MediaDogs

新着記事

C・ロナウドがポルトガル代表引退を表明 ジェズス監督との対立で合宿を離れてから1か月余り、23年で234試合146ゴール

C・ロナウドがポルトガル代表引退を表明 ジェズス監督との対立で合宿を離れてから1か月余り、23年で234試合146ゴール

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

サッカーのポルトガル代表で主将を務めてきたクリスティアーノ・ロナウド(41)=アル・ナスル=が11月5日、自身のSNSに投稿した動画で代表からの引退を表明した。2003年のデビューから23年、通算234試合146ゴールはどちらも男子の国際Aマッチ最多記録だ。9月末にはジョルジェ・ジェズス監督との対立から合宿を離れ、連盟から30日間の出場停止処分を受けていた。本人は動画でジェズス監督や処分には触れず、「簡単な決断ではなかった」と語った。

動画で「背番号7のユニフォームを返す日が来た」

動画は約5分で、日本時間の5日夜に公開された。ロナウドはポルトガルの人々に呼びかけ、代表の背番号7のユニフォームを返す日が来たと切り出している。

「簡単な決断ではなかった。頭だけで下すものではない決断もあるからだ」

ゴールは過ぎ去り、記録もいずれ破られるが、人々の心の中に占める場所は時がたっても消えないという。

「私のゴールで、皆さんが誰かと抱き合ったことが一度でもあるなら、すべてに価値があった」

チームメート、代表で関わったすべての監督やスタッフ、連盟の役員、家族への感謝を順に述べた。続けて国歌が始まる瞬間に触れ、そこにはクラブも色も階級も職業も意見もなく、ポルトガルへのただ1つの情熱があるという趣旨を語り、これからも代表を応援すると約束した。23年間への感謝も伝え、背番号7は代表に残り、それを着た誇りは永遠に自分のものだと語ったうえで、「ポルトガルはいつまでも私の中にある」と結んだ。

ポルトガルのVERSA(iol.pt)によると、読み上げた文章は2026年W杯の後に書かれた手紙だった。ロナウドは10月の声明で、W杯後にポルトガルの人々へ向けた手紙を用意し、今も手元に残していると明かしていた。

一方で、動画にはジェズス監督の名前も、出場停止処分も、11月の代表戦も出てこない。引退試合についての言及もなかった。

代表引退はなぜ今か W杯後の続投から合宿離脱、処分までの経緯

本人が理由として語ったのは、頭だけで決めたものではないという言葉までだ。ただ、発表までの約4か月には、代表での立場をめぐる出来事が続いていた。

ポルトガルは7月のW杯で、決勝トーナメント2回戦(16強)でスペインに0-1で敗れた(C・ロナウド涙の16強敗退、ポルトガルがスペインに0-1 “6大会連続ゴール”の記録と41歳が終えた“最後のW杯”の全成績を整理)。ロナウドは10月の声明で、この時点で代表を退くことも考えたが、連盟の会長に説得されて残ったと明かしている。説得したのはポルトガルサッカー連盟(FPF)のペドロ・プロエンサ会長だと、現地メディアは伝えた。

W杯後に就任したジェズス監督のもとで、9月にUEFAネーションズリーグが始まる。ここから発表までの主な流れは次のとおりだ(日付は現地時間)。

日付出来事
7月W杯16強でスペインに敗退。ロナウドは引退を考えたが、連盟会長の説得で続ける
9月24日リスボンでのウェールズ戦に先発。1-0で勝ったこの試合が、代表での最後の出場になる
9月27日アウェーのノルウェー戦(2-1で勝利)でベンチ入りしたが出番なし
9月30日デンマーク戦を前にコペンハーゲンの合宿を離れ、SNSで代表離脱を発表
10月1日ロナウド不在のデンマーク戦に4-2で勝利
10月6日ロナウドが声明。監督が約束を破ったと主張し、合宿離脱は謝罪
10月19日連盟の懲戒評議会が30日間の出場停止と罰金255ユーロを決定
11月5日動画で代表引退を表明。11月の代表メンバー発表の前日だった

ノルウェー戦の出番なしと、監督の会見

発端はノルウェー戦だった。ロナウドの声明によると、試合当日の昼食時にジェズス監督から30分プレーできるかと聞かれて承諾し、試合中にはウォームアップもしたが、最後まで声はかからなかった。監督からは事前に、9〜10月のネーションズリーグ4試合のうち最初と最後の試合に出ると伝えられていたとも主張している。ベンチ入りしながら公式戦で出番がなかったのは、2008年のEURO以来約18年ぶりとなった。

ジェズス監督は合宿離脱の直前の会見で、デンマーク戦でも先発させない考えを示した。ロナウドの立場について問われると、「ステータスはステータスだ。ルールは誰にとっても同じだ」と話している。

ロナウドはこの会見の後に合宿を離れ、SNSで「いずれ真実を伝える」と書き込んだ。連盟の懲戒評議会の決定によれば、離脱の際にはプロエンサ会長に電話で、精神的に続けられる状態ではないと伝えていた。

声明での謝罪と30日間の処分

10月6日の声明で、ロナウドはノルウェー戦の後にチームメートとともにサポーターへのあいさつに行かなかったこと、独断で合宿を離れたことを謝罪した。処分は連盟が判断すべきだとし、処分を終えれば代表でプレーする用意があるとしていた。ジェズス監督は声明を読んだと述べたうえで詳しい反論は控え、Sky Sportsによると、約束があったという主張は否定した。

連盟は10月9日にロナウドを暫定的な出場停止とし、19日には懲戒評議会が30日間の出場停止と罰金255ユーロを決めた。処分はさかのぼって適用され、11月の代表戦には出られる計算だった。プロエンサ会長も10月、11月の活動での復帰を望むと話し、ロナウドを「われわれの主将」と呼んでいる。

それでもロナウドは、ジェズス監督が11月のメンバーを発表する前日に、代表を退く道を選んだ。

2003年デビューから23年 234試合146ゴールの代表成績

代表デビューは18歳だった2003年8月20日、カザフスタン戦だった。ルイス・フィーゴから受け継いだ背番号7を長く背負い、主将としてもチームを率いた。

項目記録
代表デビュー2003年8月20日、カザフスタン戦
通算成績234試合146ゴール(男子の国際Aマッチ最多出場・最多得点)
主なタイトルEURO2016、UEFAネーションズリーグ(2018-19、2024-25)
W杯2006年から2026年まで6大会に出場し、6大会連続でゴール
最後の出場2026年9月24日、ネーションズリーグのウェールズ戦

EURO2016は、ポルトガルにとって初めての主要国際大会のタイトルだった。ネーションズリーグでも2度の優勝メンバーに名を連ね、欧州選手権の通算最多得点記録も持つ。出場数と得点数の両方で男子の歴代1位に立ったまま、代表を離れる。

234試合のうち最後になったのは、ジェズス監督のもとで先発したウェールズ戦だった。この試合ではオフサイドでゴールを取り消され、途中で交代している。

引退試合はあるのか 連盟は「キャリアにふさわしい」場を約束

ポルトガルサッカー連盟は発表を受けて声明を出した。永遠の主将に深い感謝を伝え、そのキャリアにふさわしい敬意の場を企画し、ファンと国がもう一度拍手を送れるよう積極的に協力するとしている。日時や形式は示していない。

声明は「すべてをありがとう、キャプテン」「ここはいつまでも君の家だ」と結ばれ、キャリア通算1000ゴールへ「1000点目へ行こう」と後押しする言葉も添えられた。

ロナウド本人は10月の声明で、引退試合の話を耳にすることには触れ、ファンに向けて1試合以上の引退試合をすると約束し、そのための時間はあると記していた。ただ、代表を思うときに本当に考えるのは競い合うことだとも書いている。5日の動画では、引退試合について語っていない。

代表は退くが、現役は続ける。所属するサウジアラビアのアル・ナスルでのプレーに変わりはない。

ポルトガルは11月、ネーションズリーグで14日にブラガでデンマークと、17日にカーディフでウェールズと戦う(いずれも現地時間)。リーグAの4組で4戦全勝と好調なチームは、23年間代表を支えた主将のいない2試合に臨む。

[文/構成 by ライター 凪]

寄稿者

凪
凪(なぎ)です。時事ニュースからスポーツ、社会の話題まで、その日いちばん気になる出来事を短く分かりやすく整理しています。Web記事を書き始めて7年。結果や数字は公式の発表で確かめてから書き、見出しだけで誤解されない記事を心がけています。好きなものは朝のコーヒーと、深夜のスポーツ中継。

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

エンタメ

More

スポーツ

More

ライフハック/実用

More

グルメ

More

社会/ニュース

More

ファッション/ビューティー

More
Return Top