米津玄師「Lemon」MVが10億回再生を突破、日本語楽曲のMVで初 公開から約8年8か月、「打上花火」「アイネクライネ」など代表曲MVの再生回数

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米津玄師(35)の「Lemon」のミュージックビデオ(MV)が11月3日23時08分、YouTubeで再生回数10億回を超えた。日本語の歌詞で歌われた楽曲のMVが10億回に届いたのは初めてで、2018年2月27日の公開から約8年8か月。7億回、9億回からの間隔と、「打上花火」「アイネクライネ」など代表曲MVの再生回数をまとめた。
「Lemon」MVが10億回、日本語の歌詞の楽曲で初めて
米津玄師の公式サイトが11月4日、「Lemon」MVの10億回突破を発表した。到達は3日23時08分で、公開から数えると8年249日。日本語の歌詞で歌われた楽曲のMVとして、10億回に届いたのは初めてだと公式サイトは伝えている。
「Lemon」は2018年1月期のTBS系金曜ドラマ「アンナチュラル」の主題歌として書き下ろした曲だ。不自然死の原因を究明する法医解剖医を石原さとみが演じたドラマで、エンディングに流れるこの曲も放送とともに広く聴かれた。MVの監督は映像作家の山田智和が務めている。
制作の途中で祖父を亡くしたことが曲に影響したと、米津はこれまでのインタビューで語ってきた。死を扱う歌を作る最中の身内の死。完成までに時間がかかった一曲が、8年あまりをかけて10億回へ届いた。
報道によると、米津の作品でYouTubeの再生回数が1億回を超えたMVは19タイトルにのぼる。日本人アーティストとして最多の本数で、記録を更新し続けている。
7億回から10億回まで、節目の間隔は
10億回はどれくらいの道のりだったのか。
過去の節目を並べると、伸び方が見えてくる。7億回は2021年9月18日で、公開から3年203日。9億回は2025年1月12日で、公開から6年320日だった。
| 節目 | 到達日 | 公開から |
|---|---|---|
| 7億回 | 2021年9月18日 | 3年203日 |
| 9億回 | 2025年1月12日 | 6年320日 |
| 10億回 | 2026年11月3日 | 8年249日 |
7億回から9億回までは約3年4か月、9億回から10億回までは約1年10か月かかった。公開から6年を過ぎた後も、1年に5000万回を超えるペースで再生が続いていた計算になる。ドラマの放送が終わってから長い時間がたっても、新しい聴き手が入り続けていることが数字から分かる。
米津玄師と「アンナチュラル」チームのコメント
米津は公式サイトにコメントを寄せた。いまでも「Lemon」が広く愛される理由はよく分からないとしつつ、ドラマの制作陣が曲を丁寧に扱ってくれたことが大きかったと説明。発表直後に評判が一気に広がった様子を、キャンプファイヤーのつもりで火をつけたら「山火事にまで発展してしまった」とたとえた。
子どものころは、偉大なミュージシャンが代表曲にそっけない態度を取るのを見て内心反発していたが、自分が同じ立場になって納得したという。こうした曲は作者の狙いや気持ちを置いて、すさまじい速さで広く共有されていくものだとも記した。
それでも感謝は一貫していると強調する。「Lemon」が自分に戸惑いを与え、知らなかった景色を見せ、「辟易するほどおもろい人生へと導いてくれました」とつづった。
ドラマのチームからも祝福が届いた。主演の石原さとみは、ドラマの打ち上げに夜遅く駆けつけた米津が、古いギターで「Lemon」を弾き語りした時間が忘れられないと明かし、曲を「聴く度に、あの頃の高揚感や多幸感が蘇ります」と書いている。
脚本の野木亜紀子は、ドラマの主題歌がみんなの曲になり、世界の曲になったと喜んだ。聴く人それぞれの記憶を呼び起こす曲だとして、自分にとっては「思い出したくないけれど、失くしたくもなく」心の奥で持ち続けるものだと表現した。
演出の塚原あゆ子は、10億回を「米津さんの情熱と努力がたくさんの人に届いた」証だと祝った。曲から受けた着想がドラマの映像につながったといい、いまも曲を聴くと「ミコトや東海林や中堂達がワイワイ話し出します」と語る。三澄ミコト(石原さとみ)、東海林夕子(市川実日子)、中堂系(井浦新)ら、ドラマの舞台となったUDIラボ(不自然死究明研究所)の面々だ。
「打上花火」「アイネクライネ」など代表曲MVの再生回数
「Lemon」に続くMVはどれだけ見られているのか。代表曲から抜き出した公式MVの再生回数を、11月4日午前時点のYouTubeの表示で比べた。
| 曲名 | 再生回数 | 公開年 |
|---|---|---|
| Lemon | 約10億19万回 | 2018年 |
| 打上花火 | 約7億4914万回 | 2017年 |
| アイネクライネ | 約3億8202万回 | 2014年 |
| LOSER | 約3億6983万回 | 2016年 |
| ピースサイン | 約3億4543万回 | 2017年 |
| 灰色と青 | 約2億9257万回 | 2017年 |
| 感電 | 約2億7144万回 | 2020年 |
| KICK BACK | 約2億4536万回 | 2022年 |
| IRIS OUT | 約2億3891万回 | 2025年 |
| 馬と鹿 | 約2億2385万回 | 2019年 |
| 春雷 | 約2億276万回 | 2017年 |
| orion | 約1億9897万回 | 2017年 |
| Flamingo | 約1億9597万回 | 2018年 |
| パプリカ | 約1億5446万回 | 2019年 |
2番目に多い「打上花火」は、DAOKOと米津玄師の名義で2017年8月に公開した曲で、MVはDAOKOの公式チャンネルにある。アニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の主題歌で、7億回を超えて「Lemon」を追う位置にいる。
3番目の「アイネクライネ」は表の中でいちばん古い2014年の公開だ。10年以上かけて再生を積み上げ、2016年の「LOSER」、アニメ「僕のヒーローアカデミア」第2期のオープニングテーマだった2017年の「ピースサイン」と、3億回台が3曲並ぶ。
ドラマの主題歌も多い。「感電」は2020年のTBS系金曜ドラマ「MIU404」、「馬と鹿」は2019年のTBS系日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」の主題歌。「MIU404」は「アンナチュラル」の制作チームが再び組んだドラマで、「Lemon」から続く縁がここでもつながる。
新しい曲の伸びも目立つ。アニメ「チェンソーマン」のオープニングテーマ「KICK BACK」は2022年の公開。劇場版「チェンソーマン レゼ篇」の主題歌「IRIS OUT」は2025年9月の公開で、1年あまりで2億3000万回を超え、2019年公開の「馬と鹿」をすでに上回っている。
俳優の菅田将暉を迎えた「灰色と青」は2017年の公開。「パプリカ」は子どもユニットのFoorinが歌った曲を米津自身が歌ったセルフカバー版のMVで、Foorin版は別の動画として公開されている。
4日20時、東京ドーム公演の「Lemon」ライブ映像を公開
10億回突破にあわせ、11月4日20時から、米津の公式YouTubeチャンネルで「Lemon」のライブ映像がプレミア公開される。2025年のツアー「米津玄師 2025 TOUR / JUNK」の東京ドーム公演で歌った映像だ。
MVの公開から8年あまり。ドラマの主題歌として生まれた曲は、日本語の歌詞の楽曲としてまだ誰も届いていなかった10億回に到達した。米津はコメントの終わりで、年老いた自分が若い世代にこの曲を雑に扱われる光景も想像するとしたうえで、それはそれで構わないと受け止めている。
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[文/構成 by ライター 小川 そら]








































































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