大谷翔平選手に今季16個目の申告敬遠 本拠地が敬遠策にブーイング、リーグ最多で2位に7個差

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ドジャースの大谷翔平(32)が8月2日(日本時間3日)のレッドソックス戦で、2回に今季16個目となる申告敬遠を受けた。本拠地ドジャー・スタジアムはブーイングに包まれた。この16個はリーグ最多で、2位のフアン・ソト(メッツ)に7個の差をつけている。左膝の違和感を抱えながらの出場が続く中、敬遠攻めはむしろ増えた。
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2回2死二、三塁でまたも勝負回避
大谷はこの日も「1番・指名打者」で先発出場した。初回の第1打席は先頭打者として初球を右前へ運ぶ単打を放ち、6試合連続安打を記録した。迎えた2回の第2打席、2死から二塁と三塁に走者を置いて打席が回ってくると、レッドソックスは迷わず申告敬遠を選択。ボールが1球も投じられることなく、大谷はそのまま一塁へ歩いた。
満塁策とも言える場面での勝負回避に、本拠地のファンからは大きなブーイングが起きた。この16個という数字は、リーグの中でも頭一つ抜けている。2位のソト(9個)に対し、大谷は16個で、7個の差をつけている。
大谷を歩かせて満塁とした直後、後続のアンディ・パヘスが2ストライクから鋭い打球を右前に運ぶ2点適時打を放ち、ドジャースは3対2と一時逆転した。だが、ドジャース投手陣は吉田正尚のソロ本塁打を含む計4本塁打を浴び、終盤に突き放されて最終的には8対4で敗れた。大谷はこの後2三振を挟んで9回に四球を選び、3打数1安打2四球2三振で試合を終えた。この3連戦はレッドソックスが3連勝し、ドジャースはまさかのスイープを許している。
勝負か敬遠か、3試合で揺れた駆け引き
今回の申告敬遠は、突然始まった話ではない。大谷は6月11日のパイレーツ戦で左ひざの炎症により登板を切り上げて以降、投手としてマウンドに上がっていない。水を抜く治療をしても投げればまた溜まる状態が繰り返され、根本的な回復には至らないまま7月14日のオールスターも辞退した。22日に予定されていたフィリーズ戦の先発も見送っている。
それでも打者としての出場は止めていない。7月30日のマリナーズ戦をひざの痛みで1試合欠場した以外、ほぼ全試合でスタメンに名を連ねてきた。投げない代わりに毎試合打席に立ち続ける状態が、相手投手陣にとっては「勝負するか歩かせるか」を毎回突きつけられる展開につながっている。
このレッドソックスとの対戦をたどると、両チームの駆け引きが見えてくる。7月31日(日本時間8月1日)の初戦、レッドソックスは5回2死一塁の場面で大谷との勝負を選んだ。結果は2-1からの変化球を右翼席へ運ばれ、逆転となる今季24号の2ラン本塁打を許した。それでもレッドソックスは終盤に逆転し、9-4で試合を持っていった。
続く8月1日(日本時間8月2日)の第2戦では一転、2回2死で得点圏に走者を置いた場面で、左投手が左打者の大谷との対戦を避けて申告敬遠を選んだ。今季15個目の敬遠で、この試合も3-2でレッドソックスが制している。
そして迎えた8月2日の第3戦が、今季16個目となる今回の場面だ。2試合連続で敬遠が選ばれる格好となり、大谷が勝負を避けられる場面は本拠地でもはや見慣れた光景になりつつある。
数字が語る、大谷を歩かせる理由
相手が敬遠を選ぶ判断には、数字の裏付けがある。7月の成績は打率.273、6本塁打、17打点、OPS.887。この日の試合前時点でのシーズン成績は打率.291、24本塁打、67打点、6盗塁で、本塁打はすでに二桁を大きく超えている。
直近5試合では4度の申告敬遠を受けており、シーズン後半だけでも6個目の敬遠となった。相手からすれば、大谷に長打を許すリスクと、四球でランナーを一つ進めるリスクを常に天秤にかけている。特にこの3試合では、際どい場面のたびに歩かせる方を選び続けた。
背景には、10試合45打席にわたって本塁打が出ない時期があったことも関係している。7月28日のマリナーズ戦でようやく23号の先頭打者弾を放って抜け出すと、そこから一転して勝負を避けられる場面が急増した。長いスランプの直後だけに、投手陣の警戒は一段と強まった。
本拠地に募る不満、連日の敬遠劇
2回の申告敬遠が決まった瞬間、本拠地の観客席からは大きなブーイングが響いた。前日の試合でも同じような場面で敬遠が選ばれており、連日似た光景を見せられたファンの不満は強まる一方だ。
相手投手を責める空気がスタンドに広がる。一方で、レッドソックス側の判断は戦略として理にかなっている面もある。7月31日に勝負を選んで痛打を浴びた記憶は新しく、それでも3試合とも勝ち切っているのだから、結果だけを見れば敬遠策は間違っていない。
焦点は敬遠後の得点力、ドジャースの課題
大谷への申告敬遠は、シーズンが進むほど増える傾向にある。左膝の状態が万全でないままバットを振り続けている影響もあり、無理に勝負を挑む必要のない相手にとっては、歩かせる選択が今後も基本線になりそうだ。
ドジャースにとっての課題は、大谷を歩かせた後の得点力をどう高めるかに集約される。この日のように敬遠後の攻撃で加点できた試合もあれば、チーム全体が沈黙する試合もある。3連敗で終えた今のカードを受け、次の対戦でどう立て直すかが問われる。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]







































































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