上田綺世、リール移籍後初ゴール リーグ・アン第3節トゥールーズ戦で73分にヘディングの決勝点、57分からの途中出場で1-0勝利

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リールの上田綺世(28)が現地時間9月3日、リーグ・アン第3節のトゥールーズ戦で移籍後初ゴールを決めた。日本時間では4日未明の試合になる。0-0の57分に途中出場すると、73分にヘディングで押し込んだ。リールは1-0で競り勝ち、開幕3試合を2勝1分けとしている。加入発表から4日目の初陣だった。
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投入から16分、こぼれ球に誰よりも早く反応した
敵地での一戦で、上田はベンチスタート。1トップには元フランス代表FWオリヴィエ・ジルーが入った。スコアが動かないまま57分、そのジルーとの交代でピッチへ向かう。リーグ・アンの舞台に立つのは初めてだった。
場面は73分に訪れる。左サイドを持ち上がったDFロマン・ペローがマイナス方向へグラウンダーのクロスを送ると、ニアサイドへ飛び込んだ上田がダイレクトで合わせた。シュートはGKに阻まれる。それでも、こぼれたボールに誰よりも早く反応し、頭で押し込んだ。
投入からわずか16分での初得点。これが決勝点になった。ピッチ上ではジルーが上田のもとを訪れ、抱き寄せるようにして抱擁を交わす。39歳のベテランから言葉をかけられた上田は、笑顔で応じていた。
加入4日目のデビュー、移籍金は約1500万ユーロと報道
リールが上田の完全移籍を発表したのは現地時間8月31日。フェイエノールトからの移籍で、契約は2030年6月までの4年間、背番号は18に決まった。クラブ史上初の日本人選手になる。移籍金をクラブは公表していないが、仏紙レキップは約1500万ユーロ(約27億7500万円)と報じた。
加入時、上田は「リーグ・アンとチャンピオンズリーグで確固たる地位を築いているLOSCに加入できて、大変嬉しく思っています」とコメントを寄せている。
茨城県水戸市出身。法政大から鹿島アントラーズ入りし、ベルギーのサークル・ブルッヘを経て、2023年夏にフェイエノールトへ渡った。昨季はエールディビジ31試合で25得点を挙げ、日本人選手として初の得点王に輝く。今季も移籍前に公式戦4試合で3得点と好調を保っていた。オランダから数えれば、これで4試合連続ゴール。欧州5大リーグへの挑戦は、キャリアで初めてになる。
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会長は「勝利は奇跡的」、GKオゼルは9セーブ
試合内容では押し込まれた。トゥールーズに主導権を握られる時間が続き、前半3分にはミドルシュートがクロスバーを叩く。無失点で折り返せたのは、GKベルケ・オゼルの働きが大きかった。仏紙レキップによると、この試合のセーブ数は9を数える。
オリヴィエ・レタン会長は試合後、「勝利を手にできたのは奇跡的だ。(GK)のベルケ・オゼルの活躍に感謝しなければならないし、アヤセにもチャンスがあり、それをものにしてくれた」と話した。
ダヴィデ・アンチェロッティ監督は上田について「彼は天性のストライカーだ。常にゴールの位置を把握して、そこから逆算して適切なポジションを取っているからこそ、チャンスが訪れた時には準備ができている」と評価した。一方でチームの出来には厳しい。「結果はポジティブとはいえ、感情はネガティブだ。上手くいかなかった点が数多くある」「ロッカールームの雰囲気もあまり良くなかったし、試合に勝ったという実感はないが、この勝利を受け入れなければならない」と語っている。
指揮官はカルロ・アンチェロッティの息子で、今夏にリールの監督へ就いたばかり。2028年6月までの2年契約を結び、欧州5大リーグでの指揮はこれが初めてだ。
現地紙は「上田が刻んだ勝利」、リールは暫定首位に浮上
現地メディアの評価は高い。リールの地元紙ル・プティ・リロワ(Le Petit Lillois)は「上田綺世が刻んだリールの勝利」と伝え、新加入選手のなかで唯一ゴールを決めた点を挙げた。レキップも「オゼルと上田のおかげでリールがトゥールーズを破った」と伝え、上田を「ゴール前で抜け目なく仕留めるストライカー」と評している。最初のシュートを止められた後の反応の速さにも触れた。
移籍が決まった時点では、見方が割れていた。同紙に寄稿する識者は9月1日、昨季のリーグ・アン得点王エステバン・ルポールと比べて「かなり劣り、計算できる要素も少ない」と書いている。デビュー戦の決勝弾は、その評価への回答にもなった。
この勝利でリールは勝ち点7とし、第3節の他会場を残した時点で暫定首位に立つ。トゥールーズは3試合で勝ち点1にとどまった。
5日後にCL初戦、監督は「2人が一緒にプレーすることも可能」
次戦は現地時間9月8日、ホームで迎えるチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第1節のレアル・ベティス戦になる。リールにとっては、上田が加入時に名前を挙げたチャンピオンズリーグの初戦だ。
1トップにはジルーがいる。今季はここまで全3試合に先発し、1得点2アシストを残す。それでもアンチェロッティ監督は上田を「完成度の高いストライカーで、オリヴィエとは互いに補完し合える」と評し、「2人が一緒にプレーすることも可能」と2トップの可能性にも触れている。
日本代表では通算43試合18得点。北中米ワールドカップのチュニジア戦では、日本選手として初めてW杯の1試合で2得点をマークした。そのストライカーがフランスでどこまで数字を伸ばすか。まずはリーグ戦とCLの連戦が試金石になる。
[文/構成 by スポーツライター ミカ]






























































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