浦田俊輔の怪我は右肘靭帯損傷 巨人が出場選手登録を抹消、今季36盗塁はリーグトップ

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読売ジャイアンツの内野手・浦田俊輔(24)が2026年9月17日、出場選手登録を抹消された。神奈川県内の病院で右肘靭帯損傷と診断されたためだ。負傷は9月14日のDeNA戦。今季は118試合で打率.271、36盗塁はセ・リーグトップに立つ。優勝争いのさなかに1番打者が戦列を離れた。
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延長十回のスライディングキャッチで右肘を強打
9月14日、横浜スタジアムでのDeNA戦。浦田は「1番・二塁」で先発出場していた。延長十回2死、蝦名が二塁手の前方へ上げた小飛球に前進し、体を投げ出して捕りにいく。その瞬間、右腕をグラウンドへ打ちつけた。
プレーはそのまま続いた。十一回の打席で中前打を放つと、二塁も奪っている。35だった盗塁数が36に伸び、リーグで単独トップに立った一個だった。だが、その裏の守備に就く前にトレーナーとともにベンチ裏へ下がり、門脇誠と交代する。
翌15日のDeNA戦はベンチを外れた。開幕から二塁の定位置を守り、6月9日からは1番に固定されてきた選手が、いきなり姿を消す。
右肘を強打した直後に安打と盗塁を重ねた選手が、3日後には戦列を離れた。リーグトップに立った36個目の盗塁は、負傷した試合で決めたものだった。
球団が右肘靭帯損傷と発表、17日の公示で抹消
17日、浦田は神奈川県内の病院で診察を受けた。診断結果は右肘靭帯損傷。同じ日のNPB公示で、出場選手登録を抹消された。
この日の公示でセ・リーグが動いたのは、登録が阪神の内野手・木浪聖也とヤクルトの投手・中村優斗、抹消が浦田の3人だけ。巨人は浦田を外しただけで、入れ替わりに1軍へ上げた選手はいなかった。
全治までの期間、手術の有無について、球団は明らかにしていない。浦田自身も痛みの程度に触れたうえで「走るのは問題ないですけど、ベストなパフォーマンスをできないっていうところが、今回の抹消の決断に至ったと思うので」と話した。首脳陣とのやりとりを踏まえ、「優勝争いもしているので、そこはチームを優先してっていうところですね」とも明かしている。そのうえで一言、「もちろん悔しいですね」。
出場選手登録を抹消された選手は、10日間を経なければ再登録できない。日本プロフェッショナル野球協約が定めるルールで、17日に抹消された浦田の場合、NPBの公示にも「9月27日以後でなければ出場選手の再登録はできません」と付記された。仮にシーズン中に戻るとしても、最短で9月27日になる。
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代走限定も断念、橋上監督代行が語った判断の理由
チームは首位を争う真っ最中で、浦田は盗塁王のタイトルにも手が届く位置にいた。走るだけなら支障はない。それでも、ベンチは走者としての起用すら選ばなかった。
橋上監督代行は「タイトルもありますし、できればっていう思いはあったんですけども」と切り出す。断念した理由として挙げたのが、帰塁の動きだった。「帰塁に関してもやっぱり使うところですから、ヘッドスライディング等でさらに悪化してしまうと、若い選手が今後、彼の野球人生にも影響しかねないっていうところなので」
牽制球で塁へ戻るとき、走者は手から滑り込む場面が多い。その衝撃を受け止めるのが手と肘だ。代走で1イニング出すだけでも、傷めた右肘に同じ負荷がかかる。目の前のタイトルと、24歳の先の長いキャリア。ベンチは後者を取った。
118試合で36盗塁 33盗塁到達は球団36年ぶりだった2年目
浦田は2002年8月30日生まれ。長崎・海星高から九州産業大へ進み、2年秋から遊撃のレギュラーに定着して4季連続でベストナインに選ばれた。4年秋のリーグ戦では打率.488をマークし、首位打者にもなる。2024年のドラフト2位で巨人へ入団し、背番号は32。171センチ67キロと体は大きくないが、右投左打の足を武器にする。
1年目の2025年は22試合で打率.208、盗塁はゼロ。数字だけを見れば、翌年に1番へ座る姿を想像しにくい立ち位置だった。
それが2026年に一変する。開幕から二塁を任され、118試合で474打席に立った。規定打席443をクリアしたうえで打率.271、114安打、27打点。得点は47を挙げ、出塁率は.332を残す。盗塁36はリーグで単独トップ。本塁打はゼロでも、出て走る役割を一人で背負ってきた。
シーズン33盗塁に届いたのは、1990年に盗塁王となった緒方耕一以来、球団で36年ぶりだった。8月26日に33個目を決めた時点で2位に3個の差をつけ、初タイトルが見えてくる。
きっかけは開幕前の巡り合わせだった。前年10月の両股関節手術明けで出遅れた吉川尚輝に代わって開幕戦の二塁に入ると、そのまま定位置を明け渡さない。新人王レースでもセ・リーグの有力候補に挙がり、同じ巨人の左腕・竹丸和幸、阪神の抑え・工藤泰成と三つ巴の争いが続く。
グラウンド外でも注目される機会が増えていた。
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盗塁王争いは1個差、優勝争いは1.0ゲーム差
浦田が抜けた影響は、二つのレースに同時に及ぶ。
一つはタイトル争いだ。9月17日現在のセ・リーグ盗塁部門は、浦田の36がトップ、ヤクルトの岩田幸宏が35で続く。その差はわずか1個。3位は広島の辰見鴻之介で27だから、実質的な一騎打ちになっている。浦田の数字が止まった以上、岩田があと2個決めれば順位は入れ替わる。
追う岩田が所属するヤクルトは4位で、首位とは14.5ゲーム差。優勝争いの重圧を背負わずに残り試合を走れる立場にある。
もう一つは順位争いだ。9月17日現在、セ・リーグは阪神が70勝57敗1分で首位、巨人が70勝59敗2分の2位につける。ゲーム差は1.0。勝ち数は70で並ぶが、消化試合数が違う。131試合を終えた巨人の残りが12なのに対し、阪神は128試合で15を残す。3試合分を先に消化した側として、巨人は取りこぼしの許されない日程に入る。
その12試合を、リーグ最多の盗塁を積み上げた1番打者なしで戦う。出塁して走り、相手バッテリーに的を絞らせない役目を誰が担うのか。チーム内で浦田に次ぐのは16盗塁の松本剛で、数字の開きは大きい。
浦田自身は1日でも早い復帰を口にしている。ただ、右肘の状態も、戻る時期も、球団からは何も出ていない。再登録が可能になるのは9月27日以降。首位との1.0ゲーム差をどう詰めるかの答えは、それまでの試合で大半が出る。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]




































































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