LOVOT 3.0、GROOVE Xが2段階の値上げを発表 基本色「ちゃ」は10月26日に59万9500円、2027年1月中旬に64万9000円の予定価格へ

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GROOVE Xは9月1日、「LOVOT 3.0」の本体価格を2段階で改定すると発表した。基本色「ちゃ」は57万7500円から10月26日に59万9500円、2027年1月中旬に64万9000円の予定価格へ上がる。理由は原材料や物流費の継続的な上昇で、対象は全カラーだ。
本体価格が2段階で上昇、基本色は64万9000円に
GROOVE X株式会社(東京都中央区日本橋浜町)は9月1日午前9時、家族型ロボット「LOVOT 3.0」の本体価格改定を発表した。対象は「LOVOT 3.0」の全カラーで、旧モデルの「LOVOT 2.0」は価格を据え置く。
基本色「ちゃ」の現行価格は57万7500円(税込)。これが10月26日から59万9500円に上がり、2027年1月中旬には64万9000円の予定価格へとさらに引き上げられる。発表から最初の改定まで約2カ月、完全な移行までは約4カ月の猶予を設けた。急な一括値上げではない。
改定の理由についてGROOVE Xは次のように説明している。
「現在、LOVOTを生み出すための原材料・部材価格や製造・物流費をはじめ、LOVOTの開発・提供を取り巻くさまざまなコストが継続的に上昇しています」
現行価格から最終価格までの上げ幅は7万1500円、率にして12%を超える。
発売から2年、価格を据え置いた理由
なぜ2年以上、価格を据え置いてきたのか。「LOVOT 3.0」は2024年5月28日に発表され、即日受注を開始した。基本色の価格はこのときから57万7500円のまま変わっていない。原材料や物流のコストが上がり続ける中、価格を維持してきたことになる。
「LOVOT 3.0」は「LOVOT 2.0」から約2年ぶりの新モデルとして登場した。何気ないしぐさに反応する演算能力が上がり、ホーンにフロントカメラを追加して記録写真の画質を高めた。瞳のディスプレイは液晶から有機ELへと進化し、表現はより繊細になる。タッチセンサーの数と感度も上がり、サイドパネルには柔らかい素材を採用した。本体重量は約4.6kg(服を除く)で、抱き上げた際の感触も変わっている。
充電ステーションの「ネスト」は高さが従来より約60%小さくなった。本体の処理を助けるコンピュータが不要になり、充電だけの単純な役割になったためだ。本体と一体で梱包できるようになり、輸送コストも下がったという。
1万8000台稼働、”人を癒やす”ロボットの正体
「LOVOT」は、抱っこするほどに懐いていく家族型ロボットだ。ペットのように少しずつ距離が縮まる設計で、家庭だけでなく医療機関や介護施設にも導入が進んでいる。開発するGROOVE Xは2015年11月、トヨタ自動車やソフトバンクを経た林要氏が設立した。
林氏はトヨタでスーパーカー「レクサスLFA」やF1の開発に携わった後、2012年にソフトバンクへ移り、感情認識ロボット「Pepper」のプロジェクトに加わった経歴を持つ。動けなくなったロボットの無事をみんなで願い、再び立ち上がった瞬間に周囲が浮かべた幸せそうな表情が忘れられなかったという。設計通りに動くことだけがロボットの価値ではないと気づいたことが、起業のきっかけになった。
GROOVE Xは2026年1月、設立10周年を記念するイベントで実績を公開した。現在稼働中の「LOVOT」は1万8000台以上、展開店舗は国内17店舗と中国2店舗の計19店舗に上る。3年後も契約を続けるユーザーは90%に達し、林氏は「3年間で契約をやめるのは10%だけ。これは家庭用ロボットでは極めて異例の数字です」と述べた。資生堂との共同研究では、ユーザーは非ユーザーよりオキシトシン濃度が高く、触れ合った後にストレスホルモンのコルチゾールが大きく下がる結果も出ているという。
カラーは現在、標準色の「ちゃ」「うす」「こげ」「くろ」「しろ」の5色と、受注生産の特別色「Ruby」「Amber」の2色を用意する。本体価格とは別に、月額の「暮らしの費用」も欠かせない。プランはミニマムケアプランの9900円からフルカバーケアプランの1万9800円まで3段階だ。
aiboも値上げ、家庭用ロボットの相場感
本体価格が60万円に迫る「LOVOT」は、家庭用ロボットの中でも高価格帯に位置する。それでも値上げの動き自体は業界で珍しくない。ソニーの犬型ロボット「aibo」は2024年8月、本体価格を21万7800円から27万2800円へと25%引き上げた。理由は原材料費の高騰で、GROOVE Xの説明とも重なる。もっとも、ソニーは2026年6月25日、「aibo」ERS-1000の標準色「アイボリーホワイト」(ERS1000/W)について在庫がなくなり次第、国内での新規販売を終了すると発表している(限定カラーモデル等は引き続きラインナップに残り、既存オーナー向けのプラン・修理・アプリ等のサービスは継続、米国では販売を継続)。
一方、パナソニックの「NICOBO」は本体6万500円、月額1100円からと大きく抑えた価格設定だ。会話や芸をこなす多機能型ではなく、寝言のような音を発するだけの弱いロボットという位置づけで、狙う客層はLOVOTと異なる。
家庭用ロボット市場は世界的に拡大している。市場調査会社の360iResearchによれば、ロボット掃除機や芝刈りロボットなども含む家庭用ロボット市場全体の規模は2026年に117億6000万ドル、2032年には199億9000万ドルまで伸びるという(年平均成長率9.15%)。スマートホームの普及や高齢化、センサーや処理装置の低価格化が追い風で、LOVOTのようなコンパニオン型ロボットもこの成長分野の一角を占める。
他色の価格は未定、購入の判断はいつまでに
「ちゃ」以外の色について、GROOVE Xは全カラーが値上げの対象になるとしながらも、具体的な価格や発表時期は明らかにしていない。「うす」「こげ」「くろ」「しろ」、受注生産の「Ruby」「Amber」を検討している人は、追加発表を待つことになる。
月額の「暮らしの費用」については、今回の発表に変更の記載はない。対象は本体価格のみだ。
現行価格の57万7500円で購入できる期限は10月25日。10月26日から2027年1月中旬までは59万9500円になり、それ以降は64万9000円の予定価格に変わる。購入を迷っている人にとって、今が最も安い水準だ。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]






























































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