「(夏川)大和がナイスボールでした(笑)」と真っ先にアシストした夏川をたたえた。前半はボールを持たれる時間が続いたが、相手の準備の良さを感じつつも、前半を無失点でしのげたことが大きかったと話している。追いつかれた後については、最終ラインの水口湧斗と「行こう」と声をかけ合っていたと明かした。
平日の昼間に開催された試合で、スタンドには思っていたより人が入っていたという。伊佐は「当たり前のことではないので、本当に感謝しています」とサポーターへの思いを口にした。
先制点の木匠は、島田の落としを「優しい落とし」と表現し、思い切って足を振ったと説明している。最後に勝ち越したのはベテランの伊佐で、自分のゴールは「ちょっと薄れたんですけど(笑)」と話しつつ、チーム全員でつかんだ勝利だと語った。
藪田監督「連敗を避けて、勝っていかないとJ2昇格についていけない」
FC大阪は前節の10月31日、FC岐阜にアウェーで0-1と敗れていた。第12節の奈良クラブ戦、第13節の鹿児島ユナイテッドFC戦と続けた連勝が2で止まった直後の一戦だった。
藪田光教監督は試合後の会見で、負けを受け入れることに慣れてしまうのが一番怖いと思っていたと明かし、「何としてでも連敗を避けて、勝っていかないとJ2昇格についていけない」と、この試合の重さを説明した。熊本については、守備が堅く、攻撃も一人一人に力と個人技があるチームと評価している。
課題も口にした。先制後にラインが下がり、引いてしまって失点した点は反省だという。追いかける展開での選手交代は自分でも迷い、吉村コーチの助けを借りたと明かし、最後に取り切れたことを今季のチームの総合力が上がってきた部分と受け止めている。
最後まで諦めなかった姿勢を問われると、連戦になるほどFC大阪の選手は走って戦えると強調した。人数がいていい選手もそろうだけに、追い込まれるほど有利に働くと考えていたという。10月31日の岐阜戦から中3日で迎えた一戦は、その言葉どおりの終盤になった。
熊本側では、同点ゴールの小澤が、追いついたところまでは良かったが、その後の失点はすごくもったいなかったと悔やんだ。平日のデーゲームに熊本から駆けつけたサポーターに向けては、勝てなかったことを謝り、次の試合での勝利を誓った。
祝日から平日へ、花園を離れて万博で開催
この試合は当初、11月3日(火・祝)に予定されていた。FC大阪は10月8日、日程を11月4日(水)14時キックオフへ変え、会場を大阪府吹田市の万博記念競技場とすると発表した。ホームタウンにある東大阪市花園ラグビー場から離れた会場での開催となった。
発表の際、近藤祐輔代表取締役社長は、祝日から平日に移ったことで仕事や学校の都合で来られない人が多いことを認め、熊本から来るサポーターの負担にも触れて謝罪した。会場の確保や関係各所との調整、情報発信のあり方を改善するとしている。FC大阪はこれまでも、ホームゲームの会場や日程の調整を何度も迫られてきた。
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入場者数は830人。平日午後の試合で、今季の平均を大きく下回る数字となった。それでも木匠は、試合後のあいさつに多くの人が来てくれたと感謝し、花園ではない会場でも勝利を届けられたこの白星は大きいと話している。
6位で圏内へ、2位までは勝ち点3差
J3は20クラブが全38節を戦い、年間1位と2位がJ2へ自動昇格する。3位から6位のクラブはJ2昇格プレーオフに進み、その優勝クラブもJ2へ上がる。
11月4日の試合終了時点で、全クラブが15試合を消化した。上位8クラブの順位は次のとおりだ。
| 順位 | クラブ | 勝ち点 | 成績 | 得失点差 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 鹿児島ユナイテッドFC | 31 | 9勝4分2敗 | +11 |
| 2 | 奈良クラブ | 29 | 9勝2分4敗 | +7 |
| 3 | FC岐阜 | 28 | 9勝1分5敗 | +13 |
| 4 | SC相模原 | 28 | 8勝4分3敗 | +10 |
| 5 | レノファ山口FC | 27 | 8勝3分4敗 | +8 |
| 6 | FC大阪 | 26 | 7勝5分3敗 | +10 |
| 7 | 愛媛FC | 26 | 8勝2分5敗 | +5 |
| 8 | ロアッソ熊本 | 24 | 6勝6分3敗 | +7 |
FC大阪は勝ち点26。7位の愛媛と同じ勝ち点で、得失点差の差で6位に立つ。2位の奈良とは3差、首位の鹿児島とは5差だ。一方の熊本は勝ち点24のまま8位に下がったが、15試合で10失点とリーグ最少の失点数は保っている。熊本は前節の鹿児島戦でも終了間際に石原央羅が同点ゴールを決めて1-1に持ち込んでおり、粘り強さを武器に上位をうかがってきた。
残りは23試合。6位と7位が同じ勝ち点で並び、1位から8位までが7点差にひしめく。次節の第16節、FC大阪は11月7日(土)14時から正田醤油スタジアム群馬でザスパ群馬と戦う。熊本は11月8日(日)13時から、えがお健康スタジアムで5位の山口を迎える。
[文/構成 by スポーツ担当ライター Mika]








































































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