こち亀、新作読切がジャンプ36号に掲載 両さんが2026年の儲け話に興味を持つ描き下ろし

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
漫画家の秋本治(73)による「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の新作読切が、8月3日発売の「週刊少年ジャンプ」36号にセンターカラー36ページで掲載された。両津勘吉(両さん)が2026年のある儲け話に興味を持つ内容で、連載開始50周年を記念した描き下ろしだ。新作読切の掲載は約1年ぶりとなる。
両さんが「儲け話」に食いつく新作、ジャンプ36号に登場
「週刊少年ジャンプ」36号は8月3日に発売され、こち亀の新作読切がセンターカラー36ページで掲載された。物語は、両さんが2026年に持ち上がったある儲け話に興味を持つという内容で、詳しいあらすじは誌面発売時点で明らかになっていない。
両さんは亀有公園前派出所に勤務する警察官で、副業や一攫千金の話にはとにかく目がない性格で長年描かれてきた。金儲けのためなら突飛な行動もいとわず、そのたびに騒動を巻き起こすのがシリーズの定番だ。今回の「儲け話に興味を持つ」という設定にも、こうした両さんらしさが色濃く表れている。
舞台となった東京都葛飾区亀有は、実在する街だ。JR亀有駅の周辺には両さんをはじめ、中川、本田、麗子といった作中キャラクターの銅像が全15体設置されており、長年ファンの聖地として親しまれてきた。地元とのつながりの深さも、こち亀という作品の特色の一つになっている。
こち亀は秋本治が1976年の42号から連載を始めた警察官コメディで、2016年の42号まで40年にわたり「週刊少年ジャンプ」に掲載され、全1960話を数えた。連載終了後も年1回ほどのペースで新作が発表されており、今回の読切は2025年8月18日発売の38号以来、約1年ぶりの新作にあたる。
シリーズはもともと、その時々の流行や社会の出来事を敏感に取り込んでストーリーに反映させてきた点が特徴だ。連載終了から10年近くが経った今も、掲載のたびに「今の日本」を切り取ってきたのがこち亀の持ち味となっている。今回の「2026年の儲け話」という設定も、その延長線上にあると考えれば納得しやすい。
連載開始は1976年、50年の節目に両さんが帰還
こち亀の連載開始号は1976年の42号。そこから半世紀を数える2026年に、両さんが新作読切で帰ってきた。今回の掲載は、連載開始50周年を記念した企画の一つとして位置付けられている。
こち亀は40年の連載期間中、1度も休載しなかったことで知られ、単行本は連載時点で200巻に達した。この巻数は2016年に「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス世界記録に認定されており、累計発行部数は1億5000万部を超える。半世紀にわたって読者を獲得し続けてきた実績が、今回の50周年企画の土台になっている。
50周年を巡っては、漫画以外の展開もすでに動き出していた。アニメ制作会社ギャロップが手がける新作アニメ「新こちら葛飾区亀有公園前派出所」の制作が発表され、新キャストの情報は2026年9月に公開予定だ。ゲーム会社カイロソフトによる新作ゲーム「こちら葛飾区亀有公園前派出所〜両さんの商店街物語〜」もSteamのストアページが公開されており、漫画・アニメ・ゲームを横断した節目の年になっている。
尾田栄一郎らジャンプ作家陣がベストエピソードを選出
36号には新作読切に加え、「週刊少年ジャンプ作家が選ぶマイベスト『こち亀』エピソード」と題したとじ込み小冊子も付属した。現在連載中の作家陣がそれぞれお気に入りの1話を選び、コメントを寄せる企画で、「ONE PIECE」の尾田栄一郎も名を連ねる。選ばれたエピソードは集英社のマンガアプリ「ゼブラック」で無料で読めるQRコードも掲載された。小冊子の締めくくりには、秋本治本人からのメッセージも収録されている。
もう一つの企画が、新人ギャグ・コメディー作家5人によるトリビュートだ。安藤良透、長田憲之介、言枝京、須澤彩夏、ワイパー加藤の5人が、それぞれの切り口で2ページのこち亀ギャグ漫画を描き下ろした。半世紀近い歴史を持つ代表作へ、新世代の作家たちが送ったオマージュだ。連載作家陣によるベストエピソード選出と合わせ、こち亀という作品が現在のジャンプ作家たちにも影響を与えてきたことをうかがわせる誌面になった。
5年ぶりの新刊は2カ月連続、202巻に異色の番外編
こち亀の単行本は、連載時の全200巻に加えて、2021年に読切をまとめた201巻が刊行されている。今回は5年ぶりとなる新刊2冊が発表され、202巻が9月4日、203巻が10月2日と、2カ月連続で刊行される。
202巻には、昭和期の長崎・軍艦島(端島)を舞台にした番外編「希望の煙突―端島―」も収録される見通しだ。端島は2015年に世界文化遺産に登録された旧産炭の島で、両さんが登場せず、こち亀というタイトルも冠さない異色の作品だという。連載開始から50年を経てなお、秋本治が新たな挑戦を重ねていることをうかがわせる1冊になりそうだ。
新作読切とベストエピソード小冊子が掲載された36号は、8月3日発売中。9月の202巻、10月の203巻と、書店に並ぶたびに50周年企画は続いていく。両さんが食いついた「儲け話」の中身は、誌面を開いて確かめるのが一番早い。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]







































































コメントはこちら