ウェスティン北海道富良野リゾート、2029年夏に開業予定 全195室の客室計画と運営体制を整理

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積水ハウス株式会社は9月2日、マリオット・インターナショナル、パシフィカホテルズ合同会社の3社で、北海道富良野市に「ウェスティン北海道富良野リゾート」を開業すると発表した。開業予定は2029年夏で、客室数は全195室。北海道では2016年開業の「ウェスティン ルスツリゾート」に続く2施設目のウェスティンとなる。
客室195室、地上9階建てで計画
3社の役割分担ははっきりしている。積水ハウスが事業主として建物を所有し、マリオット・インターナショナルが「ウェスティン」ブランドの運営ノウハウを提供する立場だ。日々の運営を担当するのは、パシフィカホテルズ合同会社の子会社にあたる富良野ホスピタリティ合同会社で、マリオットとの間でフランチャイズ契約を結んだ。パシフィカホテルズにとっては、アッパーアップスケールクラスのホテル・リゾート運営に参入する初めての案件になる。
立地は北海道富良野市1976番3ほか5筆。スキー場として知られる「北の峰」エリアで、北の峰ゴンドラ駅から歩いて行き来できる距離にある。建物は鉄骨造で地上9階・地下1階、延床面積は約17,000平方メートルの規模だ。客室はスイートルームを含め、全195室を計画している。
計画の概要をまとめると、次の通りだ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開業予定 | 2029年夏 |
| 客室数 | 全195室(スイート含む) |
| 事業主 | 積水ハウス株式会社 |
| ブランド運営 | マリオット・インターナショナル「ウェスティン」 |
| 実運営 | パシフィカホテルズ合同会社(富良野ホスピタリティ合同会社) |
| 建物構造 | 鉄骨造 地上9階・地下1階 |
| 延床面積 | 約17,000平方メートル |
| 所在地 | 北海道富良野市1976番3ほか5筆(北の峰エリア) |
富良野が「第2のニセコ」と呼ばれる理由
なぜ富良野なのか。
背景には、北の峰エリアで続く海外資本の投資ラッシュがある。富裕層向けの高級コンドミニアム開発が相次ぎ、地元では「第2のニセコ」と呼ばれるようになった地域だ。冬は良質なパウダースノーが積もるスキー場として、夏はラベンダー畑をはじめとする花畑で知られ、四季を通じて国内外から観光客を集めてきた土地でもある。
積水ハウスは2026年に現地でホテルの新築工事に着手し、2029年夏の開業を目指す計画だ。着工から開業まで、3年がかりの大型プロジェクトになる。
積水ハウスは道内の道の駅を拠点に「フェアフィールド・バイ・マリオット」ブランドのホテルをすでに3店舗(北海道えにわ、北海道長沼マオイの丘公園、北海道南富良野)運営しており、旅行者が道内を巡りながら宿泊地を変えていく「渡り歩く旅」というコンセプトを掲げてきた。仲井嘉浩代表取締役兼CEOはコメントの中で、この開業が周遊構想とも連動すると触れている。単発の新規出店ではなく、道内ネットワークの上位拠点という位置づけだ。
関連記事:【宿泊記】道の駅隣接のホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット岡山津山」は本当におすすめ?
3社トップが語った開業への思い
発表にあわせ、3社のトップがそれぞれコメントを寄せた。
積水ハウスの仲井嘉浩代表取締役兼CEOはこう述べている。
当社との長きにわたるパートナーであるマリオット・インターナショナル、そして同社と数多くのプロジェクトで実績のあるパシフィカホテルズと共に、新たなホテルを手掛けられることを大変喜ばしく思います。当ホテルは、富良野の雄大な自然や四季折々の魅力を楽しみながら、心身ともに健やかに過ごされたい国内外のお客様に、上質でリラックスした滞在をご提供いたします。
マリオット・インターナショナルで日本・グアム担当のマーケットヴァイスプレジデントを務める田中雄司氏は、ブランド拡大への手応えを語った。
日本におけるウェスティンブランドの展開を拡大できることを大変嬉しく思います。ウェスティン北海道富良野リゾートは、北海道の雄大な山々に囲まれた環境の中で、心身をリフレッシュできる滞在体験を提供することを目指しています。
パシフィカホテルズ合同会社・富良野ホスピタリティ合同会社の代表社員兼CEOを務めるセス・サルキン氏は、富良野の観光地としての伸びしろに触れた。
富良野は近年、その豊かな自然景観と多彩な観光資源により、海外からの旅行者数が着実に増加しています。また、長年にわたり、高品質なパウダースノーが楽しめる冬のデスティネーションとして、また夏にはアウトドアアクティビティを満喫できる場所として高い人気を誇っています。
館内施設も充実する見込みだ。飲食はセミオープンキッチンを備えたオールデイダイニングレストランと、こだわりを凝らしたスペシャリティレストランの2本柱。ロビーラウンジのほか、軽食やドリンクを扱うカフェ&ベーカリー・パティスリーも設ける。フィットネスやスパ、大浴場を館内に整備し、ビジネスや宴会向けのファンクションルームも備える計画だ。
ウェスティンとはどんなブランドか
そもそもウェスティンとはどんなホテルブランドなのか。
米国発祥の老舗ブランドで、2016年にマリオット・インターナショナルがスターウッド・ホテル&リゾートを買収した際、シェラトンやセントレジス、Wホテルなどと共にマリオット傘下に加わった経緯がある。日本国内にはすでに東京・横浜・仙台・大阪・京都に都市型のウェスティンがあるほか、北海道・ルスツには2016年開業の「ウェスティン ルスツリゾート」がリゾートタイプとして運営されている。ウェスティン北海道富良野リゾートは、道内では2施設目のウェスティンとなる。
ウェスティンが世界共通で掲げるのが、快眠を意味する「Sleep Well」、運動を意味する「Move Well」、食事を意味する「Eat Well」など6本の柱(Sleep Well・Move Well・Eat Well・Feel Well・Work Well・Play Well)からなるウェルネスプログラムだ。寝具ブランドの「ヘブンリーベッド」もその一つで、客室デザインも自然からインスピレーションを得た意匠と現代的な快適性を組み合わせ、心身の回復を促す空間に仕立てる狙いがある。高速Wi-Fiや客室内のウェルネスアメニティも備わる予定で、宿泊そのものを整える時間として位置づける考えだ。
北海道観光にもたらす今後の影響
開業までにはまだ3年近くある。それでも、この発表が示す意味は小さくない。
北の峰エリアには外資系の高級コンドミニアムがすでに集まり、地価の上昇が続いてきた。そこへ国内大手デベロッパーの積水ハウスと、世界的なホテルブランドを抱えるマリオットが加わる。積水ハウスが道内の道の駅で運営してきた「フェアフィールド・バイ・マリオット」の周遊ネットワークにとって、上位ブランドの新たな拠点だ。
冬のパウダースノー、夏のラベンダー畑という季節ごとの魅力に、ウェルネス重視のウェスティンならではの滞在体験が加わる。2029年夏、北の峰の高台に全195室のリゾートが姿を現す予定だ。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]






























































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