MediaDogs

新着記事

ニューロティカのあっちゃん、アツシ(井上篤)の経歴 八王子の菓子店「藤屋」3代目の62歳、1984年の結成から初の日本武道館まで

ニューロティカのあっちゃん、アツシ(井上篤)の経歴 八王子の菓子店「藤屋」3代目の62歳、1984年の結成から初の日本武道館まで

※この記事には、商品・サービスの広告リンクが含まれています。

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

パンクロックバンド、ニューロティカのボーカル・アツシ(62)は本名を井上篤といい、「あっちゃん」の愛称で親しまれる。東京・八王子で祖母が始めた菓子店「藤屋」の3代目で、店に立ちながら歌ってきた。1984年の結成から38年目の2022年1月、初の日本武道館公演にたどり着いた。11月7日には2028年1月での解散を発表している。

アツシ(井上篤)のプロフィール 年齢は62歳、八王子生まれ

ニューロティカ公式サイトのプロフィールによると、アツシは1964年10月20日生まれ。2026年11月7日時点で62歳となり、2024年秋に還暦を迎えた。生まれも育ちも東京都八王子市だ。

篤という名前について、公式プロフィールには「竹の様にすくすくと馬の様に突っ走れの思いで篤になりました。」とある。ステージ名はカタカナの「アツシ」、英字では「ATSUSHI」と表記され、ファンやバンド仲間からは「あっちゃん」と呼ばれてきた。

項目内容
本名井上篤
愛称あっちゃん
生年月日1964年10月20日
年齢62歳
出身東京都八王子市
血液型A型
担当ボーカル
家業菓子店「藤屋」
小学校八王子市立第一小学校
高校明治学院東村山高等学校

表の年齢は2026年11月7日時点。学校名は公式プロフィールの記載をもとにしている。

実家は駄菓子屋? 八王子の菓子店「藤屋」は祖母が創業

実家の店は、新聞やメーカーの発表では「菓子店」「お菓子屋」として紹介されている。東京新聞の2021年12月の記事によると、店はJR八王子駅から歩いて10分余り。間口2間(約3.6メートル)ほどの小さな店に、300種類はあろうかというお菓子がぎっしり積まれている。

創業は昭和26年(1951年)で、始めたのは祖母だった。ファッション誌OCEANSの2025年8月のインタビューでは、祖母から受け継いだ店の3代目と紹介され、アツシは店の奥の住まいで生まれ育った。昔は牛乳や食パン、アイス、週刊誌まで売っていたという。

店の手伝いは早くから始まる。公式プロフィールには「小学生の時から藤屋の手伝いが始まる。」とあり、OCEANSの取材では「僕は中学生の頃、自転車で近所に配達してましたよ。」と懐かしんだ。当時は家業を継ぐ意識はなく、「“将来は商売をやる”くらいには思ってたかな」と話している。

店へ戻るきっかけは、1990年代半ばに父が病に倒れたことだった。祭りの書き入れ時には以前から手伝っていたが、腰を据えて戻ったのは38歳のとき。バンドのメンバーからも、店を手伝っていいと言ってもらえたという。

以来、朝は仕入れから始まる。東京新聞の取材に「仕入れのある日は朝5時起きです。9時に店を開け、夜7時からバンドのリハーサル。」と1日の流れを明かし、家に帰るのは夜11時ごろになる。同紙は、母を助けて店を切り盛りする「若旦那」としてアツシを紹介した。

店の顔として、全国紙に登場したこともある。うまい棒のメーカー・やおきんは2022年、うまい棒の価格改定(税抜10円から12円)にあわせて、関係者や客への感謝を込めた広告シリーズを読売新聞朝刊に出し、5月7日の最終回に「藤屋菓子店」店主のあっちゃんを起用した。コピーは「続けるって、ロックだぜ。」。創業70年を超える店と、結成38年のバンドを続けてきた姿が紹介された。

店に並ぶPOPは、すべてアツシの手書きだ。スーパーまで出かけられない近所のお年寄りも店を楽しみにしているといい、OCEANSには「近所の人とニューロティカのファンで店は成り立ってます。」と語っている。

あっちゃんの若い頃と高校 野球少年がARBに出会うまで

子どものころのアツシは野球に夢中だった。OCEANSの取材で「子供の頃は野球ばっかりやってました。」と話し、公式プロフィールには、中学の野球部で南多摩地区大会に優勝し、東京大会でベスト8まで進んだと書かれている。小学校時代には、水泳の平泳ぎ25メートルの代表として八王子の大会に出たこともあった。

小学校は地元の八王子市立第一小学校。中学からは東京都東村山市の明治学院に通い、高校は明治学院東村山高等学校に進んだ。OCEANSの取材では、八王子出身のタレント・ヒロミと同級生だと明かし、「僕は中高は私立に行ったけど」と前置きしつつ、地元の同級生とも今も仲がいいと笑った。

音楽への入り口は、中学3年で夢中になったロックバンドのARBだった。レコードを買っては、ライブハウスへ通う日々が始まる。洋楽には向かわず、OCEANSには「めんたいロック全盛の時代で、洋楽はまったく聴かなかった。」と打ち明けた。東京新聞によると、デパートの屋上でARBの演奏を聴いて衝撃を受けたことが、バンドを始めるきっかけになっている。

転機は高校最後の文化祭に来た。公式プロフィールには「高校3年生最後の文化祭で修豚さんに誘われてARBを歌いました。」とある。声をかけたのは、のちにニューロティカのギターとなる修豚。本人は当時の自分について、OCEANSで「ギターも作曲もできないし、何もできない僕だけど(笑)。」と照れている。

ピエロのメイクは店のお菓子から 結成と2000本のライブ

1984年、アツシは修豚とニューロティカを結成した。バンドの名物になったピエロ姿は、結成から数年たってからのものだ。

きっかけは家業にあった。OCEANSによると、店のお菓子「とんがり帽子」のパッケージに描かれていたピエロを見て、このスタイルに決めたという。ただ、本人は「フェイスペイントは今でも自分じゃできないんですけどね」と明かしている。

1990年のメジャーデビューには、アツシ本人は乗り気ではなかった。OCEANSの取材に「僕は反対でした。文化祭の延長みたいに楽しくやりたかったから、仕事となると責任が重いなって。」と当時の思いを語る。

1995年、バンドは存続の危機を迎えた。契約の終了とともに、作曲を担っていた修豚を含むメンバー3人が抜け、アツシもやめるつもりだったという。だが新しいメンバーの気合いに押されて続けることを選び、ライブのブッキングもグッズ作りも自分たちで手がけるようになった。有限会社を作り、4人で稼いで分け合う仕組みも整えている。

その歩みは映画にもなった。2015年4月18日公開のドキュメンタリー映画『あっちゃん』(ナリオ監督)は、菓子店で働く日常とピエロ姿でステージに立つ姿の両方を追い、制作費はクラウドファンディングで全国のファンから集めた。

2018年10月20日には、Zepp Tokyoで通算2000本目のライブを開いている。この日はアツシの54歳の誕生日だった。

八王子観光PR特使として地元を盛り上げる

地元とのつながりは、ステージの外でも続く。公式プロフィールによると、アツシは八王子観光PR特使で、地元のプロバスケットボールチーム・東京八王子ビートレインズのPR特使も務める。OCEANSの記事では、八王子観光PR特使は2016年からと紹介された。公益社団法人八王子観光コンベンション協会の事業報告でも、令和6年度の八王子観光PR特使の一覧にニューロティカの名前がある。

八王子市が市制100周年を迎えた2017年の12月3日には、アツシが先頭に立ち、無料のイベント「八王子ポカポカフェスタ」を八王子市狭間町のエスフォルタアリーナ八王子で開いた。リアルサウンドのインタビューでは、前年の9月に「八王子市制100周年ロックンロールプロジェクト」を自ら立ち上げ、全国各地で市制100周年を知らせて回ったと説明し、「音楽だけじゃないものにしよう、という構想は前からありましたね。」と話している。

地元の仲間との縁も深い。OCEANSの2025年8月の記事では、地元ゆかりの芸人やアーティストが集まるフェス「八王子魂」を、仲間たちと盛り上げていると語った。藤屋にはアツシを目当てに足を運ぶファンも多く、店先で「本当にいた!」と驚かれることもよくあるという。

結成38年目で初の日本武道館 「最高でしたよ」

武道館公演が決まったのは、新型コロナの影響でいつものようにはライブができなくなっていた2020年の終わりだった。リアルサウンドのインタビューで、決まった時期を「コロナ真っ只中の去年の11月ぐらい。」と説明している。

目標そのものは、それ以前からあった。OCEANSによると、2019年によしもとミュージックと組んでアルバムを出したときに掲げたのが武道館で、アツシは「Zepp Tokyo(2500人キャパ)も埋まらないのに無理でしょ」と否定的だったという。メンバーの熱は高く、本人も「内心“借金してこれでバンド終わってもいいや”くらいの気持ちでした」と明かす。

迎えた2022年1月3日、ニューロティカは初の日本武道館公演「心燃会」を開いた。結成から38年目、当時57歳のアツシにとって初めての大舞台だった。

終わってみれば、言葉は短い。OCEANSに「最高でしたよ。」と答え、「武道館でのライブ経験者がみんな、“武道館は味方してくれる”って言ってた意味が、1曲目でわかりました。」と続けた。声援もタオルも禁止だった客席では、代わりに用意したペンライトが揺れた。その光景を「馬鹿にしてたけどめちゃくちゃキレイでした(笑)。」と笑いながら語っている。

この日の公演は、DVD『ニューロティカ at 日本武道館 心燃会 DVD EDITION』として映像作品にもなっている。

ニューロティカ at 日本武道館 心燃会 DVD EDITION

ビデオメーカー

在庫なし
Amazon
\ポイント最大11倍!/
楽天市場

2025年8月に公開されたOCEANSの記事の時点でも、月に5本以上のライブに立ち、朝は店を開けていた。取材の終わりには「ハッピーですよ。人の何十倍も楽しい人生をもらってる。」と話している。

そのニューロティカは11月7日、2028年1月8日の東京公演をもって解散すると発表した。

関連記事:ニューロティカが2028年1月8日の東京公演で解散へ アツシ「私のわがままです」と説明、ラストツアーは2027年9月から

小学生のころから手伝ってきた八王子の店と、文化祭で始まったバンド。62歳のあっちゃんは、その両方を抱えたまま、残りのステージに向かう。

[文/構成 by ライター 小川 そら]

寄稿者

小川 そら
人物ニュース・芸能・スポーツ・社会の話題を担当しています。記事を書くときに決めているのは、確認できていないことを書かないことと、報道の表現をそのまま強めないこと。経歴や活動歴は時系列で整理し、「いつ・何があったか」がすぐ追える形にまとめています。休日はドラマの一気見と、近所の喫茶店めぐりで過ごすことが多いです。

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

エンタメ

More

スポーツ

More

ライフハック/実用

More

グルメ

More

社会/ニュース

More

ファッション/ビューティー

More
Return Top