花巻東、岩手大会決勝で盛岡大付に5-0 県史上初の4連覇、エース萬谷堅心が好投

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花巻東が7月25日、盛岡市のきたぎんボールパークで行われた夏の甲子園岩手大会決勝で盛岡大付を5-0で下した。2023年から4年連続の優勝で、岩手県勢としては史上初の4連覇となった。エース左腕の萬谷堅心は5安打無失点の完封投球。打っても2安打を放ち、投打で勝利をたぐり寄せた。
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きたぎんボールパークで頂点に立つ
花巻東は2回、先頭の萬谷が左中間へ二塁打を放って出塁すると、斎藤蒼梧の二ゴロの間に生還し先制した。4回には斎藤の左適時打で2点を加え、9回にもダメ押しの2点。最終スコアは5-0で決着した。
盛岡大付も3回、5回に安打を放ったものの、走者が一塁けん制でアウトになるなど好機を生かせない。最大のチャンスは7回の1死一、三塁。ここで得点を奪えば流れが変わる場面だったが、後続が倒れて無得点に終わった。反撃の糸口をつかめないまま、盛岡大付は3年連続の決勝で同じ相手に屈する結果となった。
この勝利で花巻東は夏の甲子園に4年連続14度目の出場を決めた。春夏合わせると5季連続の甲子園出場となり、こちらも岩手県勢としては史上初の記録だという。2022年の優勝校は一関学院で、花巻東がその前から岩手球界を独占していたわけではない。2023年の決勝で盛岡三を10-0で下してから、途切れることなく頂点に立ち続けている。
決勝までの道のりも一様ではなかった。準々決勝は接戦をサヨナラで制し、準決勝はコールド勝ちで危なげなく突破した。異なる展開の試合を勝ち上がってきたからこそ、決勝での5安打無失点という内容の重みが増す。
エース萬谷、無失点で締めた投打の主役
投打の中心を担ったのが3年生左腕の萬谷堅心だ。先発のマウンドで盛岡大付打線を5安打無失点に封じ、9回を29人で締めくくった。要所ではけん制で走者を刺す場面が3度。隙のない投球で最後まで流れを渡さなかった。
打っても3打数2安打と役割を果たす。2回の先頭打者としての二塁打はそのまま先制点につながり、投げても打っても試合の主導権を握った。相手からは2度の敬遠を受けるほど、警戒の対象にもなっていた。
優勝後、萬谷は「4連覇というプレッシャーもかかった中で、こういう形で優勝できた。今まで苦しいこともあったので、本当に良かった」と胸の内を明かした。重圧を背負いながらマウンドに立ち続けた3年間の集大成が、この日の投打二刀流の活躍に表れている。投げては相手打線を封じ、打っては自ら走者をかえす。エースが試合を丸ごと支配する姿を、決勝という大舞台で見せつけた。
一関学院が優勝した翌年から続く連覇
花巻東の連覇は2023年に始まる。2024年、2025年と勝ち上がり、この3年間は決勝の相手が盛岡大付で固定された。2025年は8-4の接戦を制しており、今年の5-0は3年連続で対戦した相手への、最も点差の開いた勝利となった。同じ相手と3年続けて決勝で顔を合わせるのは、岩手大会でも異例の巡り合わせだ。それだけ両校が、この数年の岩手球界を二分する存在だったことを示している。
チームを率いるのは、数々の好投手を育て全国的にも知られる佐々木洋監督だ。決勝を前には「4連覇、甲子園を意識すると硬くなってしまうのでチャレンジャー精神で臨んでいきたい」と力を込めていた。プレッシャーのかかる立場でも平常心を保つよう、指揮官として言葉を尽くしてきたことがうかがえる。主将の古城大翔ら3年生は、高校3年間のすべての大会で甲子園切符をつかんだ学年になる。
初の全国制覇へ、8月5日開幕の甲子園に挑む
花巻東はこれまで甲子園出場を重ねてきたが、全国優勝の経験はない。その頂点を初めて狙う立場で、今年のチームは夏の甲子園に臨む。甲子園は8月5日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する予定で、4連覇という重圧を力に変えられるかが、大会での戦いぶりを占う鍵になりそうだ。
決勝で敗れた盛岡大付は3年連続の準優勝に終わった。主将は俳優・柳葉敏郎の長男である柳葉一路。声でチームを鼓舞し続けた夏は、あと一歩及ばず幕を閉じている。花巻東にとっては、この高い壁を持つ相手に4年連続で競り勝ってきたことも、連覇の価値を裏づける事実だ。
夏の岩手を制した萬谷とナインに、浮かれている時間は長くない。8月5日の開幕まで残された日々は2週間足らず。大会は8月22日までの18日間に及び、頂点に立つにはなお険しい道のりが続く。4年間で積み上げてきた強さを、全国の舞台でどう発揮するか。故郷・岩手の視線は、早くも来月の甲子園へと移り始めている。
[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]




































































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