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鈴木彩艶、ブラジル戦の指先セーブをマルカが「ゴールに匹敵」と最高評価 海外メディアの反応を整理

鈴木彩艶、ブラジル戦の指先セーブをマルカが「ゴールに匹敵」と最高評価 海外メディアの反応を整理

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日本代表GK鈴木彩艶(23)=パルマ=が、北中米ワールドカップ決勝トーナメント1回戦ブラジル戦で、ヴィニシウス・ジュニオールの決定機を指先ではじき出した。スペイン紙マルカはこのセーブを「ゴールに匹敵する価値あるセーブ」と評し、チーム最高点をつけた。本記事は、その一瞬に対する海外メディアの反応を整理する。

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ヴィニシウスを止めた、後半13分の一瞬

試合は1-1で迎えた後半13分だった。同点ゴールのわずか2分後、左サイドでボールを受けたブラジルの至宝ヴィニシウスが、DF冨安健洋の股を抜いて中へ切れ込む。ペナルティーエリア内で守備を外し、右足を振り抜いた。

ボールはゴール右隅へ向かった。誰もが失点を覚悟したその刹那、飛んだ鈴木の左手がボールをかすめる。コースがわずかに変わり、シュートは右ポストをたたいてゴールの外へ転がった。

止めたのは、伸ばした左手の指先だった。スポーツ報知は「ビニシウスのシュートを止めた”親指”は、勝っていれば伝説だった」と表現した。世界最高峰のアタッカーによる決定機を、ほんの数センチの差で防いだ一瞬だった。

スペイン紙マルカ「ゴールに匹敵」、ASも「W杯史上最高のノーゴール」

このセーブを最も高く評価したのが、スペインのメディアだった。

マルカは日本対ブラジルを採点し、鈴木に3点満点中2点をつけてチーム最高点とした。ヴィニシウスの個人技から放たれたシュートを止めたプレーを「ゴールに匹敵する価値あるセーブ」と評している。

同じくスペイン紙ASは、このセーブに「W杯史上、最高のノーゴール? 衝撃的なプレーでヴィニシウスが世界中を釘付けにした」との見出しを掲げた。記事では「鈴木がレアル・マドリードのスターによるW杯史に残るベストゴールの一つを阻止した。信じがたい試合だ」と続けた。

得点を防いだ守備のプレーが、得点そのものと同じ価値で語られる。GKにとって、これ以上ない評価だった。

ブラジルも驚嘆「まるでノイアーじゃないか」

シュートを止められた側のブラジルでも、鈴木への称賛が広がった。

ブラジルのスポーツ専門メディア「スポーツ・センター」は、鈴木のプレーに「こいつ、マジでやばいぞ!」と驚きをあらわにした。さらに「まるでマヌエル・ノイアーじゃないか!」と、ドイツ代表で長く守護神を務めた名手になぞらえ、「なんて素晴らしいゴールキーパーなんだ!」と手放しで評価した。

自国のスターの決定機を阻まれてなお、相手GKをたたえる。それだけ鈴木のセーブが、サッカーの本場の目から見ても規格外だったことを物語る。

米メディアも「歴史に刻むべき」、指先セーブが世界へ

評価はヨーロッパや南米だけにとどまらなかった。

アメリカのメディアは鈴木の”指先セーブ”を取り上げ、「歴史に刻まれるべきプレー」と紹介した。「あのボールは入る運命だった。だが鈴木がそれを許さなかった」とも伝え、本来ならゴールになっていたはずの一撃を防いだ事実を強調した。

スウェーデン戦に続く好セーブの連発で、鈴木の名は世界中のファンに知れ渡った。日本のGKが、W杯の大舞台でハイライトの主役になった。

1-2で敗退も、世界に示した守護神 鈴木「まだまだ強くならなければ」

鈴木の奮闘もあって、日本は世界ランキング6位の強豪と最後まで渡り合った。だが試合は、後半11分にカゼミロのヘディングで追いつかれ、アディショナルタイムにマルチネリへ決勝点を許して1-2。ベスト16進出はならなかった。

ヒーローになり切れなかった鈴木は、海外メディアの称賛に浮かれることはなかった。試合後、「まだまだ強くならなければいけない」と前を見た。

敗退は悔しい結果に終わった。それでも、世界最高峰のアタッカーを止めた指先は、日本に確かな守護神がいることを世界に示した。

[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]

寄稿者

久遠(KUON)
WEBライター(主にスポーツ記事)経験7年。スポーツ、格闘技が好きで、ボクシング世界チャンピオンが主宰するジムに4年間在籍。自分でも練習を重ね、”3分”の過酷さと濃さを体で知る。観戦もライフワークで、会場には年4回ほど足を運ぶ。選手目線の実感とファン目線の熱量、その両方を武器に、試合の見どころやリングのリアルをライター経験を活かしてわかりやすく伝えます。

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