柿本晟弥、西武2位で指名あいさつ 目標は「新人王」と「200勝投手」 パナソニックは今季で休部

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プロ野球ドラフト会議で西武から2位指名を受けたパナソニックの柿本晟弥(かきもと・せいや)投手(24)が11月4日、大阪府門真市の同社で指名あいさつを受けた。プロ1年目の目標に「新人王」、将来の目標に「200勝投手」を挙げている。所属するパナソニック野球部は2026年シーズン限りで休部が決まっており、開催中の社会人野球日本選手権が最後の大会になる。
門真市の本社で指名あいさつ、目標は新人王と200勝
指名あいさつには西武の秋元宏作球団副本部長と後藤光貴スカウトが訪れた。柿本はプロ1年目について、2桁勝利で新人王を狙うと話し、その先の目標として「200勝投手」を口にした。理想に描くのは試合に勝てる投手で、勝利数にこだわりたいという。
先発ローテーションの争いにも引かない。「新人だからと言って譲る気はない」と語り、プロの世界については「厳しい世界だとは思うんですけど、自分のやってきたことを証明できるように頑張りたい」と続けた。指名直後の日本選手権1回戦で好投したことについては、「“指名してよかった”と思ってもらえたのがすごくうれしかった」とも明かしている。
183センチ、80キロの右投げ右打ちの投手。ドラフト前の最速は151キロだったが、10月31日の日本選手権1回戦で自己最速を1キロ更新する152キロをマークした。西武は夏の都市対抗野球以降に状態が上がってきた点を見ていたという。秋元副本部長は総合力の高さを評価し、西口文也監督も先発での起用を考えていると明かした。
10月22日のドラフト会議で指名を受けると、パナソニックは翌23日に柿本の2位指名を公式に発表した。同野球部からのプロ野球選手は9年ぶり、通算32人目となる。発表に添えたコメントで柿本は、大学時代を埼玉で過ごしたことに触れ、西武を「ゆかりのある」球団と表現。「1年目から先発として、勝利に貢献できるよう、これまで以上に頑張っていきたいと思います」と決意を記した。
赤穂市出身、東洋大姫路から東洋大へ
柿本は2002年5月9日生まれ、兵庫県赤穂市の出身だ。赤穂市立赤穂小学校、赤穂市立赤穂中学校を経て、東洋大学附属姫路高等学校に進んだ。1年夏からベンチ入りし、高校1年までは内野手だった。その後は投手として2年春に兵庫県大会でベスト4に進み、秋からはエースを任された。
進学先は東洋大学。東都大学リーグでは1部で5試合に登板して0勝1敗、防御率2.84、2部で24試合に登板して2勝2敗、防御率3.52の成績を残した。4年時にはプロ志望届を出したものの、指名はなかった。
だが、そこで終わらなかった。
2025年にパナソニックへ入社すると、社会人2年目の2026年に大きく伸びる。パナソニックは都市対抗野球の本大会出場を逃したが、柿本は近畿地区のNTT西日本に補強選手として加わった。2回戦のNTT東日本戦では7回1死まで無安打に抑えて勝ち投手となり、決勝の西濃運輸戦でも先発。NTT西日本の準優勝に力を添えた。都市対抗は2025年、2026年と2年続けて出場し、通算3試合で18回1/3を投げて防御率1.47となる。
西武には、東洋大姫路高、東洋大の先輩にあたる甲斐野央が在籍する。甲斐野は2026年シーズン途中から西武のクローザーを務めた。
西武の2026年ドラフト指名選手
西武は本指名で5人、育成で3人を指名した。1位の川尻啓人、3位の沢山優介と投手を上位でそろえ、2位の柿本を含めて大学・社会人の投手が並ぶ。
| 順位 | 選手 | 守備 | 所属 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 川尻啓人 | 投手 | 亜細亜大学 |
| 2位 | 柿本晟弥 | 投手 | パナソニック |
| 3位 | 沢山優介 | 投手 | ヤマハ |
| 4位 | 田中諒 | 捕手 | 日本大学第三高 |
| 5位 | 中津大和 | 外野手 | 日本生命 |
| 育成1位 | 三浦遼大 | 投手 | 茨城アストロプラネッツ |
| 育成2位 | 川島謙心 | 投手 | 龍谷大学付属平安高 |
| 育成3位 | 後藤幸樹 | 捕手 | 沼津商業高 |
1位の川尻も、指名あいさつで新人王を目標に掲げた。
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高校生では、4位の田中と育成3位の後藤が指名あいさつを済ませている。
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パナソニック野球部は今季限りで休部、最後の日本選手権へ
パナソニック ホールディングスは2025年12月8日、パナソニック スポーツに運営を委託しているパナソニック野球部が、2026年シーズンの終了をもって休部すると発表した。理由には、近年は都市対抗野球や社会人野球日本選手権の本大会出場を逃すなど、結果を出せていないことを挙げ、2025年2月に打ち出したグループ経営改革の一環だと説明している。2026年の日本選手権が最後の大会と位置づけられた。
チームの歴史は長い。1950年に松下電器産業(当時)の初の会社公認チームとして軟式野球部が生まれ、1952年に硬式野球部へ改組された。都市対抗野球には57回出場し、1960年に準優勝。日本選手権は2026年の今大会で44回目の出場となり、2000年と2005年に優勝している。
その最後の大会で、柿本はエースとして投げる。10月31日、京セラドーム大阪での1回戦で日本生命に先発し、7回を5安打無失点。4つの三振を奪い、相手に三塁を踏ませない内容で、チームは4-0で勝ち、2回戦へ進んだ。日本選手権の舞台で最速を更新したことになる。対戦した日本生命は、同じ西武から5位で指名を受けた中津大和の所属チームでもある。柿本は休部するチームへの思いについて、自分が活躍してパナソニック野球部の名前を世間に広められれば「恩返しになるんじゃないかな」と語っている。
休部の発表から間もない2025年12月25日、パナソニックは監督の交代も発表した。GM兼監督だった中本浩に代わり、ヘッドコーチの井上貴晴が2026年シーズンの指揮を執る。井上は2013年にパナソニックへ入社して野球部に入り、コーチ兼アナリスト、ヘッドコーチ兼スカウトを務めてきた人物だ。
休部が決まった中で始まったシーズンだった。それでも最後の年に、エースはプロへの切符をつかみ、チームも本大会で白星を挙げた。
2回戦は11月6日、京セラドーム大阪の第2試合(午後2時開始予定)で、1回戦を勝ち上がった王子と対戦する。勝ち進めば、大会の終盤まで休部前のチームで投げる機会が残る。目標の日本一について、柿本は「全員で笑って終われるように」と話した。社会人として最後の舞台を終えれば、次は西武で先発の座を争う日々が始まる。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 高瀬翔吾]








































































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