大の里、九州場所初日は小結・義ノ富士 対戦成績1勝4敗、2日目は藤凌駕

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日本相撲協会は11月6日、大相撲九州場所の取組編成会議を開き、初日と2日目の幕内の取組を決めた。2場所連続7度目の優勝を狙う東横綱の大の里は、11月8日の初日に西小結の義ノ富士、9日の2日目に西前頭筆頭の藤凌駕と対戦する。義ノ富士との対戦成績は不戦敗を含めて1勝4敗。九州場所は22日の千秋楽まで福岡国際センターで15日間行われる。
初日は義ノ富士、2日目は藤凌駕と決まった
11月6日の取組編成会議は福岡国際センターで開かれ、2日目までの取組が決まった。これで大の里の序盤2番の相手が固まった。
初日の相手は、熊本県宇土市出身の小結・義ノ富士(伊勢ケ浜部屋)。9月の秋場所は西前頭2枚目で9勝6敗とし、10月26日に発表された九州場所の番付で2場所ぶりに小結へ戻った。九州場所は義ノ富士にとってご当所の場所にあたる。本名は草野直哉。宇土市立鶴城中学校から文徳高等学校を経て日本大学に進み、4年だった2023年に学生横綱となった。2024年5月場所に幕下最下位格付出で初土俵を踏み、2025年7月の名古屋場所で新入幕を果たしている。
2日目に当たる藤凌駕(藤島部屋)は、秋場所の西前頭4枚目で8勝7敗と勝ち越し、九州場所は西前頭筆頭まで番付を上げてきた。2026年3月の春場所で新入幕を果たしてから、これまでで最も高い地位になる。
もう一人の横綱、豊昇龍の序盤は、初日が沖縄県出身で初の三役となった新小結・美ノ海、2日目が東前頭筆頭の朝乃山。3場所連続で休場した後の出場で、大の里とは違う立場から場所を迎える。大関陣は、安青錦が朝乃山、義ノ富士の順、琴桜が藤凌駕、美ノ海の順、霧島が宇良、藤青雲の順で対戦する。
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義ノ富士とは5戦して1勝4敗
初日の一番は、大の里にとって相性のよくない相手との取組になる。2人の幕内での対戦は2025年の九州場所から始まり、ここまでの5番は次のとおりだった。
| 場所・日目(日付) | 勝者 | 決まり手 |
|---|---|---|
| 2025年九州場所10日目 | 義ノ富士 | 押し出し |
| 2026年初場所4日目 | 義ノ富士 | 上手投げ |
| 2026年春場所4日目 | 義ノ富士 | 不戦勝 |
| 2026年名古屋場所初日 | 義ノ富士 | 押し出し |
| 2026年秋場所5日目 | 大の里 | 寄り切り |
最初の対戦は1年前の九州場所だった。東前頭5枚目の義ノ富士が10日目に大の里を押し出し、初めての金星を挙げる。大の里にとってはその場所の初黒星で、9勝1敗となった。義ノ富士はこの場所から、本名の草野からしこ名を改めていた。
2度目は2026年1月の初場所4日目。西前頭筆頭の義ノ富士は前日の3日目に横綱豊昇龍を破っており、大の里を上手投げで下して2日続けて金星を手にした。
3月の春場所は、左肩の故障を抱えた大の里が初日から3連敗し、4日目から休場した。この4日目に組まれていた相手が義ノ富士で、記録上は義ノ富士の不戦勝、大の里の不戦敗になる。大の里はその後、5月の夏場所も全休した。
2場所続けて休んだ大の里が土俵に戻ったのは、7月の名古屋場所だった。初日の相手は、新小結として臨んだ義ノ富士。義ノ富士は2度突っかけた後の立ち合いで当たりを受け止め、大の里の引きに乗じて一気に押し出した。新三役の初日を白星で飾った義ノ富士は「引かれたときにやべえと思ったけど何とかいけた」と話した。大の里はこの場所、初日から2連敗している。
流れが止まったのは9月の秋場所だった。4日目に土がついた大の里は、5日目に西前頭2枚目の義ノ富士を寄り切り、5度目の対戦で初めて勝った。義ノ富士はこの黒星で5連敗となったが、そこから立て直して9勝6敗まで戻し、三役復帰につなげている。
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藤凌駕とは秋場所で1度、引き落としで勝った
2日目の藤凌駕とは、本場所で1度だけ対戦がある。秋場所9日目、大の里が西前頭4枚目の藤凌駕を引き落としで破り、8勝1敗で勝ち越しを決めた一番だった。
藤凌駕は愛知県春日井市の出身。中学2年で和歌山県の箕島中学校へ相撲留学し、和歌山県立箕島高等学校を経て拓殖大学に進み、学生4冠を果たしている。2025年3月の春場所で幕下60枚目格付出として初土俵を踏み、11月の九州場所で新十両に上がると13勝2敗で十両優勝。2026年春場所で、同じ藤島部屋の藤青雲とともに新入幕を果たした。初土俵から丸1年での幕内昇進で、新入幕の場所こそ7勝8敗だったものの、夏場所と名古屋場所で続けて10勝を挙げ、番付を一気に上げてきた。
稽古場でも、大の里は藤凌駕と胸を合わせている。8月20日、宮城県気仙沼市での夏巡業では、この巡業で初めて関取と相撲を取り、相手の藤凌駕に9番すべて勝った。大の里はこの日「いい感じに体が動いていた」と話している。
平戸海と19番、体重は185キロ前後
九州場所に向けた大の里の調整は、11月に入って本格化した。
11月2日には、福岡市東区の佐渡ケ嶽部屋で二所ノ関一門の連合稽古があり、大関琴桜と20番続けて取って14勝6敗だった。右を差して前に出る形に加え、もろ差しや左からのおっつけも見せた。稽古を見た師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「先場所よりもかなり出来がいい」と話す一方、好調だった昨年の水準にはまだ届いていないとの見方も示している。
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2日後の11月4日は、福岡県大野城市の境川部屋へ出稽古し、幕内平戸海と19番取って12勝7敗。悪い癖だった引きを封じ、鋭い出足で前に出る相撲が目立った。平戸海は「重かった。勝てないかと思った」と話している。
体重は185キロ前後。大の里は「筋肉量は増えている。鏡を見てもいいと思う」と体の張りに手応えを口にし、「油断せず、初日に向けて厳しさを持ってやっていきたい」と気を引き締めた。場所前の調子については、良くなっているとして、細かいところを修正していきたいとも話している。
左肩の不安は、1年前の九州場所から続いてきた。2025年の九州場所は14日目を終えて優勝争いの先頭に並びながら、13日目の安青錦戦で痛めた左肩の脱臼で千秋楽を休場した。2026年は春場所の途中休場と夏場所の全休を経て、秋場所で12勝3敗を挙げ、1年ぶり6度目の優勝を果たしている。
九州での初優勝へ、序盤2日間の2番
大の里は石川県河北郡津幡町の出身で、新潟県立海洋高等学校から日本体育大学へ進み、2023年夏場所で初土俵を踏んだ。その大の里も、九州場所ではまだ優勝したことがない。2場所連続の賜杯と、九州での初優勝が同時にかかる。
初日は11月8日、2日目は9日。初日の相手は分の悪い義ノ富士、2日目は番付を一気に上げてきた藤凌駕と、序盤から手ごわい相手が続く。義ノ富士は地元九州のファンの前で、昨年の九州場所に続く白星を狙う。藤凌駕は自己最高位の前頭筆頭で、秋場所に敗れた横綱へ再び挑む。
3日目以降の取組は、それぞれ前日に決まる。秋場所で取り戻した勝ち方を、福岡でも初日から出せるか。2日間の2番が、大の里の15日間を占う最初の材料になる。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 疾風(HAYATE)]












































































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