楽天モバイル、一部エリアはローミング10月以降も継続 いつまで使えるかとKDDI協議を整理

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
楽天モバイルは8月12日、KDDIから受けているau回線のローミングについて「カバーに時間を要するエリアに関しては、ローミングは10月以降も継続する」と表明した。現行契約の期限は9月30日で、自社回線で十分にカバーできているエリアからは順次縮小していく。KDDIは8月7日の決算会見で9月末の終了方針を説明しており、両社は今も詰めの協議を続けている。
三木谷会長がXで示した「10月以降も継続」
楽天モバイルは12日、「ローミングに関して」と題した説明を公開した。相手との契約交渉について自社で説明文を出すのは珍しい。同じ日、三木谷浩史会長兼社長も自身のXへ投稿している。
「楽天モバイルのローミング契約につきましては、KDDI様とは現在も、詰めの協議を行なっています。楽天モバイルがカバーに時間を要するエリアに関しては、ローミングは10月以降も継続します。一方、楽天モバイルが十分カバーできているエリアはローミングを縮小していきます。」
伝えているのは2点だ。楽天回線でカバーに時間がかかるエリアでは10月以降もローミングを続けること。十分にカバーできている地域では縮小していくこと。どの地域が継続の対象になるかは明かされていない。9月末で全国一律に切れるという受け止めが広がったことへの、打ち消しの意味合いが強い。
現行契約は9月30日まで KDDI松田社長「一定の役割を果たせた」
きっかけは8月7日、KDDIの決算会見だった。松田浩路社長は、楽天モバイル向けのローミングを予定どおり9月末で終える方針を語った。
「先方の自社エリアもこの7年間で拡大したことを受け、当社としては一定の役割を果たせたと考えている」
au回線のローミングが始まったのは2019年10月1日。楽天モバイルが携帯キャリア事業を始めた日で、当時の自社エリアは東京23区と名古屋市、大阪市、兵庫県の一部にとどまっていた。KDDIが公開している情報によれば、提供期間は2026年9月30日まで、対象は基本的に800MHz帯とされ、「ローミング提供期間のさらなる延長については両社協議の上決定」とも明記されている。10月以降も残る余地は、この一文に書かれていたことになる。
松田社長は「周波数を割り当てられたMNOは基地局整備を自ら行うのが大前提」とも述べ、今後はau、UQ mobile、povoの利用者へネットワーク資源を優先して割り当てる考えを示した。負担の重さにも触れている。
「想定外のエリアから想定以上のトラフィックがKDDIのネットワークに来ている」
10月以降も使えるのはどこか
一方の楽天側は、終了ではなく縮小だという立場を取る。三木谷浩史会長兼社長は10日の決算説明会で、KDDIの会見に触れながらこう説明した。
「まず楽天モバイルがカバーを必要とするエリアに関しては、10月以降も契約に則ってローミングを継続していく」
「楽天モバイルがカバーできている場所は、順次縮小していくことで合意している」
KDDI側も、ルーラルと呼ばれる地方部や山間部に限って、区域と期間を区切った契約を改めて結ぶ可能性に言及していた。つまり10月以降に残るのは、楽天の基地局が届いていない地域に限られる。都市部で今もローミングにつながっている端末は、順に楽天回線へ切り替わっていくことになる。
首都圏にも広がるローミング頼みのエリア
ここで問題になるのが、利用者から見た「楽天回線エリア」の実態だ。楽天モバイルのエリアマップは自社回線とパートナー回線を色分けしているものの、KDDI側が示すローミング提供エリアと突き合わせると差がある。松田社長が「想定外のエリア」と表現した中には、東京23区の外側や神奈川・埼玉・千葉の住宅地が含まれる。
自分の生活圏は自社回線だと思っていた利用者が、実はローミングでつながっていた。そういう地域が首都圏にも残る。KDDIは提供エリアの変更が決まり次第、公開情報を順次更新する運用を取っており、6月にも一部地域で縮小が進んだ。つながりにくくなったという声が同じ時期に出ている。
楽天モバイルは米AST SpaceMobileと組んだ「Rakuten最強衛星サービス」を2026年内の開始予定として掲げる。ただ、打ち上げが進む衛星は数十基の規模で、始まってすぐに24時間切れ目なくつながる状態にはならないとみられる。空白地帯を埋める切り札として当てにするには、まだ時間がかかる。
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利用者が見るべきは10月以降の品質
契約上の期限は9月30日で動いていない。そのうえで、10月以降にどのエリアでローミングが残るかが、これからの協議で決まる。楽天モバイルもKDDIも、対象地域の具体名は出していない。
利用者にできるのは、10月に入ってから自分の生活圏の電波状況を確かめることくらいだ。つながり方が変わったと感じたら、それはローミングの縮小が自分の地域に及んだサインかもしれない。KDDIのpovoには他社からの乗り換えが増えており、品質が落ちれば移動はさらに起きる。
楽天モバイルは、カバーに時間を要するエリアでの継続を明言した。ただし対象地域も、縮小の進め方も、まだ公表されていない。判断の材料がそろうのは10月からになる。
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[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]




































































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