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モロッコが開催国カナダを3発撃破、W杯8強一番乗り 前回4強に続き2大会連続ベスト8以上

モロッコが開催国カナダを3発撃破、W杯8強一番乗り 前回4強に続き2大会連続ベスト8以上

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モロッコが北中米ワールドカップの決勝トーナメント2回戦で、開催国のひとつカナダを3-0で下した。この日の勝利で、今大会の準々決勝進出一番乗りを決めた。前回2022年大会ではアフリカ勢初のベスト4に進んでおり、2大会続けてベスト8以上が確定した。得点はアゼディン・ウナヒの2発とソフィアン・ラヒミの1発。次はフランスとの準々決勝が待つ。

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3-0、ヒューストンでカナダを退けた

日本時間7月5日未明、米テキサス州ヒューストン。モロッコは北中米W杯の決勝トーナメント2回戦で、開催国のひとつカナダと対戦した。

前半は締まった展開だった。カナダが自国開催の後押しを受けて攻め込む場面もあったが、モロッコのゴールキーパー、ヤシン・ブヌが再三のセーブでゴールを許さない。スコアレスのまま前半を折り返した。

試合が動いたのは後半だった。50分、モロッコはセットプレーの流れからMFアゼディン・ウナヒが先制点を奪う。主将のアシュラフ・ハキミ(27)=パリ・サンジェルマン=のアシストだった。

さらに82分、ウナヒがこの日2点目を挙げる。後半アディショナルタイムにはソフィアン・ラヒミがダメ押しの3点目を決めた。終わってみれば3-0の完勝だった。

決勝トーナメント2回戦の口火を切り、8強一番乗り

この勝利で、モロッコは今大会の準々決勝進出一番乗りを決めた。

モロッコのカナダ戦は、決勝トーナメント2回戦の口火を切る一戦だった。ここを勝ち切ったことで、どのチームよりも早くベスト8入りを確定させた。

一方、敗れたカナダは今大会の共催国のひとつだ。アメリカ、メキシコとともにホストを務めたが、自国開催でのベスト8入りはならなかった。今大会で最初に姿を消した共催国となった。

カナダを率いたのはジェシー・マーシュ監督だ。アルフォンソ・デイビスを擁し、自国開催の後押しを受けてベスト16まで勝ち上がってきた。それでも、モロッコの堅い守りは最後までこじ開けられなかった。頂点への挑戦は、この一戦で止まった。

前回4強に続き、2大会連続でベスト8以上

モロッコにとって、これは前回の勢いを裏づける結果でもある。

2022年カタール大会で、モロッコはアフリカ勢として史上初めてベスト4に進んだ。決勝トーナメント2回戦でスペインをPK戦の末に、準々決勝でポルトガルを破る快進撃で世界を驚かせ、最終的に4位で大会を終えた。

その前の2018年ロシア大会はグループステージ敗退だった。つまり今回のベスト8以上は、2022年の4強に続く2大会連続の躍進となる。アフリカ勢が2大会続けて準々決勝に進むのは、史上初めてのことだ。

W杯でベスト8に届いたアフリカ勢は、これまでカメルーン、セネガル、ガーナ、そしてモロッコの4か国しかない。その中でモロッコは、いま独自の歴史を刻んでいる。

立役者はウナヒとブヌ、指揮官はウアビ

3-0のスコア以上に光ったのは、モロッコの守備と勝負強さだった。

前半にゴールを死守したブヌの好守がなければ、展開は違っていたかもしれない。後半に入ると、モロッコは我慢の時間を耐えたうえで、セットプレーとカウンターから効率よく得点を重ねた。守ってから素早く前へ運ぶ形は、2022年から続くこのチームの持ち味だ。

チームを率いるのはモハメド・ウアビ監督だ。前回大会を指揮したワリド・レグラギ監督が今大会の開幕前に退任し、後を託された。就任からベスト8までチームをまとめ上げた手腕は、評価に値する。

主将ハキミを中心に、選手たちは大会を通じて手堅い戦いを続けている。グループステージでは優勝候補のブラジルと1-1で引き分け、地力の高さを示した。派手さよりも、勝つための組織。それがいまのモロッコだ。

次はフランス、2022年の雪辱なるか

モロッコの次戦は準々決勝、相手はフランスに決まった。現地時間7月9日、米マサチューセッツ州フォックスボロのスタジアムで対戦する。

フランスとは、2022年カタール大会の準決勝で顔を合わせた因縁がある。あの試合はフランスが2-0で制し、モロッコの初の決勝進出は幻に終わった。今回はステージこそ準々決勝と異なるが、雪辱を期す一戦になる。

フランスはエースのエムバペを擁し、決勝トーナメント2回戦でパラグアイを1-0で下して勝ち上がってきた。楽な相手ではない。

それでも、開催国を退けて8強一番乗りを決めたモロッコには勢いがある。アフリカの歴史を塗り替えてきたチームが、次はどんな結果を残すのか。準々決勝の舞台が楽しみだ。

[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]

寄稿者

久遠(KUON)
WEBライター(主にスポーツ記事)経験7年。スポーツ、格闘技が好きで、ボクシング世界チャンピオンが主宰するジムに4年間在籍。自分でも練習を重ね、”3分”の過酷さと濃さを体で知る。観戦もライフワークで、会場には年4回ほど足を運ぶ。選手目線の実感とファン目線の熱量、その両方を武器に、試合の見どころやリングのリアルをライター経験を活かしてわかりやすく伝えます。

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