上田綺世、ブラジル戦の招集見送りへ 森保監督「基本的には招集しない方向」左足負傷でベンチ外続く

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サッカー日本代表の森保一監督が11月1日、左足を痛めて離脱中のFW上田綺世(28)=リール=を、11月14日のブラジル戦を含むシンガポール遠征に招集しない考えを示した。上田は10月13日(現地時間)の欧州チャンピオンズリーグ(CL)アーセナル戦で足底筋膜を断裂し、その後のリールの公式戦4試合はいずれもメンバー外。9月と10月の代表4試合で4得点を挙げたエースを欠いて、ワールドカップ(W杯)で敗れたブラジルとの再戦に臨む。
千葉―福岡戦の視察後、試合に出ていないことを理由に説明
森保監督が方針を口にしたのは、11月1日にフクダ電子アリーナで行われたJ1の千葉―福岡戦を視察した後の取材だった。11月の遠征での上田の扱いについて「基本的には招集しない方向」と語り、続けて上田が試合に出ていないことを理由に挙げた。
遠征先はシンガポール。日本はシンガポールナショナルスタジアムで開かれる国際大会「MIZUHO BLUE CHALLENGE THE KALLANG FOOTBALL SERIES SINGAPORE」に出場し、11月14日にブラジル、17日にパラグアイと戦う。日本サッカー協会(JFA)によると、ブラジル戦は日本時間19時15分、パラグアイ戦は同22時10分のキックオフだ。
大会はシンガポール代表を加えた4チームで行う。各試合は90分で終わり、延長戦とPK戦はなく、最終順位も決めない。来年1月にサウジアラビアで開幕予定のAFCアジアカップへ向けた強化の場で、森保監督は大会参加の発表時、パラグアイとブラジルを「先のFIFAワールドカップにおいて我々よりも高い順位の結果を残したチーム」と表現し、「この機会を最大限有意義なものとしたい」とコメントしていた。
報道によると、上田は早ければ代表ウィーク直前のレンヌ戦で復帰する可能性がある。ただ、けが明けで時差と移動を伴う代表活動にはリスクもあり、無理はさせない判断とみられる。
アーセナル戦で負傷、診断は足底筋膜の断裂
けがをしたのは、現地時間10月13日のCLリーグフェーズ第2節、敵地でのアーセナル戦だった。上田は先発したものの途中で退き、リールは0-3で敗れた。
その後、リールのダヴィデ・アンチェロッティ監督は会見で、診断が足底筋膜の断裂だと明かした。足底筋膜は、かかとから足の指の付け根まで足の裏に張っている膜で、走る、跳ぶ、踏み込むといった動きのたびに負荷がかかる。
アンチェロッティ監督は10月24日の会見で、3〜4週間での完全回復を見込んでいると説明。遅くとも11月の国際Aマッチ期間の後には戻るとの見通しを示し、それより早い復帰にも期待を寄せた。10月29日の会見では、代表ウィークの中断前に組まれたレンヌ戦での復帰を目指していると話している。
ただ、復帰が近いとの見方が出る一方で、試合のメンバーには入れていない。負傷後のリールの公式戦は次のとおりで、上田は4試合ともベンチ外だった。
| 日付(現地時間) | 大会 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 10月17日 | リーグ・アン | ブレスト | 1-1の引き分け |
| 10月21日 | CL | ガラタサライ | 2-4で敗戦 |
| 10月25日 | リーグ・アン | モナコ | 1-1の引き分け |
| 10月30日 | リーグ・アン | ランス | 1-0で勝利 |
上田を欠いた4試合で、リールは1勝2分1敗。CLではホームでガラタサライに4失点を喫し、リーグ戦でも勝ち切れない試合が続いた。
リールの次戦は現地時間11月3日のCLボデ・グリムト戦で、その次が同8日のレンヌ戦になる。レンヌ戦に出られたとしても、14日のブラジル戦までは1週間足らずしかない。
リール加入後に3得点、代表では4戦4発でMVP
上田の離脱が痛いのは、ここ2カ月の数字を見れば分かる。
8月31日(現地時間)にフェイエノールトからリールへ完全移籍。2030年6月までの契約で、背番号は18、クラブにとって初の日本人選手になった。加入から4日目、9月3日のトゥールーズ戦では途中出場から決勝点を挙げている。その後もCLのレアル・ベティス戦、リーグ・アンのニース戦で得点し、負傷するまでの公式戦6試合で3得点。リールの攻撃の軸になりつつあった。
関連記事:上田綺世、リール移籍後初ゴール リーグ・アン第3節トゥールーズ戦で73分にヘディングの決勝点、57分からの途中出場で1-0勝利
代表でも結果を出している。9月のキリンチャレンジカップ2026(ウルグアイ戦、ベネズエラ戦)から10月のキリンカップサッカー2026まで、代表4試合で4得点。10月5日の国立競技場でのニュージーランドとの決勝でも前半28分に先制点を決めた。日本は2-1で勝って大会を制し、上田は大会MVPに選ばれている。
茨城県水戸市出身。法政大学から鹿島アントラーズに入り、ベルギーのサークル・ブルッヘ、オランダのフェイエノールトを経てリールへ渡った。W杯北中米大会では4試合すべてに先発し、グループステージのチュニジア戦で2得点を挙げている。日本はオランダ、スウェーデンと引き分け、チュニジアに4-0で勝ってグループステージを突破したが、ラウンド32で姿を消した。
W杯で敗れたブラジルと再戦、1トップの人選に注目
ブラジルとの対戦は、W杯以来になる。日本は日本時間6月30日、ヒューストンで行われたラウンド32でブラジルに1-2で敗れ、大会を終えた。
両国の対戦成績は、ブラジルが大きく勝ち越している。JFAのまとめでは、W杯での敗戦を含めて日本の1勝2分12敗(9月3日時点)。その1勝は2025年10月14日、東京スタジアムでの親善試合だった。0-2から南野拓実、中村敬斗、上田のゴールで3-2と逆転し、上田は後半26分にヘディングで決勝点を奪っている。
ブラジルは10月29日(現地時間)、カルロ・アンチェロッティ監督が今回の遠征に臨む26人を発表した。ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)やハフィーニャ(バルセロナ)が名を連ね、W杯の日本戦に出た選手は7人。一方でマンチェスター・シティのアランら5人が初めて選ばれ、世代交代を進めながらの遠征で、日本戦の後は17日にシンガポールと対戦する予定だ。
日本にとっての焦点は、上田不在の1トップを誰が務めるかに移る。森保監督は11月1日の取材で、常連組やベテラン組がいいプレーをしているうえ、若く経験の浅い選手たちも結果を出し、存在感を示していると話した。10月31日(現地時間)のサンダーランド戦でプレミアリーグ初得点を挙げたコベントリーのMF坂元達裕の名前も挙げ、代表候補の選手たちの働きを評価している。
招集メンバーの正式な発表は、まだない。上田がレンヌ戦でピッチに戻れるかどうかは、アジアカップへ向けた日本代表の前線の組み立てにも関わってくる。そのアジアカップは開催地サウジアラビアの治安悪化を受けて延期の可能性も取り沙汰されており、11月2日時点で予定どおり開くかどうかの結論は出ていない。
[文/構成 by スポーツ担当ライター Mika]







































































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