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中井卓大、FC今治へ完全移籍 CDレガネスからJ初挑戦、元レアル下部“ピピ”22歳の新天地

中井卓大、FC今治へ完全移籍 CDレガネスからJ初挑戦、元レアル下部“ピピ”22歳の新天地

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J2のFC今治は7月22日、スペインのCDレガネスから中井卓大(22)が完全移籍で加入すると発表した。背番号は80。9歳でレアル・マドリードの下部組織に入団した”ピピ”の愛称で知られる選手で、これが初めてのJリーグ挑戦となる。

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背番号80、”ピピ”がJ初挑戦

FC今治は7月22日、CDレガネスから中井卓大の完全移籍加入を正式発表した。背番号は80に決まった。

中井は加入にあたり「はじめまして。このたびFC今治でプレーすることになりました、ピピです。この1年、J1昇格に向けて全力を尽くします。みんなで頑張りましょう。よろしくお願いします!バモス!」とコメントを寄せている。

2003年10月24日生まれの22歳。滋賀県大津市出身で、ポジションはMF(ミッドフィールダー)。地元の少年サッカーチーム「AZUL FOOTBALL CLUB」でボールを蹴り始め、日本人として初めてレアル・マドリードの育成組織「カンテラ」の入団テストに合格し、9歳でスペインに渡った経歴を持つ。

セカンドチーム昇格からレンタルを重ねた12年余り

カンテラで着実にステップアップした中井は、17歳でセカンドチームのカスティージャの試合に出場し、UEFAユースリーグでもデビューを飾った。18歳の時にはスペインユース国王杯決勝で決勝点を挙げ、この活躍がカスティージャ昇格につながっている。2020年には英ガーディアン紙が選ぶ「世界の逸材60人」にも名を連ねた。

日本代表とも縁がある。2018年にU-15代表、2022年11月にはU-19代表に初招集された。ただし、その後は順風満帆とはいかず、2022-23シーズンのカスティージャでは出場2試合5分間にとどまり、期待されたU-20ワールドカップ日本代表にも選出されなかった。トップ昇格への道のりは、決して平坦ではなかった。

その後は主戦場を求めてレンタル移籍を重ねた。2023年にスペイン3部のラージョ・マハダオンダ、翌2024年は同じく3部のアモレビエタへ期限付き移籍。2025年冬にはラシン・サンタンデールのBチームに加わり、4部のラージョ・カンタブリアでプレーした。

直近のシーズンはレガネスBチーム(5部相当)に所属していたが、昨年12月に右膝半月板の手術を受け、長期の離脱を強いられた。復帰したのは今年4月19日のモストレス戦で、シーズン終了とともにチームを退団している。

新天地探しの過程で浮上したのがFC今治だった。7月15日、北海道・室蘭で行われていた同クラブのキャンプに中井が参加していることが明らかになり、Jリーグ電撃加入の可能性が一気に現実味を帯びた。この時点でレガネスBチームはすでに退団しており、フリーの状態での練習参加だったとみられる。そこから1週間ほどで、完全移籍による正式加入が発表されている。

J2昇格1年目は11位、新体制での補強

FC今治は、元日本代表監督の岡田武史が2014年11月に株式の51%を取得して経営に加わったクラブとして知られる。トップチームから育成年代まで一貫したボール保持の指導法「岡田メソッド」を導入し、地域一体で選手を育てる体制づくりを進めてきた。

そのFC今治は、J2昇格1年目だった2025年シーズンを11位で終えている。今シーズン(2026年)は6月からアベル・モウレロ・ロペス新監督のもとで戦っており、チームの立て直しを図っている最中だ。

攻撃陣にはフォワードのエジガル・ジュニオも所属しており、9歳からスペインでボールを磨いてきた中井が新たにそこに加わる形になる。

レアル・マドリードのトップチーム昇格こそかなわなかったものの、育成年代から積み上げてきた技術とビジョンの高さは、移籍のたびにスペインの現地メディアでも評価されてきた選手だ。「過小評価されまくってる選手」「代表入りは期待できる」との声も上がっている。

「本当に来ちゃったよ」、地元愛媛でも話題に

正式発表を受け、SNSやスポーツメディアでは「え?まじか」「本当に来ちゃったよ」「ついに日本で見られるのか」といった驚きの反応が広がった。レアル・マドリードの下部組織出身選手がJリーグでプレーする例はまだ珍しく、加入のニュースは地元愛媛のテレビ局でも速報で伝えられている。「あのピピが今治にやってくる」という見出しが象徴するように、地元での注目度は高い。

J1昇格請負人になれるか、日本代表入りの夢も

中井にとって今治は、12年以上を過ごしたスペインを離れて臨む初めてのJリーグの舞台になる。9歳から積み重ねてきた経験を、J2の戦いでどう還元できるかが問われる。ボールを保持して丁寧に組み立てる「岡田メソッド」との相性は、カンテラ仕込みの技術を持つ中井にとって決して悪くないはずだ。

自身のコメントにあった「J1昇格に向けて全力を尽くす」という言葉どおり、新体制のチームに新しい攻撃の選択肢をもたらせるか。カンテラで培った技術とパスセンスを、J2というフィジカル要素の強いリーグでどこまで発揮できるかも見どころの一つになる。将来的な日本代表入りも期待される22歳の”ピピ”が、今治の一員としてどんなプレーを見せるのか注目が集まる。

[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]

寄稿者

久遠(KUON)
WEBライター(主にスポーツ記事)経験7年。スポーツ、格闘技が好きで、ボクシング世界チャンピオンが主宰するジムに4年間在籍。自分でも練習を重ね、”3分”の過酷さと濃さを体で知る。観戦もライフワークで、会場には年4回ほど足を運ぶ。選手目線の実感とファン目線の熱量、その両方を武器に、試合の見どころやリングのリアルをライター経験を活かしてわかりやすく伝えます。

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