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シェルトン、ジャパンオープン欠場 世界ランク4位が怪我のため、2023年大会でツアー初優勝

シェルトン、ジャパンオープン欠場 世界ランク4位が怪我のため、2023年大会でツアー初優勝

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男子テニスで世界ランキング4位のベン・シェルトン(23)=米国=が、9月30日に東京・有明コロシアムで本戦が始まる木下グループジャパンオープン(ATP500)を欠場する。大会が9月25日、けがのためと発表した。2023年にこの大会でツアー初優勝を飾った左腕で、9月の全米オープンでは四大大会で初めて決勝に進んでいた。けがの部位や状態は公表されていない。

大会公式が9月25日に発表、本人は「2027年にまた」

大会の正式名称は「木下グループジャパンオープンテニスチャンピオンシップス2026」。予選が9月28日に始まり、本戦は9月30日から10月6日まで、ハードコートで争われる。主催者は9月25日、公式サイトで「けがのため欠場することに決まりました」と告知し、シェルトンのコメントを載せた。

「今年のジャパンオープンには出場できなくなってしまいました。今年もまた日本でファンの皆さんにお会いできることを本当に楽しみにしていました。ジャパンオープンは私にとって大好きな大会です。ATPツアーで初めてタイトルを獲得した特別な場所ですし、毎年プレーできることを楽しみにしています。2027年にまた皆さんにお会いできることを願っています。」

男子ツアーを統括するATPも同じ日に欠場を伝えた。シェルトンは動画メッセージで「全米オープンとデビスカップで体に負担がかかり、行けなくなった」と理由を説明し、来年は戻りたいと話している。どこを痛めたのか、復帰の時期がいつになるのかについて、大会側もATPも触れていない。

大会の出場予定選手リストからはシェルトンの名前が外れ、欄外に「ベン・シェルトンはけがのため欠場となりました」との注記が加わった。9月26日時点のリストでは、9月22日に大会がけがによる欠場を発表したジョアン・フォンセカ(ブラジル)も外れ、9月20日時点のリストにはなかったリュカ・バンアシェ(フランス)、マテオ・ベレッティーニ(イタリア)、アレックス・ミケルセン(米国)の名前が新たに並んでいる。

全米決勝からデビス杯へ、1週間で3つの黒星

欠場の背景には、ここ1カ月の過密な日程がある。

8月下旬に始まった全米オープンで、第8シードのシェルトンは勝ち進み、9月13日(日本時間14日)の決勝に立った。相手は第1シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)。6-3、7-6、5-7、6-2で敗れ、1セットを返すのが精いっぱいだった。米国の男子が四大大会のシングルスで最後に勝ったのは、2003年全米のアンディ・ロディックになる。その空白を埋める期待を背負った一戦で、23年ぶりの米国男子の頂点には届かなかった。

それでも、準優勝のポイントは大きかった。大会前は9位だった世界ランキングが、9月14日付で自己最高の4位へ上がる。

休む間もなく、次は国の代表だ。シェルトンは9月18日と19日、チェコ・プラハのO2アリーナで行われたデビスカップ予選2回戦のチェコ戦に出場した。9月25日からロンドンで開かれる欧州選抜と世界選抜の対抗戦、レーバーカップについては、デビスカップ直前の9月17日に辞退が発表され、同じ米国のブランドン・ナカシマが代わりに選ばれている。

初日のシングルスではイジ・レヘツカに4-6、4-6で敗れた。2日目はヤクブ・メンシクと当たり、第1セットを7-5で先取しながら、その後の2セットを4-6、3-6で落とす。米国は一時2勝1敗とリードしたが、最終試合でレヘツカがラーナー・ティエンを下し、チェコが3勝2敗で逆転勝ちした。シェルトンは2試合とも白星を挙げられず、米国は11月のファイナル8へ進めなかった。

プラハでの最終日から6日後の9月25日に、欠場の発表が出た。

3年前の有明で手にしたツアー初タイトル

シェルトンにとって、ジャパンオープンは特別な大会になる。

2023年10月22日、当時21歳だったシェルトンは決勝でアスラン・カラツェフ(ロシア)を7-5、6-1で破り、ツアー初優勝を果たした。試合時間は84分。準決勝では同じ米国のマルコス・ヒロンに1セットを奪われて追い込まれながら、逆転で決勝へ進んでいた。1週間で5試合を勝ち切ったこの優勝で、世界ランキングは当時の自己最高となる15位に上がる。東京大会の優勝者としては、2001年のレイトン・ヒューイット以来の若さだった。

父のブライアン・シェルトンも元ATPツアー選手で、ツアー優勝の経験がある。親子そろってATPツアーのタイトルを手にしたのは、オープン化以降で4組目の記録となった。

東京での通算成績は7勝1敗。2025年大会も出場予定だったが、開幕前の9月19日にけがで欠場を発表しており、2年続けて大会直前に出場を取りやめた。

今季は4大会で優勝、四大大会も初の決勝

初優勝から3年、シェルトンは男子テニスの上位に定着した。四大大会では2023年の全米オープンと2025年の全豪オープンでベスト4に入り、2026年の全米でついに決勝へたどり着いた。

2026年シーズンは、全米オープンより前に4つのタイトルを手にした。2月のダラス・オープンでは、決勝でテイラー・フリッツ(米国)に3本のマッチポイントを握られながら3-6、6-3、7-5で逆転した。4月のミュンヘンではクレーコートでフラビオ・コボリ(イタリア)を6-2、7-5で下し、6月のシュツットガルトでは芝のコートを制した。8月のマスターズ1000、カナダ・モントリオールで開かれたナショナルバンク・オープンでは決勝でナカシマを6-3、7-6で破り、トロント開催だった前年に続く大会連覇を決める。

ツアー通算の優勝は7回。そのうち最初の1勝が、東京で挙げたものだった。

シュツットガルトでは、日本勢との対戦もあった。予選から勝ち上がった島袋将=有沢製作所=と準々決勝で当たり、2日がかりとなった試合を制している。

アルカラスら歴代王者が集う有明、本戦の日本勢は錦織ら3人

2026年大会には、2022年以降の優勝者がそろう予定だった。主催者は7月17日にシェルトンの出場を発表した際、フリッツ(2022年)、シェルトン(2023年)、アルトゥール・フィス(2024年、フランス)、カルロス・アルカラス(2025年、スペイン)の4人が一堂に会すると打ち出していた。

そのうちシェルトンが欠場し、フィスは選手側のエントリー手続き上の事情で予選から出る。本戦の出場予定選手リストで最上位に名前があるのは、前年王者のアルカラスだ。アルカラスは2025年大会で初来日し、決勝でフリッツを6-4、6-4で下して初優勝を飾った。

有明には、今季シェルトンと戦った顔ぶれも集まる。ダラスの決勝で競り合ったフリッツ、モントリオールの決勝の相手ナカシマ、デビスカップでシェルトンを破ったレヘツカが、本戦の出場予定選手に名を連ねる。ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)やフランシス・ティアフォー(米国)も出場を予定している。

日本勢では、錦織圭=ユニクロ=、島袋、坂本怜=IMG=の3人がワイルドカード(主催者推薦枠)で本戦に入る。9月28日からの予選には、望月慎太郎=木下グループ=、ダニエル太郎=エイブル=、西岡良仁=ミキハウス=がワイルドカードで出る。2012年と2014年にこの大会を制した錦織は、今季限りでの引退を表明しており、これが現役最後のジャパンオープンとなる。

関連記事:ジャパンオープン2026のワイルドカード発表、島袋将・坂本怜・錦織圭が本戦へ 出場選手と日程

錦織は9月25日、有明コロシアムで大会前の会見に臨んだ。シェルトンの欠場が発表されたのと同じ日だった。

関連記事:錦織圭、現役最後の大会へ会見「満足感があって、来週が楽しみ」 2度優勝のジャパンオープンは30日開幕

本戦は9月30日に始まり、決勝は10月6日。国内ではWOWOWが放送と配信を予定している。

[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]

寄稿者

疾風(HAYATE)
スポーツニュースサイトでの執筆を経て、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上など、競技の枠を越えてスポーツ記事を書いてきたWEBライター。経験は6年。大会結果や記録、番付、レース展開など、数字と公式記録を土台に「何がすごかったのか」を整理する記事を得意としている。ルールや採点方式が分かりにくい競技でも、初めて観る人がその一戦を楽しめるよう、背景や見どころまでかみくだいて伝えることを心がけている。主な執筆分野は、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上、バスケットボール。

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