田口吟、17歳で社会人野球日本選手権のマウンドへ CLUB REBASEで147キロ、水戸市出身

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第51回社会人野球日本選手権大会の1回戦が11月3日に京セラドーム大阪であり、クラブチームのCLUB REBASE(東京)に所属する17歳の右腕、田口吟が救援で登板した。都市対抗野球大会で準優勝したNTT西日本を相手に、0-5の4回途中からマウンドへ。初球で147キロを計測したものの、1/3回を1安打2四球1失点で降板し、チームは1-9で敗れて初戦で姿を消した。
0-5の4回1死一、二塁、2番手で京セラドームのマウンドへ
相手のNTT西日本は大阪を本拠とする企業チームで、9月6日の第97回都市対抗野球大会決勝では西濃運輸に3-4で惜敗し、準優勝だった。日本選手権は3大会連続26回目の出場となる。
CLUB REBASEとNTT西日本の一戦は、11月3日の第2試合として午後2時5分に始まった。NTT西日本は2回に犠牲フライで先制し、3回には4番の水島滉陽の2点打で3-0とする。4回にも1死から連打と二塁打で2点を加え、死球で一、二塁となったところで、CLUB REBASEは先発の川上鳳之から田口への継投を決めた。
17歳の田口は、最初の打者への初球で147キロを計測した。ただ、その打者を四球で歩かせて満塁とし、続く3番打者は浅い左飛に打ち取って2死までこぎつける。ここで4番の水島に中前適時打を浴び、次の打者には押し出しの四球を与えたところで交代を告げられた。
打者4人と向き合い、奪ったアウトは1つだった。記録は1/3回、1安打2四球1失点。田口が歩かせた走者は、後を受けた西村王雅の死球で本塁にかえり、これが田口の失点になった。
4回だけで5点を失い、CLUB REBASEは0-8と大きく引き離された。6回に比嘉龍寿のソロ本塁打で1点を返したのが唯一の得点で、試合は2時間57分で決着した。
| チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| NTT西日本(勝ち) | 0 | 1 | 2 | 5 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 9 |
| CLUB REBASE | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
安打数はNTT西日本の11本に対し、CLUB REBASEは5本にとどまる。NTT西日本は先発の濵﨑浩大が6回まで投げ、7回からは3投手が1イニングずつつないで逃げ切った。
打者4人でアウト1つ、本人が口にした課題
試合後、田口は登板をこう振り返っている。
「試合前からすごく緊張が強かったんですけど、マウンドでアップアップになってしまったんで、これが今後の課題かなと思います」
自信を持つ直球を打ち返されたことも、悔しさとして残った。「まっすぐが武器なんですが、そのまっすぐも打たれてしまって」と明かし、まだまだ成長が必要だと感じたという。
チームの公式インスタグラムでは、最速148キロの右腕と紹介されている。この日は自己最速に1キロ迫る147キロを、初球から投げ込んだことになる。
結果は苦いデビューだった。
それでも、相手は9月の都市対抗野球大会で決勝まで勝ち上がったチームだ。その中軸と直球で向き合った17歳の登板は、インターネット上でも驚く反応が相次いだと報じられた。
創部3年目でクラブ日本一、初出場のCLUB REBASE
田口が所属するCLUB REBASEは、2024年に設立されたクラブチームだ。運営母体は東京都千代田区内神田に拠点を置くREBASE株式会社で、同社が開く野球の指導施設「REBASE」には、阪神の森下翔太も中央大学時代から通っている。
チームには、キャリアのある元プロ野球選手や企業チーム出身者から、下部組織「神田Rebaseポニー」出身の若手までがそろう。年齢も経歴もばらばらな集団が、創部3年目の2026年に一気に階段を上った。
5月5日には、第97回都市対抗野球大会東京都一次予選を兼ねた大会で2連覇を果たし、東京都二次予選へ1位で進んだ。夏の第50回全日本クラブ野球選手権大会では8月8日から10日までの試合を勝ち抜き、節目の大会に合わせて東京ドームで開かれる準決勝・決勝へと駒を進めた。
頂点に立ったのは9月7日だった。東京ドームでの準決勝を7-4で制し、決勝では2024年、2025年と連覇していたマツゲン箕島硬式野球部を1-0で下して初優勝。3連覇を阻み、クラブチームの頂点に立ったことで、日本選手権への出場権を手にした。
日本選手権は、都市対抗野球大会と並ぶ社会人野球の2大大会だ。出場32チームの多くは企業チームで、クラブチームが勝ち上がる道は限られる。2026年大会の初出場はCLUB REBASE、オールフロンティア、エナジックの3チームで、初出場が3チームに上ったのは10大会ぶりだった。
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田口はチームの環境について、「(チームに)元NPBの選手もいる中で、いろいろ教えていただけることがあるので、すごく自分にとってはプラスの環境かなと思います」と話している。自らチームを探し出し、電話をかけて入団を願い出たという。
水戸市出身の17歳、クラブ選手権でも救援登板
田口は茨城県水戸市出身の2009年生まれで、右投げ右打ちの投手だ。17歳の社会人野球の選手として、京セラドーム大阪のマウンドに立った。
大会の公式記録では、田口は2026年の全日本クラブ野球選手権大会関東予選、都市対抗野球大会東京都二次予選でも救援で投げている。8月9日の第50回全日本クラブ野球選手権大会では三和テクノイノベーション戦に登板し、打者4人を相手に1回を無失点に抑えた。日本選手権は、クラブの全国大会に続く2度目の全国の舞台だった。
企業チームが社員を中心に編成されるのに対し、クラブチームは地域や団体を母体に、仕事や年齢の違う選手が集まって活動する。CLUB REBASEも、元プロから10代の若手までが同じユニホームを着るチームだ。日本選手権の出場枠を勝ち取ったのは、そのクラブチームの全国大会で頂点に立ったからだった。
次に見据えるのはNPB、そしてMLB
田口は将来の目標として、REBASEからのNPB入りと、MLBでのプレーを挙げている。最速148キロの直球を持ちながら、日本選手権の大舞台では緊張で本来の投球ができなかった。本人は緊張を今後の課題に挙げ、武器の直球も打たれたと振り返った。
勝ったNTT西日本は2回戦へ進み、日本野球連盟の組み合わせ表では11月6日の第1試合に入っている。都市対抗であと一歩届かなかった頂点を、今度は日本選手権で狙う。日本選手権の決勝は11月10日に京セラドーム大阪で行われる。
CLUB REBASEの日本選手権は1試合で終わった。それでも、クラブ日本一のチームから17歳の投手が全国大会のマウンドに上がった事実は記録に残る。1/3回で降りたマウンドが、田口にとって次の出発点となる。
[文/構成 by スポーツ担当ライター TAKU]








































































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