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丸岡高校サッカー部、福井商に5-0で3年ぶり35回目の選手権へ 福井県立丸岡高等学校

丸岡高校サッカー部、福井商に5-0で3年ぶり35回目の選手権へ 福井県立丸岡高等学校

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

第105回全国高校サッカー選手権福井県大会の決勝が11月1日、坂井市のテクノポート福井スタジアムで行われ、丸岡が福井商業を5-0で下した。3年ぶり35回目の全国大会出場。過去2年の決勝でPK戦の末に敗れていた相手に雪辱し、福井商業の初の3連覇を阻んだ。エースFW松下逸輝(3年)がハットトリックを決めている。

前半19分の先制から後半4発、松下逸輝がハットトリック

4年連続で同じ顔合わせとなった決勝は、丸岡のペースで進んだ。前半19分、DF石川璃空(2年)のロングボールを拾った松下が右足で決めて先制し、1-0で前半を折り返す。

後半9分には再び石川のクロスに松下が頭で合わせ、リードを2点に広げた。その6分後、主将のMF西村陽翔(3年)のパスに抜け出したFW藤﨑竣太郎(2年)が3点目を奪う。さらに、ここまで2アシストの石川が直接フリーキックを沈めた。

福井商業はエースナンバー10番の佐藤を中心に反撃したものの、丸岡の守備を最後まで崩せなかった。後半アディショナルタイムの40+1分、松下がこの日3点目を決めてハットトリック。80分を通して無失点に抑えた丸岡が、5-0で頂点に立った。

時間得点者(丸岡)経過
前半19分FW松下逸輝石川のロングボールから右足で先制
後半9分FW松下逸輝石川のクロスにヘディング
後半15分FW藤﨑竣太郎西村のパスに抜け出して3点目
後半DF石川璃空直接フリーキック
後半40+1分FW松下逸輝ハットトリック達成

準々決勝からの3試合で、丸岡は12得点1失点だった。

回戦日付スコア(勝者)
準々決勝10月17、18日丸岡 5-0 坂井
準決勝10月25日丸岡 2-1 福井工大福井
決勝11月1日丸岡 5-0 福井商業

2年続いたPK負けと、ハットトリックのエース

丸岡は2024年度、2025年度と2年続けて決勝で福井商業と当たり、いずれもPK戦で敗れて全国を逃した。福井商業は2024年度に17年ぶり2回目の優勝を果たし、2025年度も勝って連覇していた。2025年度の全国大会は1回戦で高川学園(山口)に0-3で敗れ、3度目の選手権でも初得点と初勝利には届かなかった。今年も準々決勝で敦賀気比を5-0、準決勝で北陸を5-1と大差で退け、3連覇に王手をかけて決勝に臨んでいた。

今年の丸岡は、6月の全国高校総体(インターハイ)福井県予選の決勝で福井商業を2-0で破り、県予選7連覇を飾っている。インターハイは7大会連続37回目の出場で、夏と冬の両方で福井の代表となった。7月のインターハイ本大会は1回戦で瀬戸内(広島)に1-1からのPK戦で勝ち、2回戦で山形明正(山形)に1-4で敗れた。

準決勝の福井工大福井戦は苦しい展開だった。前半8分に先制を許したが、13分に藤﨑の低いクロスを松下がダイビングヘッドで合わせて同点。後半35分には、松下が競り勝った左コーナーキックのこぼれ球をFW内田琉生(3年)が押し込み、2-1で逆転した。立ち上がりについて小阪康弘監督は「あの子らには負けちゃいけないというプレッシャーもあった」と明かしており、慣れないスタジアムでの緊張もあったという。

183cm、75kgの松下は背番号5を付けるFW。中学時代はフェリーチェFC浦安に所属し、高校入学後もセンターバックを務めていたが、昨年末に前線へコンバートされた。空中戦の強さを生かす丸岡のロングボール主体の攻撃で、起点の役割を担う。本人は準決勝後、「競り合いは自分の強みで、県内では負けられない」と口にしていた。「夢だった選手権に出るために丸岡に来た」とも語っており、インターハイの2試合でも得点を挙げた点取り屋が、決勝のハットトリックで夢の舞台への切符を引き寄せた。

「2年間の思いをぶつけて」主将と松下が語った言葉

試合後、主将の西村は「(試合の)入りから2年間の思いをぶつけてこの決勝で勝って全国に導くためにプレーしようと思っていた」と話した。難しい試合だったとしたうえで、積み上げてきたものを出して勝ち切れたと続けている。

松下は「チームの勝利に貢献できて安心しているし、本当にうれしい」と喜びを語った。全国大会に向けては「丸岡らしく戦ってハードワークして、全国でも戦えるんだというところを見せていきたい」と意気込む。

8月下旬、福井県を記録的な大雨が襲い、坂井市丸岡地区では住宅などの浸水被害が出た。丸岡の部員たちは冠水した家屋や商店の水拭きや掃除のボランティア活動を行い、その際に地元の人から「今年こそは」と声をかけられた。西村は準決勝後、「丸岡の人たちに応援されて自分たちはサッカーをやれている」と語り、支えてもらっている恩返しは結果でしか返せないと続けていた。サッカーの街・丸岡を活性化させるためにも全国へ行く、という思いを、決勝の5得点で形にした。

福井県最多35回目、全国最高成績はベスト4

丸岡は、坂井市丸岡町にある福井県立丸岡高等学校のサッカー部だ。小阪監督が率いるチームは、選手権の出場回数が福井県勢で最も多い。1県1代表制になる前の1981年度に初めて全国へ出場し、1983年度以降の43大会のうち33大会で福井代表となってきた。

全国での最高成績は1997年度、第76回大会のベスト4だ。2018年度と2020年度には2勝してベスト16に進んだ。前回出場の2023年度、第102回大会は1回戦で佐賀東(佐賀)に0-1で敗れ、後半アディショナルタイムの失点で初戦敗退となった。このときは6年連続34回目の出場だったが、翌年度から2年続けて県大会の決勝で敗れ、連続出場は6で止まっていた。

全国大会は12月28日開幕、組み合わせ抽選は11月16日

第105回全国高校サッカー選手権大会は12月28日に開幕し、2027年1月11日の決勝まで、東京・神奈川・埼玉・千葉の会場で行われる。開会式・開幕戦と決勝はMUFGスタジアム(国立競技場)が会場。出場は46道府県の代表各1チームと東京都の2チームの計48チームで、試合時間は準々決勝までが80分、準決勝と決勝が90分となる。

日程試合
11月16日(月)組み合わせ抽選会
12月28日(月)開会式・開幕戦
12月29日(火)1回戦
12月31日(木)2回戦
2027年1月2日(土)3回戦
1月4日(月)準々決勝
1月9日(土)準決勝
1月11日(月・祝)決勝

初戦の相手は、11月16日の抽選会で決まる。福井県代表としての日程や会場も、抽選で決まる組み合わせ次第だ。11月1日には福島県の尚志、青森県の青森山田なども代表を決めた。

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選手権の登録メンバーは、11月2日時点でまだ公表されていない。3年前の全国では初戦で涙をのんだ伝統校が、2年分の悔しさを晴らした県大会の勢いを、12月の全国の舞台へ持ち込む。

[文/構成 by スポーツ担当ライター Mika]

寄稿者

Mika
元ブロガーで日本代表戦や海外サッカーのニュースを中心に、スポーツ・エンタメ分野の記事を執筆してきたWEBライター。これまで執筆した記事は2,000本以上。試合日程や結果、選手のプロフィール、移籍情報、国際大会の仕組みなど、日本代表や欧州リーグに関する記事を長く執筆しており、所属クラブが頻繁に変わる選手、複雑な大会方式、海外との時差がある試合日程などを、初めて読む人にも伝わる形へまとめることを得意としている。主な執筆分野は、日本代表、Jリーグ、海外リーグ、チャンピオンズリーグ、ワールドカップ、海外移籍。

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