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イングランド、延長戦制しノルウェーに2-1 ベリンガム2ゴールで2大会ぶり4強進出

イングランド、延長戦制しノルウェーに2-1 ベリンガム2ゴールで2大会ぶり4強進出

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サッカーのワールドカップ北中米大会は日本時間7月12日、準々決勝でイングランドがノルウェーを延長戦の末に2-1で下した。ジュード・ベリンガムが同点弾と決勝弾の2ゴール。イングランドの4強入りは2018年ロシア大会以来、2大会ぶりとなった。準決勝は日本時間16日早朝、アルゼンチンと対戦する。

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先制を許した劣勢から、前半終了間際にベリンガムが同点弾

ワールドカップ準々決勝のイングランド対ノルウェーは日本時間7月12日朝(現地11日夕)、米フロリダ州マイアミガーデンズのマイアミ・スタジアム(ハードロック・スタジアム)で行われ、イングランドが延長戦の末に2-1で勝った。

先手を取ったのはノルウェーだった。前半36分、アンドレアス・シェルデルップのシュートが右ポストに当たってゴールに吸い込まれ、下馬評で不利とされた北欧の伏兵がリードを奪う。イングランドにとって重い展開が続いた。

流れを変えたのはやはりこの男だった。前半アディショナルタイム2分、ベリンガム(23)=レアル・マドリード=が低い弾道のシュートをファーサイドに沈め、1-1で試合を振り出しに戻す。土壇場の同点弾で、イングランドは冷静さを取り戻した。

延長開始3分で決着 今大会6点目でケインに並ぶ

90分で決着はつかず、勝負は延長戦へ。すると延長前半3分、途中出場のモーガン・ロジャーズが放ったミドルシュートをGKニーランドがこぼし、詰めていたベリンガムが至近距離から押し込んで、ついにイングランドが勝ち越した。逆転勝ちを決定づける一撃だった。

ベリンガムはこれで今大会6得点。チームメートのハリー・ケインと並び、チーム内得点ランキングのトップに立つ。メキシコとのラウンド16でも2ゴールを挙げており、1人で2得点を奪う試合はこれで2試合連続だ。苦しい時間帯にゴールをこじ開け続ける23歳が、母国を8年ぶりの準決勝に導いた。

イングランドの4強入りは、ベスト4まで進んだ2018年ロシア大会以来2大会ぶり。前回2022年カタール大会は準々決勝でフランスに敗れており、雪辱を果たす舞台がようやく整った。

VARがノルウェーの勝ち越し弾を取り消し 新ルールが明暗を分ける

この試合最大の分岐点は後半にあった。後半10分、コーナーキックの流れからトルビョルン・ヘッゲムが押し込み、ノルウェーが一度は2-1と勝ち越したかに見えた。だが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックで判定は一転する。

コーナーキックが蹴られる前、エーリング・ハーランドがイングランドのエリオット・アンダーソンをペナルティーエリア内で押し倒していたことが確認され、ゴールは取り消しとなった。今大会から導入されたルールでは、ボールがプレーに入る前の反則はコーナーキックのやり直しになる。ハーランドの反則がなければ試合の行方は大きく変わっていたかもしれない。

判定が目まぐるしく動いた試合でもあった。ケインのゴールがオフサイドで認められなかったほか、終盤にイングランドへ与えられたPKもVARで取り消しになった。ベリンガムの同点弾の直前には、ボールが上空の撮影用カメラのワイヤに触れたのではとの指摘も出たが、FIFAは証拠は確認されなかったと説明している。

ハーランドは前半にも至近距離のヘディングシュートを放ったが、GKジョーダン・ピックフォードの好守に阻まれた。今大会7得点のエースは、この日初めて無得点に終わった。

初の8強ノルウェー、歴史的な快進撃は準々決勝で幕

敗れたノルウェーにとっても、今大会は歴史に残る戦いだった。ワールドカップ出場は1998年フランス大会以来28年ぶりで、ラウンド16では優勝5回のブラジルを2-1で撃破。ハーランドの2ゴールで史上初のベスト8に進んだ。

エースを軸にした堅守速攻は準々決勝でもイングランドを追い詰めた。先制し、幻に終わったとはいえ勝ち越しのネットも一度は揺らした。大会前の予想を大きく超える快進撃だったといえる。

準決勝はアルゼンチン戦 日本時間16日早朝にアトランタで

イングランドの準決勝の相手は、前回王者アルゼンチンに決まった。アルゼンチンは同日の準々決勝でスイスを延長の末3-1で下している。

準決勝は日本時間7月16日早朝(現地15日午後)、米ジョージア州のアトランタ・スタジアムで行われる。もう一方の準決勝はフランス対スペイン。優勝経験国がひしめく最終盤で、イングランドは1966年大会以来60年ぶり2度目の頂点に挑む。

イングランドとアルゼンチンのワールドカップでの対戦は、1986年大会のマラドーナの「神の手」や1998年大会のベッカム退場劇など、因縁の歴史で知られる。ワールドカップの舞台での再戦は、ベッカムのPKでイングランドが雪辱した2002年日韓大会以来24年ぶりだ。

決勝は日本時間7月20日。ベリンガムの勢いがどこまで続くのか、残り2つの壁は高い。

[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]

寄稿者

久遠(KUON)
WEBライター(主にスポーツ記事)経験7年。スポーツ、格闘技が好きで、ボクシング世界チャンピオンが主宰するジムに4年間在籍。自分でも練習を重ね、”3分”の過酷さと濃さを体で知る。観戦もライフワークで、会場には年4回ほど足を運ぶ。選手目線の実感とファン目線の熱量、その両方を武器に、試合の見どころやリングのリアルをライター経験を活かしてわかりやすく伝えます。

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