西川周作、遠藤保仁のJ1最多672試合に並ぶ 次の神戸戦で記録更新がかかる40歳の歩み

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浦和レッズのGK西川周作(40)が10月31日、敵地での柏レイソル戦にフル出場し、J1通算672試合目の出場を記録した。遠藤保仁が持つJ1歴代最多出場の記録に並んだが、試合は0-4で敗れた。次に出場すれば単独最多となり、その機会は11月8日のヴィッセル神戸戦で巡ってくる。
柏に0-4、節目の試合はフル出場も大敗
試合は明治安田J1リーグ第13節で、千葉県柏市の三協フロンテア柏スタジアムで16時3分にキックオフした。入場者数は1万4348人。西川は背番号1を付けて先発し、最後までゴールマウスを守り続けた。
均衡が破れたのは前半37分だった。左サイドから持ち込んだ柏の遠藤渓太のシュートは浦和の宮本優太がブロックしたものの、こぼれ球を小泉佳穂に右足で押し込まれる。後半23分には細谷真大のシュートを西川がはじいたが、こぼれたところを弓場堅真に決められ、点差は2点に広がった。
浦和は後半33分、宮本が2枚目の警告で退場となり10人での戦いを強いられる。後半45分に久保藤次郎、アディショナルタイムに原田亘にもゴールを許し、終わってみれば4失点。公式記録のボール支配率は浦和が53%と上回ったが、スコアには結びつかなかった。
浦和はリーグ戦3連勝中で、この一戦を迎えていた。10月28日にはルヴァンカップ1stラウンド4回戦で名古屋グランパスと延長戦までもつれる120分を戦い、2-1で勝ち上がったばかり。対する柏も、10月27日にタイでAFCチャンピオンズリーグエリートのリーグステージ第3節、ラーチャブリーFC戦を0-0で終えて帰国したばかりだった。互いに過密日程の中での一戦で、浦和の連勝は3で止まった。
柏のリカルド・ロドリゲス監督は、2021年から2022年まで浦和を率いた指揮官だ。柏で指揮を執るようになってからの浦和戦は、この試合の前まで明治安田J1百年構想リーグを含めて3勝1敗(1勝はPK戦)で、この日の勝利で白星をまた一つ重ねた。
J1の順位表(10月31日の試合終了時点、一部クラブは1試合少ない)では、柏が勝ち点28の3位、浦和は7勝6敗の勝ち点21で8位につける。
大分でのデビューから22年目、広島と浦和を経て積み上げた672試合
西川は1986年6月18日生まれ、大分県宇佐市の出身だ。地元の宇佐FCジュニアユースから大分トリニータU-15、U-18へと進み、大分のトップチームでプロのキャリアを始めた。J1初出場は2005年7月2日の横浜F・マリノス戦で、当時19歳だった。
2010年にサンフレッチェ広島へ移籍すると、2012年と2013年のJ1連覇に守護神として加わる。正確なキックを持ち味に、最後尾から攻撃の起点になるGKの先駆けとして名前を知られていく。2014年からは浦和でプレーし、今季がプロ22年目となる。
浦和ではAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を2017年大会と2022年大会の2度制した。2022年大会の決勝は2023年5月にあり、アル・ヒラルを破ってアジアの頂点に立っている。J1のベストイレブンには6度選ばれ、無失点で終えた試合の数でもJ1のGKとして歴代最多の記録を持つ。
日本代表では2008年の北京五輪に出場し、2014年のワールドカップ・ブラジル大会のメンバーにも名を連ねた。国際Aマッチの出場は31試合。浦和では、アカデミー出身の後輩GK鈴木彩艶とポジションを争った時期もあった。
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J1通算600試合に到達したのは2024年5月6日、埼玉スタジアム2002での横浜F・マリノス戦だった。デビュー戦と同じ相手で、当時は遠藤の672試合、楢崎正剛の631試合に次ぐJ1史上3人目の大台。そこから約2年半で、残る72試合を積み上げた。600試合目を迎えた当時、西川は記録よりも、引退するときにみんなの記憶に残る選手でありたいと語り、できるだけ長くプレーしたいという理想も口にしていた。
GKとしては、すでに楢崎正剛の631試合を上回り、J1最多出場のGKになっている。ポジションを問わない歴代最多の記録まであと1試合、671試合で迎えたのがこの柏戦だった。
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40歳で迎えた今季も、西川は開幕からゴールマウスに立ち続けている。欠場はコンディション不良による1試合だけだった。
遠藤は横浜フリューゲルス、京都、ガンバ大阪、ジュビロ磐田でプレーしたMFで、フィールドプレーヤーとして長く第一線に立ち続けた。その記録に、GKが追いついた。
「まだまだだぞ」節目の大敗を受け止めた40歳
記録に並んだ試合で4失点。試合後の西川が語ったのは、自分の記録よりもチームの結果のことだった。
チームが勝つためのプレーを心がけているとして、この日の結果は受け入れがたいと語り、ファン・サポーターに申し訳ないと話した。そのうえで「まだまだだぞ」と神様に言われているのかもしれない、と大敗を自分が成長するための過程と受け止めている。「もっともっと成長しろ」というメッセージだとも話した。
チームの戦いぶりには厳しい言葉も向けた。退場者を出したあとの終盤には、あきらめているように見えるプレーがあったと指摘し、長いシーズンでは負け方が大事になると語った。試合前には、キャプテンの宮本から自分のために全力で戦おうと声をかけられていたという。
浦和の一員としてJ1優勝はまだ手にしていない。西川はそのタイトルへの思いが自分の中に強くあると明かし、40歳からまた新人の気持ちで臨む考えも示した。長いキャリアを支えてきた妻への感謝も口にしている。
かつて指導を受けた監督たちも節目を祝った。広島時代の監督だった日本代表の森保一監督は、練習から私生活まで最高のパフォーマンスを目指してきた選手だと評価。浦和時代に指揮を執り、この日は対戦相手の柏を率いたロドリゲス監督も、その人柄とプロ意識をたたえた。
11月8日の神戸戦で単独最多へ
次に出場すれば、J1通算673試合となり、遠藤を抜いて単独の歴代最多となる。浦和の次のリーグ戦は11月8日(日)14時キックオフの第14節、アウェーでのヴィッセル神戸戦だ。
神戸は10月31日の試合終了時点で勝ち点26の5位につけ、浦和より上位にいる。大敗からの立て直しと記録の更新が、同じ90分にかかる。
浦和は11月11日にルヴァンカップのプライムラウンド準々決勝第1戦で、ホームの埼玉スタジアム2002にセレッソ大阪を迎える。リーグ戦とカップ戦が続く日程の中で、40歳の守護神はまた次の1試合へ向かう。
記録の先には、J1でまだ誰も届いていない700試合も見えてくる。
[文/構成 by スポーツ担当ライター TAKU]







































































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