尚志高等学校サッカー部、帝京安積に後半AT勝ち越し3-2で6年連続17回目の選手権へ メンバー

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
第105回全国高校サッカー選手権福島県大会の決勝が11月1日、郡山市の仙台大学サッカーフィールド郡山であり、尚志高等学校が帝京安積高等学校を3-2で破った。2度追いつかれた末、後半アディショナルタイムに途中出場のFW小泉洸太が勝ち越し点。県大会6連覇で、6年連続17回目の全国大会出場を決めた。全国大会は12月28日に開幕する。
2度追いつかれ、後半アディショナルタイムに小泉洸太が決勝点
決勝は第1シードの尚志と第2シードの帝京安積の顔合わせだった。先に試合を動かしたのは尚志で、前半8分にMF奥村玲央が右からのクロスを頭で合わせて先制した。
帝京安積も黙っていない。前線から激しくプレスをかけて押し返すと、前半22分にDF原田が決めて同点に追いつく。尚志は前半アディショナルタイムに勝ち越し、2-1とリードして折り返した。
後半は尚志が攻め続けながらも追加点を奪えず、1点差のまま時間が進んだ。この試合のシュート数は尚志が25本と相手の3倍近くに上ったが、ゴールが遠い。すると後半36分、帝京安積はコーナーキックの流れからMF酒井が押し込み、2-2。試合は振り出しに戻った。
勝負が決まったのは後半アディショナルタイムだった。尚志がPKを得ると、最初のキックは相手GKに弾かれた。こぼれ球に詰めたのが途中出場の小泉で、左足で押し込んで勝ち越し。これが決勝点となり、尚志が3-2で逃げ切った。
| 時間 | チーム | 得点者・内容 | スコア |
|---|---|---|---|
| 前半8分 | 尚志 | MF奥村玲央 | 1-0 |
| 前半22分 | 帝京安積 | DF原田 | 1-1 |
| 前半アディショナルタイム | 尚志 | 勝ち越しゴール | 2-1 |
| 後半36分 | 帝京安積 | MF酒井 | 2-2 |
| 後半アディショナルタイム | 尚志 | FW小泉洸太 | 3-2 |
勝者は尚志で、県大会は6年連続17度目の優勝となった。
準決勝の先発とプロ内定の2人
尚志は10月25日の準決勝で、初の4強入りを果たしたふたば未来学園高等学校を3-0で下して決勝に進んだ。0-0で折り返した後半7分、奥村玲央のクロスを京増倫泰が頭で合わせて先制すると、16分には大熊瑠空、30分には星宗介が加点した。ふたば未来学園はセットプレーやロングスローで反撃したが、尚志の守備を最後まで崩せなかった。この試合の先発は次のとおりだった。
| ポジション | 選手 |
|---|---|
| GK | 桑元勇デミトレ |
| DF | 中村快生、 |
| MF | 迫田悠聖、 |
| FW | 京増倫泰 |
決勝の先発と交代は、学校や大会側から公表されたものを確認できていない。決勝で先制点を挙げた奥村は、準決勝でも京増の先制ゴールをクロスでお膳立てしていた。日本サッカー協会が公開した前回大会の登録メンバー表によると、奥村は中学時代にJFAアカデミー福島U-15 EASTでプレーしており、2年生だった前回大会もメンバーに名を連ねている。準決勝と決勝の2試合続けて、得点に絡んだ。
このメンバーには、すでにJクラブ入りが決まった選手が2人いる。左サイドバックの寺田悠真は10月26日、浦和レッズへの2027年加入内定が発表された。神奈川県出身で、横浜F・マリノスJrユースから尚志高等学校へ進んだ。今夏はドイツのバイエルン・ミュンヘンのセカンドチームにもトライアルで参加しており、欧州や国内のクラブを回ったうえで浦和を選んだ。準決勝の後には「来週の決勝は絶対勝たないといけない」と話していた。
関連記事:寺田悠真、浦和への2027年加入内定 尚志高DFの経歴、横浜FMジュニアユース出身
同じ10月26日には、MF星宗介のいわきFC加入内定も発表された。栃木県出身で、加入は2027年1月の予定。U-17日本代表にも選ばれている。仲村浩二監督は星を、守備でスイッチを入れてボールを奪う「ボールハンター」と評する。決勝を前に、星は「チームを勝利に導けるように走って戦って全国に行って戦えるといいかなと思います」と語っていた。
いわきFCは福島県いわき市を本拠地とするクラブで、星は高校3年間を過ごした福島県でプロの第一歩を踏み出す。
9年ぶり決勝の帝京安積、2度追いつく粘り
敗れた帝京安積高等学校も、同じ郡山市の私立校だ。準決勝では学法石川高等学校に6-1で大勝し、9年ぶりに決勝へ進んだ。前回の決勝進出も相手は尚志で、そのときも敗れている。
準決勝の学法石川戦は、帝京安積の勢いがはっきり出た試合だった。前半に今野のヘディングで先制し、鈴木珀の追加点などで3-0と折り返すと、後半はPK2本を含めて6点目まで奪う。学法石川の反撃は終了間際の1点にとどまった。両校の準決勝での対戦は5回目で、それまでの4回はいずれも学法石川が勝っていた。壁を一つ越えての決勝進出だった。
指揮を執る小田晃監督は就任18年目。決勝の前には、9年ぶりの決勝進出を素直にうれしく思う一方で、それほど長く決勝から遠ざかっていたことも感じていると話していた。
選手たちの気持ちは、はっきりしていた。鈴木珀は試合前、「尚志が決勝で良かったと思っているし、倒して全国に行きたいなと強く思っています」と口にしていた。決勝では2度リードを許しながら、そのたびに追いつく。最後はPKのこぼれ球を押し込まれ、帝京安積として初となる選手権県大会の優勝には届かなかった。
前回は国立で4強、尚志の6年連続出場
尚志高等学校は福島県郡山市にある私立校で、仲村浩二監督が率いる。全国大会には第104回大会に5年連続16回目の出場を果たしており、今回で6年連続17回目となった。
前回の第104回大会では国立競技場で行われた準決勝まで勝ち進み、2026年1月10日に神村学園高等部(鹿児島)と1-1で引き分けたあと、PK戦8-9で敗れた。決勝進出まで、あと一歩だった。尚志の全国大会での最高成績は3位で、2011年度、2018年度に続いて3度目の4強入りとなった。
卒業生には東京ヴェルディのFW染野唯月らがいる。2022年には高校を卒業したDFチェイス・アンリがドイツのシュツットガルトへ加入した。仲村監督は選手の海外トライアルや練習参加を後押ししており、寺田の欧州行きもその流れにある。
県大会は9月27日に開幕し、54校51チームが参加した。6連覇を果たした尚志は、前回の準決勝で敗れた全国大会へ再び挑む。
全国大会は12月28日開幕、組み合わせ抽選は11月16日
第105回全国高校サッカー選手権大会は12月28日、東京都のMUFGスタジアム(国立競技場)で開幕する。尚志は福島県代表として出場し、初戦の相手は11月16日の組み合わせ抽選会で決まる。
全国の代表校も決まりつつある。同じ11月1日には、青森県大会で青森山田高等学校が延長戦の末に勝ち、30年連続の全国大会出場を決めた。
関連記事:青森山田高等学校サッカー部、延長2-0で八戸学院野辺地西を下し県大会30年連続V 決勝の得点者と選手権の日程
浦和内定の寺田、いわきFC内定の星、そして決勝で結果を出した奥村と小泉。プロ入りが決まった3年生を軸に、尚志は前回の4強を超える結果を目指して冬の全国大会に向かう。
[文/構成 by スポーツ担当ライター Mika]








































































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