ウィンゲンターが西武残留、来季の契約を締結 カナリオとともにシーズン中の異例の早期発表

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西武は8月15日、中継ぎ右腕のトレイ・ウィンゲンター投手(32)と外野手のアレクサンダー・カナリオ選手(26)の来季契約締結を発表した。シーズンの決着がつく前の異例のスピード発表で、来季に向けて両外国人選手の残留がいち早く決まった格好だ。
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本部長「貢献度計り知れない」
広池浩司取締役球団本部長はウィンゲンターについて「6月に1軍に復帰してから、ウィンゲンター投手のチームへの貢献度は計り知れないものがあります。高い奪三振能力に加えて、今年はゴロ率が増えるなど、打球の質もコントロールできており、投球の安定感が増しています。常にライオンズのチームメート、ファンのために行動してくれる素晴らしい人間性も非常に魅力的です」とコメントを寄せた。
「本当に嬉しく思います」「感謝を伝えたい」、両選手が心境語る
ウィンゲンターは「本当に嬉しく思います。ライオンズという球団が信じてくれて、来年もプレーする機会をいただいて、それを嬉しく思っているよ」と残留の心境を語った。カナリオも「球団に感謝を伝えたい。私を信用してくれて、契約を更新してくれたことに。球団のために100%プレーをして、チームに貢献できるようにこれからもやっていきたい」とコメントしている。
NPB記録の20試合連続ホールド、契約発表と同日に記録ストップ
ウィンゲンターは6月11日の広島戦で今季初登板を果たすと、以降20試合連続無失点で防御率0.00を維持。8月12日の日本ハム戦でも8回を無失点に抑え、自身が持つプロ野球記録の連続試合ホールドを「20」まで伸ばしていた。ところが契約発表と同じ8月15日のロッテ戦(ベルーナ)で、同点の8回に2番手登板。安田尚憲にリクエスト検証の末に二塁打を許すと、山口航輝に左前適時打を浴びて勝ち越しを許し、3安打3失点で今季初黒星を喫した。記録更新中だった連続ホールドは20でストップし、防御率0.00も途切れることになった。ウィンゲンターは「仕事ができずに悔しい」と振り返ったが、西口監督は「ここまでずっとチームのために本当に頑張ってくれていたので。こういう日もあるでしょう」とねぎらった。中継ぎとして圧巻の安定感を示し続けてきた来日2年目のシーズンに、記録更新と契約発表、そして初黒星が同じ日に重なる一幕となった。
トミー・ジョン手術を経て来日、再起の右腕
ウィンゲンターは1994年4月15日生まれ、アメリカ・アラバマ州ハンツビル出身。2015年のMLBドラフト17巡目でサンディエゴ・パドレスに指名され、2018年にメジャーデビューを果たした。2020年にトミー・ジョン手術を受け、当時は「もうこれで終わるかもしれない」という思いが頭をよぎったという。タイガース、レッドソックス、カブスを渡り歩く中でメジャーでの再定着に苦しんでいたが、パドレス時代の同僚ピアース・ジョンソンが日本でピッチングスタイルを確立しメジャーに復帰した姿を見たことが転機となり、すべてをリセットして来日を決意した。昨季(2025年)は49試合に登板し、チーム2位となる31ホールドをマークしていた。
カナリオは来日1年目、9本塁打37打点をマーク
カナリオは来日1年目の今季、98試合に出場して打率.244、9本塁打、37打点、10盗塁の成績を残している。長打力と機動力を兼ね備えた外野手として、西武打線の一角を担ってきた。ドミニカ共和国モンテ・クリスティ出身で、2016年に国際アマチュアFAでジャイアンツと契約してプロ入り。2021年にはクリス・ブライアントのトレードでカブス傘下へ移り、有望株としてランキングにも名を連ねた。その後パイレーツ傘下を経て、今季から西武でプレーしている。6月26日の日本ハム戦では、同点の9回裏に先頭打者として自身「人生で初めて」というサヨナラ本塁打を放ち、5打数4安打の活躍でヒーローインタビューを受けた。
2年連続の早期契約、年俸は2億円で今季から5000万円増
西武は昨年(2025年)8月にもウィンゲンターと契約延長しており、今回で2年連続となる早期の”引き留め成功”となった。ウィンゲンターの来季推定年俸は、今季から5000万円増となる2億円と報じられている。
ロックアウトの可能性、NPBにとっては好機との見方も
ウィンゲンターは、MLBのオフに労使間のロックアウトが起きる可能性について「交渉すらできない期間が続く」とFA選手への悪影響を懸念しつつ、「逆に言えばNPBのチームからするとその影響でこっちに来る選手もいると思いますし、交渉できる範囲や期間が長くなる意味では、このリーグにとってすごくいいチャンスなんじゃないかな」と、メジャーからの人材流出がNPB球団の好機になり得るとの見方も示した。西武にとっては、その渦中にあっても頼れる主力を早期に確保した格好だ。ウィンゲンターは自身の人生の目標について「野球をできるだけ長くプレーし、妻と将来の子どもたち、家族を守っていきたい。野球からの経験を子どもたちに伝え、彼らが自分より人生の成功者になってほしい」とも語っており、マウンド上の圧巻の記録の裏には、家族を思う人間性もにじむ。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]









































































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