阪神・佐藤輝明が687日ぶりの死球 甲子園騒然もそのまま一塁へ、大事には至らず

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阪神の佐藤輝明内野手が7月25日、甲子園球場での巨人戦で死球を受けた。3回1死一塁、巨人・竹丸和幸投手の内角直球が左腕付近に直撃し、場内は大ブーイングに包まれた。佐藤は大事に至らずそのまま一塁へ向かい、死球は2024年9月6日以来687日ぶりとなった。
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初球147キロが左腕付近に直撃、そのまま一塁へ
25日の阪神対巨人は、前半戦最終カードとなる首位攻防3連戦の第2戦として甲子園球場で行われた。前日24日の初戦は、完封まであと1球だった才木浩人が9回2死から逆転2ランを浴び、巨人が土壇場で逆転勝ち。両チームは同率首位で並んだまま、この日を迎えていた。負けられない一戦は、スコア0対0のまま3回に入っていた。
1死一塁で打席に入ったのは4番の佐藤輝明(27)。巨人の先発は、今季7勝目のかかる竹丸和幸投手(24)だった。実業団の鷺宮製作所からドラフト1位で入団した本格派だ。その初球、147キロの内角直球がわずかに抜け、佐藤の左腕付近に直撃する。
甲子園のスタンドに悲鳴が上がり、大ブーイングが響いた。佐藤は一瞬顔をゆがめたが、大事には至らず、そのまま一塁へ向かった。途中で交代することはなく、試合に出続けている。
この死球をきっかけに打線には勢いがついた。1死満塁から元山飛優内野手(27)が移籍後初打点となる犠飛を放ち、阪神が1点を先制した。
前回は2024年9月6日ヤクルト戦、687日という異例の空白
佐藤が死球を受けるのは、2024年9月6日のヤクルト戦(神宮)でサイスニードの投球を受けて以来のことだった。この日までの日数を数えると687日にのぼる。2025年シーズンは1年間、死球ゼロのまま終え、今回が2026年シーズン初めての死球でもあった。
強打者でありながらこれほど死球と縁がないのは、球界でも珍しい。日刊スポーツ評論家の岩田稔氏はこの傾向について、佐藤が際どい内角球を土壇場でよける技術と、きわどい球が来ても冷静さを失わない対応力を兼ね備えていると分析している。実際、18日の広島戦の8回でも、2ストライクから投じられた150キロ直球がすっぽ抜けて上半身に迫る場面があった。佐藤はバットを落としながらも間一髪でかわし、怒りをぐっとこらえて打席に立ち続けている。
昨シーズンは打撃タイトルを2冠獲得しながら死球ゼロを貫いた佐藤。それだけに、687日ぶりの死球は稀有な出来事となった。
広島から続く死球禍、この日も大城に2度
死球を巡る出来事は、この1週間の阪神に相次いでいた。17日の広島戦(マツダスタジアム)では、前川右京外野手(23)が死球を受けて右肩甲骨を骨折し、登録抹消となった。今シーズンは4月にも、近本光司外野手(31)が広島の投球で左手首を骨折している。19日には大山悠輔内野手(31)への死球をきっかけに両チームがグラウンドに飛び出す事態となり、警告試合が宣告された。前日24日の巨人戦でも、捕手の梅野隆太郎(35)が死球を受けたばかりだった。
なぜ、これほど死球が相次ぐのか。阪神打線にはリーグ屈指の強打者がそろい、相手バッテリーが内角を厳しく攻めた結果という見方がある。だが、佐藤への死球だけでは終わらなかったのがこの日だった。4回と7回には、巨人の捕手・大城卓三(33)が阪神投手陣の球を受けて2度の死球となった。大城はその都度、「大丈夫です」と繰り返し、無事をアピールしている。それでも両チームのベンチには険しい表情が並び、ファンのブーイングも応酬となる一幕があった。
藤川監督「一番与死球多いのは巨人」
試合後、阪神の藤川球児監督は「セ・リーグで一番与死球が多いのは巨人ですから。当然分かっていますから。明日いい勝負をしましょう」と述べ、巨人の内角攻めの傾向を織り込み済みだったことを明かした。
データからも、その言葉は裏付けられる。巨人の与死球はリーグ最多の43個。対する阪神はリーグ最少の26個にとどまっていた。両チームが首位を争うカードだけに、際どい内角攻めが緊張を呼ぶ構図は今後も続きそうだ。
佐藤「ケガしなくてよかった」、決着は26日に持ち越し
試合はその後、巨人打線に流れが傾いた。4回、先発の伊原陵人がダルベックに同点弾を浴びると、死球や失策も絡んで一挙4失点。試合の主導権は巨人に移り、最終的には1対5で巨人に軍配が上がった。
試合を終えた佐藤は「ケガしなくてよかったです」と安堵の表情を見せた。この日は無安打に終わったものの、「点を取らないと勝てないので頑張ります」と前を向いた。
首位を争う両チームの3連戦は、26日に最終戦を迎える。阪神は村上頌樹の先発を予定し、前半戦を勝って締めくくれるかが焦点となる。竹丸は6回を投げて7勝目を挙げ、巨人はこの日の勝利で単独首位に浮上した状態で最終戦に臨む。
[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]

































































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