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前貴之、33歳でJ1初ゴール 千葉は福岡に3-0で7試合ぶり白星、最下位脱出

前貴之、33歳でJ1初ゴール 千葉は福岡に3-0で7試合ぶり白星、最下位脱出

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ジェフユナイテッド千葉のDF前貴之(33)が11月1日、明治安田J1リーグ第13節のアビスパ福岡戦で後半20分に追加点を挙げた。J1リーグ戦22試合目でつかんだ初ゴールだった。千葉は3-0でリーグ戦7試合ぶりの白星を手にし、20位から18位へ浮上して最下位を抜け出した。

ポストに激突しながら押し込んだJ1初ゴール

試合会場は千葉のホーム、フクダ電子アリーナ。午後2時にキックオフされ、晴れて気温26.8℃の中、14,110人が詰めかけた。第12節を終えた時点で千葉と福岡はともに勝ち点7で並び、得失点差で千葉が20位、福岡が19位。どちらにとっても負けられない下位同士の直接対決だった。

両チームは2026年前半の明治安田J1百年構想リーグでも、プレーオフラウンドの19-20位決定戦で顔を合わせている。5月30日の第1戦は2-2、6月6日にフクダ電子アリーナで行われた第2戦は千葉が1-2で敗れた。同じ会場で、約5カ月ぶりの再戦となった。

先制点にも前が絡んでいる。前半25分、田中和樹が落としたボールを受けた前が中へ持ち込み、左足でミドルシュート。相手にブロックされたこぼれ球を18歳のMF姫野誠が押し込み、2試合連続ゴールで千葉が先手を取った。

姫野は前節のC大阪戦でJ1リーグ戦初ゴールを決めたばかり。2026年前半の百年構想リーグでも1得点を挙げている。試合後のコメントでは、シーズン序盤はあまりチームに貢献できず悔しい思いをしていたと明かし、「やっと貢献し始めていると思うので、これを続けていきたい」と語った。

追加点は後半20分に生まれる。コーナーキックの流れから左サイドでこぼれ球を拾ったMF安井拓也がクロスを上げると、ファーサイドへ走り込んだ前が体ごと飛び込んだ。頭で合わせたボールはポストを直撃し、はね返りが倒れ込んだ前の頭に当たってゴールへ。前はそのままポストにぶつかり、福岡のGK小畑裕馬とも交錯して、試合はしばらく止まった。それでも2人ともプレーを続け、前は最後まで90分間ピッチに立った。

後半アディショナルタイムの90+5分には、途中出場のFW呉屋大翔が無人のゴールへ頭で押し込み、3-0とした。千葉が完封で試合を締めくくった。

札幌の下部組織から富山、山口、松本を経て千葉へ

1993年9月16日生まれ、北海道出身。コンサドーレ札幌の下部組織で育ち、U-12、U-15、U-18と段階を踏んだ。U-18に在籍していた2011年に2種登録選手としてJリーグ初出場を果たし、2012年にトップチームへ昇格した。J1の舞台を初めて踏んだのは2012年。札幌でリーグ戦15試合に出場したが、得点はなかった。

その後のキャリアは長くJ2が主戦場となった。2014年に期限付き移籍したカターレ富山で、同年10月11日にJリーグ初得点を記録。2017年からはレノファ山口FCで主力に定着し、2020年は横浜F・マリノスに籍を移したものの公式戦の出場はなく、同年から松本山雅FCでプレーした。2022年夏に山口へ戻り、2025年からは千葉に完全移籍で加わった。J2での通算成績は299試合13得点に上る。

千葉は2025年のJ2で3位に入り、J1昇格プレーオフを勝ち抜いて2009年以来17年ぶりのJ1復帰を決めた。前は2026年前半に開かれた特別大会・明治安田J1百年構想リーグでも18試合に出場しているが、ここでも得点はなかった。秋春制へ移行した2026/27シーズンのJ1では、この福岡戦が7試合目の出場。2012年の15試合と合わせ、J1リーグ戦22試合目でようやくネットを揺らした。

J1初ゴールの時点での年齢は33歳1カ月16日。リーグ戦でのゴールは山口に在籍していた2022年以来、約4年ぶりだった。

「かなりひさびさ」と笑った前、涙の小林監督

Jリーグ公式サイトに掲載された試合後のコメントで、前は「かなりひさびさのゴールでした(笑)」と話し、家族と喜びたいと続けた。ポストに当たってはね返ったボールが見えていたかを問われると「いや、見えていないです」と答え、ゴールを確認したときの様子については「それ以上に足が痛かったです(笑)」と明かしている。

チームの白星については、良い内容でも勝てない試合が続いていた中での1勝で自信をつけたいと語った。前節のセレッソ大阪戦をはじめ後半アディショナルタイムに失点する試合が多かったとして、最後にダメ押しの1点を取って仲間と喜び合えたことを「うれしかったです」と話した。

千葉の小林慶行監督は、試合後のDAZNのインタビューで涙を見せた。会見では、いくつもエラーを重ねてきたチームがリードした後もやるべきことをやり通し、「成長を見せられた」と評価。目が赤いのではと問われると、インタビュー中に感極まったと認め、その理由を「サポーターですね」と短く答えている。

背景には前節の苦い記憶がある。10月25日のC大阪戦で千葉は2-0とリードしながら、後半アディショナルタイムの90+6分と90+8分に失点して引き分けた。小林監督はこの試合の後、ボールを持つ時間を増やして試合をコントロールするよう選手に求めていたという。福岡戦の2点目の後、前と小畑の負傷で試合が止まっている間には、フィールドプレーヤーが集まって意思を統一する場面もあった。千葉はその後も追加点を狙い続け、3点目につなげた。

18位浮上も降格圏は抜け出せず、次節は水戸と直接対決

11月1日の第13節終了時点の順位表で、千葉は2勝4分7敗の勝ち点10、得失点差マイナス9で18位。この節で東京ヴェルディも勝利したため17位の東京V(勝ち点11)には届かず、降格圏からの脱出はならなかった。千葉にとっては、第6節のガンバ大阪戦で挙げた百年構想リーグを除けば17年ぶりとなるJ1勝利以来の今季2勝目だった。

首位はFC東京で勝ち点30。最下位の福岡とは23点の差がある。

関連記事:FC東京、岡山に4-0で暫定首位 8試合連続無失点はJ1歴代2位の記録、仲川輝人2得点

敗れた福岡はリーグ戦4連敗で勝ち点7のまま、最下位の20位に転落した。19位は勝ち点9の水戸ホーリーホック。福岡は前半に中盤を厚くした布陣で臨み、後半に元の形へ戻したが得点を奪えなかった。塚原真也監督は会見で、戦術とメンバー選考は監督が決めるものだとして、その責任は非常に大きいと感じていると話した。MF見木友哉は、試合後のブーイングは当たり前だと受け止め、残留が目標になった以上、残り25試合で何としても達成しなければいけないと話している。

関連記事:アビスパ福岡が岡山に2-1、リーグ戦7試合ぶり白星 途中出場の橋本悠がJ1リーグ初ゴールの決勝弾

千葉の次戦は11月8日の第14節。再びフクダ電子アリーナに19位の水戸を迎え、午後5時にキックオフされる。勝ち点1差で追ってくる相手との下位直接対決だ。前は試合後、次も大事な試合になるとして、みんなと喜び合えるように頑張りたいと語った。33歳で初めてJ1のゴールを決めた右サイドバックが、ホームで続く残留争いの一戦に向かう。

[文/構成 by MediaDogs編集部]

寄稿者

MediaDogs編集部
メディアドッグス株式会社のMediaDogs編集部チーム。インターネットマーケティングに約10年携わるメンバーで編成し、企画・取材・執筆から公開後の改善まで一貫して担当。「出会いを、設計する。」のもと、人と企業が正しく出会える場をつくるために、一次情報の確認とファクトチェックを徹底。情報をわかりやすく誠実に届け、読者の疑問を解決します。

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