遠野大弥、古巣・川崎フロンターレ戦で先制ゴール 横浜F・マリノス移籍までの経歴

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横浜F・マリノスの遠野大弥(27)が11月1日、日産スタジアムでの明治安田J1リーグ第13節・川崎フロンターレ戦で前半12分に先制ゴールを決めた。チームは4-2で勝ち、リーグ戦5試合ぶりの白星。4シーズンを過ごした古巣から奪った一撃は、3月に右アキレス腱を断裂した因縁の相手への得点でもあった。
神奈川ダービー、前半12分の先制弾
試合は11月1日13時4分にキックオフした。入場者数は4万738人。横浜FMは前節の名古屋グランパス戦から先発を1人だけ入れ替え、古巣戦となる遠野をリーグ戦2試合ぶりに先発で送り出した。
立ち上がりから押し込んだのは横浜FMだった。前半2分過ぎのCKでは、ファーサイドに流れたボールを遠野が右足で強く叩いたが、シュートはポストに阻まれる。その10分後、再びCKの流れから好機が巡ってきた。ペナルティーエリア左手前でこぼれ球を待っていた遠野が、ニアサイドへ抑えの利いたシュート。ボールは左ポストの内側に当たってゴールに吸い込まれた。
横浜FMはここから勢いに乗る。28分に近藤友喜、41分に谷村海那が加点し、33分にフィリップ・ウレモヴィッチの頭で1点を返された後も主導権を渡さなかった。後半11分にはCKからジェイソン・キニョーネスが4点目。川崎Fは後半アディショナルタイムに大関友翔が1点を返したものの、反撃はそこまでだった。
| 時間 | チーム | 得点者 |
|---|---|---|
| 前半12分 | 横浜FM | 遠野大弥 |
| 前半28分 | 横浜FM | 近藤友喜 |
| 前半33分 | 川崎F | フィリップ・ |
| 前半41分 | 横浜FM | 谷村海那 |
| 後半11分 | 横浜FM | ジェイソン・ |
| 後半アディショナルタイム | 川崎F | 大関友翔 |
勝った横浜FMは公式戦の連続無敗を13試合に伸ばした。一方、川崎Fのリーグ戦の連勝は3で止まっている。11月2日時点の順位は川崎Fが勝ち点22の7位、横浜FMが勝ち点21の8位と、両チームは勝ち点1差で順位も隣り合っている。
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「川崎で培ったものが出た」控えめに喜んだ古巣への一撃
試合後のフラッシュインタビューで、遠野は「川崎で培ったものが出た」と得点を語った。ゴールの後は大きく喜ぶことはせず、控えめなセレブレーションにとどめている。「お世話になったクラブなので」と話し、うれしさはあったものの古巣へのリスペクトを忘れなかったと説明した。
先制点は偶然のこぼれ球ではなかった。遠野は試合後の取材で、こぼれてくる位置は前日の練習から狙い目で、そこに来たら思い切りシュートを打とうと考えていたと明かす。ポストを叩いた1本目についても、自分を目がけて蹴る指示が出ていた中で吹かさずに打てた、と手応えを口にした。
指揮を執るスティーブ・コリカ監督は、遠野を「非常に賢い選手」と評した。スペースを見つけて使うのがうまく、チームのためにハードワークできる点を挙げたうえで、ケガからの復帰後にフィットネスが上がってきたと話す。この日のプレー時間は57分。前々節の東京ヴェルディ戦に続く得点を、指揮官は「うれしく思う」と喜んだ。
敗れた川崎Fの長谷部茂利監督は、横浜FMの開始15分の強さを分かっていながら失点したことを悔やみ、「マリノスさんのゲームだった」と完敗を認めた。
藤枝明誠からHonda FCへ、川崎で過ごした4年
遠野は1999年3月14日生まれ、静岡県出身。身長は166cmと、Jリーグのアタッカーの中では小柄な部類に入る。クラブ公式のプロフィールによると、藤枝市立西益津小学校時代は西益津サッカースポーツ少年団、藤枝市立西益津中学校時代は藤枝明誠SCでプレーし、藤枝明誠高等学校へ進んだ。
高校卒業後の2017年、静岡県浜松市を本拠地とするJFLのHonda FCに加入する。社会人チームで3年間を過ごしたのち、2020年に川崎Fへ完全移籍した。もっとも、加入1年目はJ2のアビスパ福岡へ期限付き移籍。2月23日のJリーグ初出場の試合で初ゴールを決め、このシーズンはJ2で41試合11得点を記録した。
川崎Fに戻ったのは2021年。1年目からJ1で27試合6得点を挙げ、この年のクラブのJ1優勝を経験した。在籍した4年間でクラブは2023年の天皇杯も制している。2024年はJ1で自己最多の35試合に出場した。
| シーズン | 所属 | リーグ | 出場 | 得点 |
|---|---|---|---|---|
| 2020 | アビスパ福岡 | J2 | 41 | 11 |
| 2021 | 川崎フロンターレ | J1 | 27 | 6 |
| 2022 | 川崎フロンターレ | J1 | 31 | 2 |
| 2023 | 川崎フロンターレ | J1 | 30 | 1 |
| 2024 | 川崎フロンターレ | J1 | 35 | 1 |
| 2025 | 横浜F・マリノス | J1 | 21 | 5 |
川崎FでのJ1通算は123試合10得点。ルヴァンカップでも14試合5得点を記録した。
2024年12月に完全移籍、2度のアキレス腱断裂を越えて
横浜FMへの完全移籍は2024年12月20日に両クラブから発表された。遠野は川崎Fを通じて「まずは4年間という短い間でしたが、ありがとうございました」と感謝を伝え、横浜FMでは「このクラブはタイトルを奪還することが目標だと思いますので、強い気持ちと覚悟を持って闘います」と決意を示した。
移籍1年目の2025年は背番号9を背負い、J1で21試合5得点。チーム最多の得点を挙げていた矢先、6月25日のFC東京戦で右アキレス腱を断裂し、全治6カ月の見込みと発表された。
復帰後は、秋春制への移行に向けて2026年前半に開かれた特別大会、明治安田J1百年構想リーグで7試合3得点。順調に見えた。だが3月22日、MUFGスタジアムでの地域リーグラウンド第8節・川崎F戦で、前半終了間際にカウンターでボールを運んだ際に倒れ、担架で退場する。診断は再び右アキレス腱断裂。3月25日に手術を受け、全治6カ月を要する見込みとなった。チームはこの試合に5-0で勝っている。
それから約半年。8月に開幕した2026/27シーズンのJ1で、遠野は9月29日のルヴァンカップ・モンテディオ山形戦で途中出場して公式戦に戻った。リーグ戦では10月10日のセレッソ大阪戦で途中出場し、10月21日の東京ヴェルディ戦で復帰後初ゴール。11月1日の川崎F戦が3試合目で、早くも2得点目となった。
試合後、遠野はハイペースで結果を残せている理由として、サッカーができている幸せや喜びをプレーで表現できていることを挙げた。自分が出たら気持ちを出して攻撃にパワーを与えたい、という思いで1試合ずつ臨んでいるという。
両チームは12月の天皇杯でも顔を合わせる。コリカ監督は「手の内を明かすことはできません」としつつ、準備したハイプレスを表現できたと手応えを口にした。古巣を相手に、背番号7の遠野が次にどんな形でゴールに迫るのか。神奈川の2クラブの対戦は、12月にもう一度巡ってくる。
[文/構成 by MediaDogs編集部]








































































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