鋼の錬金術師×黄泉のツガイ展、松屋銀座8階イベントスクエアで8月13日開幕 9月2日まで日時指定制

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
漫画家・荒川弘の「鋼の錬金術師」生誕25周年と「黄泉のツガイ」生誕5周年を記念した展覧会が8月13日、松屋銀座8階イベントスクエアで開幕した。300点超のカラー・モノクロ原画やラフスケッチに加え、立体展示物やシアタールームも備えた大型企画で、9月2日まで全日日時指定制で開催される。東京を皮切りに北海道、石川、大阪、愛知の全国5会場を巡回する。
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原画300点超、電話ボックスも真理の扉も
「鋼の錬金術師×黄泉のツガイ展」が8月13日、東京・松屋銀座8階イベントスクエアで幕を開けた。会期は9月2日まで。主催はハガレン黄泉展実行委員会、後援はTOKYO MX。
会場に足を踏み入れると、まず「鋼の錬金術師」の展示エリアが広がる。エドワードやアルフォンスといった主要キャラクターごとにパネルと原画が並び、名場面を追体験できる構成だ。作中に登場するセントラルシティの電話ボックスや瓶詰めにされたエンヴィー、物語の核心に関わる「真理の扉」の立体物まで設置されている。各所には荒川自身がキャラクターに寄せたメッセージやQ&Aも配置され、作者の思いに直接触れられる仕掛けだ。
続く「黄泉のツガイ」のエリアには左右様の石像が鎮座し、ツガイを紹介する「閻魔帳(ブラックリスト)」コーナーや、大型のガブリエルの立体展示が目を引く。アサがユルへの愛情を炸裂させたセリフを聴きながら原作イラストを鑑賞できる体験型の展示エリアもある。展示の対象は単行本第10巻まで。両作品あわせてカラー原画、モノクロ原画、ラフスケッチなど計300点を超える。
荒川の私物を含む作画資料をずらりと並べたエリアも設けられた。キャラクターや世界観のモチーフとなった実物の資料が確認でき、創作の舞台裏に踏み込める。このエリア以降は撮影不可。最後には特別映像を上映するシアタールームとテレビアニメ関連の展示が待つ。
開場は11時から20時まで。8月16日・23日・30日の日曜は19時30分閉場、最終日は17時閉場で、最終入場は閉場30分前となる。
「ハガレン」25年で9,000万部、「ツガイ」はアニメ放送中
「鋼の錬金術師」は2001年、月刊少年ガンガン8月号で連載が始まった。禁忌の人体錬成に失敗したエドワードとアルフォンスのエルリック兄弟が、失った身体を取り戻すべく「賢者の石」を追う旅に出る物語だ。国家を揺るがす陰謀に立ち向かいながら全108話を重ね、2010年7月号で完結した。テレビアニメは2003年版と2009年の「FULLMETAL ALCHEMIST」の2度にわたり制作され、世界中にファンを広げている。シリーズ累計発行部数は9,000万部を超え、スクウェア・エニックス発行のコミックスとして最多の記録を持つ。
一方の「黄泉のツガイ」は2021年12月発売の月刊少年ガンガン2022年1月号でスタートした。山奥の村で暮らす少年ユルが、双子の妹アサとともに人ならざる存在「ツガイ」をめぐる戦いに巻き込まれていく。既刊13巻でシリーズ累計750万部を突破し、2026年4月からはテレビアニメが連続2クールで放送中だ。展覧会はアニメの放送と重なる時期に開かれた。
四半世紀の歴史を持つ完結作と、アニメで勢いを増す連載作。同じ作家の2つの作品世界を1カ所で体験できる展覧会は、荒川作品で初の試みとなる。
朴璐美「嘘をすべて排除して演じている」、宮本侑芽はガブリエルの歯並びに太鼓判
開幕前日の8月12日にはプレス内覧会が行われた。テレビアニメ「鋼の錬金術師」および「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」でエドワード・エルリック役を務めた声優の朴璐美と、「黄泉のツガイ」のアサ役・宮本侑芽がゲスト会見に登壇している。
会場を回った朴は、各所に配置された荒川のコメント展示を「1つひとつに愛をひしひし感じました」と振り返り、キービジュアルのパネルに入った荒川のサインを見て「ここだけ切り取って持ち帰りたい。荒川先生は私たちにとって神様のような存在です」と口にした。エドワード役について聞かれると「エドはとにかく嘘がない子なので、私の中にある嘘をすべて排除して演じています」と明かす。展覧会用に新たにセリフを収録した際も、「今のセリフには嘘が入っていたかもしれない」と感じればやり直したという。コミックナタリーが報じた。
宮本はキービジュアルに描かれた4キャラクターの共演に触れ、「もともと大好きだった鋼の錬金術師と、自分が声優として携わる黄泉のツガイのキャラクターが並んでいるのが何よりうれしい」と笑顔を見せた。おすすめの展示物として大型のガブリエル立体展示を挙げ、「かなり大きくて、本当に迫力がある。歯並びもめちゃくちゃいい」と会場の笑いを誘っている。「鋼の錬金術師」の初期から終盤にかけてエドが成長していく原画を一気に鑑賞し、「ちょっと泣けてきちゃいました」とも語った。
放送中のテレビアニメとの相乗効果にも期待を寄せる。「黄泉のツガイはアニメが放送中なので、この場面アニメでみたぞ!と今みている方も楽しんでいただけると思います」。宮本のこの言葉が、展覧会の時期を物語る。
グッズ、コラボカフェ、JR東海連動――会場の外にも広がる仕掛け
物販エリアには荒川弘直筆サイン入りプレミアム複製原画(71,500円・税込、後日配送)を筆頭に、刺繍ワッペン、ぬいぐるみキーホルダー、キャラクター型ティーバッグ入りオリジナルティーセット、実際にネジが締まるチョコレート「ネジチョコ」まで幅広い商品が並ぶ。オフィシャルブック「鋼の錬金術師×黄泉のツガイ OFFICIAL EXHIBITION BOOK」も会場内で販売される。
来場特典は荒川弘描き下ろし「スペシャルコラボマンガカード」(全4種からランダム1枚)。物販コーナーでは3,000円(税込)購入ごとに「チケット風カード」(全10種からランダム1枚)がもらえる。いずれもなくなり次第終了だ。
松屋銀座8階のMGカフェではコラボカフェも同時開催中。「エドのナポリタン」「ユルと左右様のカレー」「アルのパンケーキプレート」「アサの陰陽パフェ」などのフードに加え、キャラクターのフロートやランダムプリント入りウィンナーコーヒーを提供する。ドリンクはテイクアウトも可能で、コラボメニュー1品の注文ごとにオリジナルコースターをランダムで1枚受け取れる。期間は展覧会と同じ8月13日から9月2日まで。
会場の外にも連動企画が広がる。JR東海の「推し旅」キャンペーンは第1弾「黄泉のツガイ」編が8月7日から9月23日まで、第2弾「鋼の錬金術師」編が11月27日から2027年1月10日まで実施される。東海道新幹線の車内で限定ボイスドラマを聴き、乗車証明を引換場所で提示するとオリジナルアクリルキーホルダーがもらえる仕組みだ。JR東海の推し旅公式サイトが案内している。
チケット料金と入場の注意点
チケットは全日日時指定制。当日券は一般2,000円、高校生1,200円、小中学生800円で、「チケットのみ」の券種に限り販売される。未就学児は無料だが、小学生以下は保護者(18歳以上)の同伴が必須で、保護者にも入場券が必要だ。
松屋カード、松屋ゴールドカード、松屋友の会カード、松屋株主お買物優待カード(ポイントカードを除く)の提示で入場無料になる。障がい者手帳を持つ本人と介助者1名も無料。ただし、これらの方法で入場した場合は来場者特典の配布対象外となる。
チケットはアソビュー!で販売中。混雑緩和のため、日時指定枠のなかでさらに入場区分が設定される場合がある。一度に購入できるのは4枚まで。転売チケットは無効となり入場できない。
全国5会場を巡回、北海道のチケットは8月14日販売開始
東京の後、展覧会は全国を回る。10月14日から11月1日まで北海道・大丸札幌店7階ホール、11月27日から12月13日まで石川・香林坊大和、12月16日から2027年1月10日まで大阪・阪急うめだ本店、2027年2月6日から2月28日まで愛知・名古屋PARCOで順次開催される。
北海道会場の入場チケット一般先着販売は8月14日10時にスタートする。各巡回会場で展示内容やチケットの種類、販売商品は異なる場合がある。公式サイトには「ほかにも巡回を予定」との記載があり、追加会場の発表も見込まれる。
連載完結から16年を経てなお9,000万部の数字を積み上げ続ける「鋼の錬金術師」と、テレビアニメの放送で勢いづく「黄泉のツガイ」。荒川弘の筆が生み出した2つの世界を同じ空間で体験できる夏は、9月2日まで続く。
[文/構成 by たかなし もか]




























































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