伊澤丈一郎、ACNチャンピオンシップでツアー初出場は予選落ち 初日86から2日目73、父は2度の賞金王・伊澤利光

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2001年と2003年の賞金王、伊澤利光の長男・伊澤丈一郎(24)=フリー=が、兵庫県三木市の三木ゴルフ倶楽部で開かれている国内男子ツアー「ACNチャンピオンシップゴルフトーナメント」に主催者推薦で出場し、レギュラーツアーの初舞台を踏んだ。初日に86と崩れたものの、2日目は73まで立て直し、通算17オーバーの102位で予選落ちとなった。立て直しの支えになったのは、前夜に届いた父の言葉だったという。
初日86から2日目73へ 通算17オーバーで予選落ち
大会は11月5日に開幕し、8日まで4日間72ホールで争われる。賞金総額は1億2000万円、優勝賞金は2400万円。主催は関西テレビ放送とACNグループで、大会期間中は会場でステージイベントも開かれている。会場の三木ゴルフ倶楽部はパー71。出場108人のうち、出場資格を持つ選手とは別に主催者が推薦する枠は20人で、そのうち6人がアマチュア。伊澤はこの推薦枠の1人として名を連ねた。
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11月5日の第1ラウンド、10番ホールから出た伊澤は前半のインを41で回る。後半の1番パー4で4オーバーの8をたたくと、アウトは45まで膨らみ、ダブルボギー3つ、ボギー5つも重なって86。首位とは25打差、108人中107位での滑り出しだった。この日のフェアウェイキープはパー4とパー5の14ホール中2ホールにとどまり、パーオンも18ホール中4ホール。ティーショットから最後まで、思うようなゴルフにならなかった。
翌6日の第2ラウンドは1番からのスタート。2番でバーディーを先行させ、前半を35で折り返した。後半は13番、14番と連続ボギーがありながら、17番でバーディーを奪い、4バーディー、6ボギーの73でホールアウトしている。パット数は29と、初日の30から1つ減らした。フェアウェイキープは14ホール中7ホール、パーオンは18ホール中9ホールまで戻し、ショットの数字も初日から大きく持ち直している。
| ラウンド | スコア | 内容 |
|---|---|---|
| 第1ラウンド | 86 | 1番で8、 |
| 第2ラウンド | 73 | 4バーディー、 |
| 通算 | 159 | 102位で予選落ち |
予選通過ラインは通算2アンダーの140で、64人が決勝ラウンドに進んだ。伊澤との差は19打。数字だけを見れば、厳しい初陣だった。
前夜の連絡、父がかけた言葉
本人の言葉を借りれば、初日は「訳が分かんなくなるほど緊張して、ずっとふわふわしていました」。初めてのツアーの空気に加え、シード権争いの最中にいる選手たちと同じ舞台に立ったことで、気持ちが縮こまったと明かした。
その夜、父の伊澤利光から連絡が入った。かけられたのは「出ることに意味がある」という言葉で、スコアを恥じる必要はないとも伝えられたと報じられている。
心が軽くなったという2日目は、スコアが13打よくなった。ホールアウト後には「今日は比較的自分のゴルフができたと思います。昨日のこともあって、吹っ切れた感じです」と話している。
収穫はスコアだけにとどまらなかった。伊澤は普段から父のほか、同じ福岡県出身で父と親交のある小田孔明ともラウンドを重ねる。2人の元賞金王とプレーできる環境にいながら、ツアーの舞台では「いいショットが枠内に収まる、では全然通用しないことが分かりました」という。「自信を持って振ること、の意味が分かりました」とも語り、トップ選手との考え方の差をこの2日間で感じ取った。
福岡で育った24歳、プロ宣言からの歩み
伊澤丈一郎は2002年8月26日生まれ、福岡県出身。近畿大学附属福岡高等学校を卒業している。ゴルフを始めたのは12歳のとき。父の利光は神奈川県の出身だが、2000年ごろから福岡県に住まいを移しており、丈一郎は福岡で父の背中を見ながら育った。
親子の距離が近いことを示す場面は、これまでにもあった。2019年10月の福岡シニアオープンで、丈一郎は父のキャディーを初めて務める。その大会で父は逆転でシニア初優勝を飾り、家族と喜びを分かち合った。
2024年にプロ宣言すると、同年は下部のACNツアーに2試合出場した。ジャパンクリエイトチャレンジin福岡雷山は89、80の通算27オーバーで予選落ち。PGM Challengeでは73、70の通算3オーバーだった。クォリファイングトーナメント(QT=翌年の出場資格を決める予選会)にも挑んだ。2024年はファーストステージの奈良柳生カントリークラブ会場で4日間を通算3オーバーの34位タイ、2025年は太平洋クラブ白河リゾート会場で3日間を通算8オーバーの97位タイ。2026年は9月の富岡倶楽部会場で、最終日に62をマークしたものの4日間を通算2アンダーの30位タイで終え、セカンドステージには進めなかった。
レギュラーツアーの出場はACNチャンピオンシップが初めてとなる。大会を主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)の大会記事も、この試合を丈一郎の“デビュー戦”と紹介した。
父・伊澤利光は2度の賞金王、ツアー通算16勝
父の伊澤利光は1968年生まれの58歳。日本体育大学を経てプロになり、米国のミニツアーを4年間転戦したあと、1995年の日本オープンでツアー初優勝を挙げた。
大きく飛躍したのは2001年。マスターズで日本選手として当時最高の4位タイに入り、国内では年間5勝を挙げて初の賞金王に輝いた。2002年には丸山茂樹とのペアでワールドカップを制し、2003年に2度目の賞金王となる。2007年の日本プロゴルフ選手権でツアー通算16勝目を挙げ、日本タイトル3冠を達成した。
シニアツアーでは2019年の福岡シニアオープンと、2024年のマルハンカップ太平洋クラブシニアで優勝している。息子にかけた「出ることに意味がある」という言葉の裏には、長くトップで戦ってきた父の経験がある。
ACNゴルフェスのステージにも登場
第2ラウンドを終えた11月6日、伊澤は会場で開かれている大会のイベント「ACNゴルフェス」のステージに立った。一緒に上がったのは、選手会長の阿久津未来也と、2日目を終えて首位の前田光史朗。3人で会場の地元ファンを盛り上げたと、JGTOは伝えている。
前田は初日に大会コース新記録の61をマークし、2日目はイーブンパーの71で回って通算10アンダーの首位で決勝ラウンドへ進んだ。主催者推薦で出場した和田章太郎も1打差の2位タイにつけ、推薦で出た選手が上位に名を連ねる。
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次の目標は来年のプロテストとQT
伊澤は今後、九州サーキットなどで腕を磨き、来年のプロテストとQTに挑んで、ツアーの出場権を目指すという。
初日の86も、2日目の73も、ツアーの舞台に立ったからこそ得られた結果だ。父が伝えた「出ることに意味がある」の答えは、次の挑戦で示される。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 疾風(HAYATE)]












































































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