三浦知良、59歳4カ月で約3年8カ月ぶりの公式戦ゴール 天皇杯予選で福島加入後初得点

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J3福島ユナイテッドFCの三浦知良(59)が7月25日、天皇杯福島県代表決定戦の決勝でゴールを決めた。相手はいわき古河FCで、スコアは7-0の大勝。59歳4カ月での一撃は、前回の公式戦得点から約3年8カ月ぶりとなる。福島加入後、初めてのゴールだった。
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先発出場のカズ、後半7分にゴール
7月25日、とうほう・みんなのスタジアム(福島市)で天皇杯JFA第106回全日本サッカー選手権の福島県代表決定戦決勝が開かれた。入場は無料。福島ユナイテッドFCの対戦相手は、古河電池いわき事業所を母体とする社会人チーム、いわき古河FCだ。東北社会人サッカーリーグに所属するこのチームは、準決勝を延長の末に東日本国際大学から勝ち上がって決勝に駒を進めていた。格上のJ3クラブが相手でも、簡単に引き下がるわけにはいかない一戦だ。それでも福島は前半だけで4得点を挙げる猛攻を見せた。
背番号11をつけた三浦はFWで先発出場し、前半からゴールに迫るプレーを続けた。加入後は公式戦の出場を重ねてきたものの、ゴールにはこの日まで手が届いていない。そして後半7分、MF永長鷹虎が右サイドをドリブルで突破してクロスを供給すると、三浦がゴール前の空いたニアのスペースに飛び込んで右足で流し込んだ。チームの5点目。ゴールの瞬間、三浦はチームメートに囲まれ、手を上げて喜びを表した。後半10分に交代でピッチを退いている。試合は7-0で福島が大勝し、天皇杯本戦への出場権をつかんだ。
「押し込むだけだった」 本人が語った得点の舞台裏
三浦は試合後、ゴールシーンについて「いい時間に鷹虎が全て演出してくれて、自分は押し込むだけだった」と振り返った。永長のクロスに合わせて飛び込むタイミングこそが重要だったとも付け加えている。アシストした永長鷹虎は、川崎フロンターレから育成型期限付き移籍で福島に加わった若手MFだ。年齢差の大きい2人の息の合ったプレーから、この日のゴールは生まれた。
「FWとして試合に出てゴールできることは中々簡単ではない」。三浦はそう語り、ゴールの瞬間にピッチにいた選手やスタッフ、駆けつけたサポーターが喜んでくれたことがうれしかったと明かした。福島加入後、これほど長い時間プレーしたのは初めてだといい、「リーグ戦でも最低45分できるようなコンディションを作らなければいけない」と、この日の出場を今後への手応えにつなげている。先発から55分間にわたってピッチに立ち続けたこと自体が、59歳の現役選手にとって一つの収穫だった。
前回弾は鈴鹿時代、3年8カ月ぶり
前回の公式戦ゴールは2022年11月12日、当時在籍していた鈴鹿ポイントゲッターズでのJFL第29節、FC大阪戦にさかのぼる。前半24分に決めたヘディングシュートは、55歳259日でのJFL最年長得点記録更新でもあった。試合は1-2で鈴鹿の黒星に終わっている。
そこから福島加入後初弾となる今回のゴールまで、日数にして実に1351日、約3年8カ月ぶりとなる一撃だった。この間、三浦はポルトガル2部のクラブへ移籍し、帰国後も現役を続けている。福島ユナイテッドFCは2025年12月30日、横浜FCから三浦の期限付き移籍加入を発表した。三浦は翌年1月10日以降、チームに合流している。横浜FC時代の2021年以来となる5年ぶりのJリーグ復帰で、J3クラブでのプレーは初めてだった。
ギネス認定選手が更新し続ける記録
三浦は2017年3月12日、横浜FC時代に50歳14日でリーグ戦のゴールを決め、「最年長でリーグ戦得点を挙げたプロサッカー選手」としてギネス世界記録に認定された。あれから9年以上が過ぎても、記録更新は止まっていない。プロサッカー選手として現役を続ける年数そのものが、国内外で類を見ない領域に入った。
今年2026年2月7日には、Jリーグの公式戦最年長出場記録を58歳346日に更新している。対戦相手はヴァンフォーレ甲府。試合は1-4で福島が敗れたものの、三浦はドリブルやスライディング守備で存在感を示した。日本代表としても89試合55得点の実績を残す三浦は、1967年2月26日生まれで、2027年2月に60歳を迎える。今回のゴールもまた、現役を続ける歩みの一場面だ。
8月19日、天皇杯本戦は大山SCと
天皇杯はJ1の強豪から地域の社会人チーム、大学勢まで全カテゴリーが同じトーナメントに名を連ねる大会で、格上撃破の番狂わせも珍しくない。福島は7月25日の勝利で、この本戦への切符を手にした。1回戦の相手は山形県代表の大山サッカークラブで、8月19日に対戦する。大山は4月26日の山形県大会決勝で東北公益文科大学を7-0で下し、3年連続5度目となる天皇杯出場を決めていた。
福島は8月開幕の2026-27シーズンも三浦を起用する方針だ。現役続行はすでに異例の域にあるが、三浦は福島加入時のコメントで「サッカーに対する情熱は、年齢を重ねても変わることはありません。福島でプレーする機会をいただけたことに深く感謝すると共に、福島ユナイテッドFCの一員として熱く戦います」と語った。福島加入時の言葉どおり、三浦はこの日、ピッチの上で結果を残す。天皇杯本戦、そして8月開幕の新シーズンへ。59歳、まだ現役だ。
[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]




































































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