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令和8年8月8日の婚姻届に東京の区役所で行列 30年ぶりの8並び、墨田区は午前9時までに約100件

令和8年8月8日の婚姻届に東京の区役所で行列 30年ぶりの8並び、墨田区は午前9時までに約100件

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

元号・月・日で「8」が3つ並ぶ令和8年8月8日、東京都内の区役所に婚姻届を持ったカップルが相次いだ。この並びは平成8年8月8日以来30年ぶりとなる。墨田区役所では日付が変わった直後から届け出が始まり、午前9時までにおよそ100件が集まった。この日1日の届け出は300人を超え、杉並区や港区など複数の区も臨時窓口を用意した。

墨田区役所、深夜から列 午前9時までに約100件

墨田区役所は8日、婚姻届を受け付ける「888婚臨時窓口」を庁舎1階の窓口課に設けた。前日の夜、日付が変わる午前0時に合わせて提出しようと訪れたカップルも多く、開庁前から庁舎内には長い列ができていたという。日付変更後から午前9時までに提出された婚姻届は、およそ100件にのぼった。

臨時窓口の受付時間は午前9時から午後4時30分まで。それ以外の時間帯は、通常どおり1階の夜間休日受付が対応する。当日は本人確認のうえ届け出を預かるだけで、受理証明書の発行や住民票の異動、マイナンバーカードの氏名変更といった手続きはその場ではできない。区は事前に「提出が集中し、長時間お待ちいただく可能性がある」と呼びかけていた。

午前9時には、山本亨区長が新婚夫婦を出迎えて祝福し、フォトスポットに設けられたバルーンアートの前で夫婦との記念撮影にも応じた。朝早くから並んだという1組は、取材に「8が3つでこの日しかないなと思って、混むかなと思ったんですが、朝早くからがんばってきました。笑顔の絶えない家庭にしていけたらと思っています」と話している。この日1日で区役所に提出された婚姻届は、最終的に300人を超えたという。

なぜこの日なのか 過去のゾロ目月も婚姻数が急増

令和8年8月8日は、元号・月・日のいずれにも「8」が入る日だ。同じ並びが訪れるのは平成8年8月8日以来で、実に30年ぶりとなる。

漢字の「八」は下に広がる字形から末広がりとされ、縁起のよい漢字として親しまれてきた。数字の「8」も横に倒せば、無限大を表す記号「∞」と重なる。もともと8月8日は入籍日として人気が高く、8が3つ並ぶ今回は語呂合わせで「はちみつ婚」と呼ぶ動きも広がった。東京都が婚活支援の一環で進める「TOKYO八結び」キャンペーンも、この日に重なって機運を後押しした。

日本人が「ゾロ目」の日付に結婚を重ねる傾向は、データにも表れている。婚姻・結婚動向に詳しい独身研究家の荒川和久氏によると、月内で数字がそろう「ゾロ目月」は前年同月比で婚姻数が跳ね上がる傾向があり、令和2年2月は67%増、令和3年3月は46%増、令和7年7月も22%増を記録した。過去にさかのぼると、平成12年12月は44%増、そして今回30年ぶりとされる平成8年8月は52%増だったという。歴代で最も伸び率が大きかったのは、平成12年1月1日の「ミレニアム婚」による47%増だった。

臨時窓口は杉並、港、新宿など都内各区に

30年に一度という節目とあって、婚姻届のために臨時窓口を設けたのは墨田区だけではなかった。杉並区は区役所1階に窓口を設け、午前8時30分から午後5時まで対応した。港区はこの日を特別開庁日とし、同じく午前8時30分から午後5時まで受け付けたほか、「幸せのMARRYブース」と名付けた記念撮影コーナーも用意した。

新宿区も午前9時から午後5時まで、婚姻届の受理だけに特化した臨時窓口を設け、提出した夫婦に記念品を贈った。江戸川区や品川区、荒川区も、公式サイトやSNSで8日の対応を告知している。都内にとどまらず、八王子市は市内3カ所で臨時受付を実施した。大阪府守口市や東京都昭島市も、8日を「はちみつ結びの日」などと呼んで婚姻届の提出を呼びかけている。

北部・八広では町名60周年の祝賀会も

墨田区にとって、8月8日はもう一つの節目でもあった。区北部の八広地区では、日本記念日協会が8月8日を「八広の日」に認定しており、今年で町名誕生60周年にあたる。地元では初めてとなる「八広八八祭り」が開かれ、午前11時から午後9時まで町内を会場にした催しが続いた。

祝賀会の会場は「八広地域プラザ吾嬬の里」。小池百合子都知事のほか、坂井ユカコ区議会議長、発起人を務めたホンダ地所の本多信悟会長ら186人が出席した。小池知事は会の冒頭であいさつし、新婚夫妻に花束を贈る一幕もあった。午後7時からは888人がちょうちんを手に町内を歩くイベントが午後9時まで続き、婚姻届の列とは別の角度から「8」にちなんだ1日を演出していた。

次に3つの「8」がそろう日は 各種手続きは落ち着いてから

元号・月・日で3つの数字がそろう巡り合わせは、元号や年数の組み合わせ次第で訪れる時期が変わる。令和のうちに同じ並びが再び来る保証はなく、今回の8月8日は当面貴重な機会だったといえそうだ。

荒川氏は、こうした語呂合わせでの入籍が広がる背景について「結婚という慶事に際して、こういう縁起を担ぐというのがいかにも日本人らしい」と分析したうえで、「少子化を改善するのは、何気にこうした語呂合わせや社会の雰囲気かもしれない」とも指摘している。

各区市の担当者は、届け出後に必要となる住民票の異動やマイナンバーカードの氏名変更といった手続きについて、混雑が落ち着いてからの来庁を呼びかけている。墨田区は、こうした手続きを希望する場合、8月17日以降に区役所を訪れるよう案内した。

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[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

寄稿者

MEDIA DOGS 編集部
メディアドッグス株式会社のMEDIA DOGS 編集部チーム。インターネットマーケティングに約10年携わるメンバーで編成し、企画・取材・執筆から公開後の改善まで一貫して担当。「出会いを、設計する。」のもと、人と企業が正しく出会える場をつくるために、一次情報の確認とファクトチェックを徹底。情報をわかりやすく誠実に届け、読者の疑問を解決します。

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