マテンロウスカイが競走馬登録抹消、中山競馬場で乗馬へ 2024年中山記念V、通算29戦5勝

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2024年の中山記念(GII)を勝ったマテンロウスカイ(セン7=栗東・松永幹夫厩舎)が、9月25日付でJRAの競走馬登録を抹消された。今後は中山競馬場で乗馬になる予定だ。通算成績は海外1戦を含む29戦5勝、獲得賞金は2億2020万5000円。9月12日のチャレンジカップ(GIII)14着がラストランとなった。
JRAが9月25日に発表、今後は中山競馬場で乗馬に
JRAは9月25日、マテンロウスカイの競走馬登録を同日付で抹消したと発表した。発表文は、同馬が中山競馬場で乗馬となる予定だと添えている。
2019年2月5日生まれで、父モーリス、母レッドラヴィータ(母の父スペシャルウィーク)という血統。北海道安平町のノーザンファームで生まれ、馬主は「マテンロウ」の冠名で知られるアートコーポレーション(アート引越センター)の創業者の一人、寺田千代乃氏だ。当歳の2019年にセレクトセールへ上場され、寺田氏が3600万円(税抜き)で落札した。
通算29戦5勝の内訳は、JRAで28戦5勝、海外で1戦0勝。着順別に見ると1着5回、2着5回、3着4回で、半数近い14戦で3着以内に入った。
29戦のうち、横山典弘騎手が手綱を取ったのは28戦にのぼる。2021年8月29日の小倉の新馬戦だけは秋山真一郎騎手が乗って勝ち、2戦目の野路菊ステークスからラストランまで、鞍上は一度も替わらなかった。デビューからおよそ5年、同じ騎手と歩いた競走生活だった。
格上挑戦で3勝クラスを突破、5歳で中山記念を制す
出世は遅めだった。3歳時の2022年は1勝クラスで2着3回、3着1回と足踏みが続き、ようやく2勝目を挙げたのは8月の小倉。9月のセントライト記念(GII)では13着に沈んだ。
流れが変わるのは4歳の2023年だ。3月の難波ステークスでは2勝クラスの身ながら格上挑戦で3勝クラスに出走し、これを勝ってオープン入り。5月のメイステークスで2着、6月のエプソムカップ(GIII)で3着と、東京の芝1800mで続けて上位に食い込んだ。秋は1番人気に推されたケフェウスステークスで9着、カシオペアステークスで4着と取りこぼしたものの、12月にはリステッド競走のリゲルステークスを3番人気で制している。
迎えた2024年2月25日の中山記念。雨で稍重になった芝1800mで、7番人気のマテンロウスカイは道中3番手から4コーナーで2番手に上がり、直線で後続を突き放す。勝ちタイムは1分48秒1。10番人気ドーブネに2馬身差をつけ、3着ジオグリフ、4着ソールオリエンスと、2頭の皐月賞馬を退けての重賞初制覇となった。
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去勢で丸くなった気性、騎手と調教師が語った勝因
レース後、横山騎手は「ある程度展開が読めましたから、狙っていた通りのポジションを取れて、上手に走ってくれました」と手応えを口にした。自ら切れるタイプではないと見て、直線に向くとすぐにゴーサインを出したという。気性面についても「去勢するなど気性的に荒いところがあったのですが、だいぶ丸くなってきました」と明かしている。
松永調教師は「去勢して、去年の秋から状態も良くなっています」と、2023年秋からの上昇を去勢と結びつけた。マテンロウスカイが去勢されたのは3歳秋、2022年9月のセントライト記念のあとで、翌2023年2月の須磨特別から戦列に戻っていた。前走の東京新聞杯(GIII)5着の内容に物足りなさを感じていただけに、この勝利を「スカッとしました」と表現している。
去勢は、気性の激しい牡馬を落ち着かせるために行う処置だ。一方で、去勢した馬は種牡馬になれない。現役を終えたマテンロウスカイは、乗馬として次の役目に就く。
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天皇賞・秋で5着、初ダートのマーチSで2着
中山記念のあとは大舞台が続いた。2024年3月30日にはドバイのメイダン競馬場でドバイターフ(GI)に挑み、15着。秋は毎日王冠(GII)8着を経て、10月27日の天皇賞・秋(GI)に12番人気で出走し、勝ったドウデュースから0秒3差の5着に入る。11月のマイルチャンピオンシップ(GI)は14着だった。
2025年は2月の東京新聞杯(GIII)で10番人気ながら5着に入り、3月2日の中山記念で連覇を狙ったが9着。すると陣営は、3月30日のマーチステークス(GIII)で初めてダートに挑戦させた。9番人気の評価を覆し、勝ったブライアンセンスにクビ差の2着。芝の重賞馬が砂でも通用するところを見せた。
ただ、その後は勝ち星から遠ざかる。8月のエルムステークス(GIII)で14着に敗れたあとは、翌2026年3月のマーチステークス(12着)まで約7か月半、実戦から離れた。4月の読売マイラーズカップ(GII)17着、7月の関屋記念(GIII)6着と走り、9月12日、阪神の芝2000mで行われたチャレンジカップが最後の一戦となった。15番人気で14着。7歳の秋に、競走生活の幕が下りた。
マテンロウスカイの主な成績
| 年月日 | レース | 格 | 人気 | 着順 | 勝ち馬 | 騎手 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2021年8月29日 | 2歳新馬(小倉・芝2000m) | 新馬 | 4番人気 | 1着 | マテンロウスカイ | 秋山真一郎 |
| 2023年3月11日 | 難波ステークス(阪神・芝1800m) | 3勝クラス | 3番人気 | 1着 | マテンロウスカイ | 横山典弘 |
| 2023年12月9日 | リゲルステークス(阪神・芝1600m) | リステッド | 3番人気 | 1着 | マテンロウスカイ | 横山典弘 |
| 2024年2月25日 | 中山記念(中山・芝1800m) | GII | 7番人気 | 1着 | マテンロウスカイ | 横山典弘 |
| 2024年3月30日 | ドバイターフ(メイダン・芝1800m) | GI | ー | 15着 | ファクトゥールシュヴァル | 横山典弘 |
| 2024年10月27日 | 天皇賞・秋(東京・芝2000m) | GI | 12番人気 | 5着 | ドウデュース | 横山典弘 |
| 2024年11月17日 | マイルチャンピオンシップ(京都・芝1600m) | GI | 9番人気 | 14着 | ソウルラッシュ | 横山典弘 |
| 2025年3月30日 | マーチステークス(中山・ダート1800m) | GIII | 9番人気 | 2着 | ブライアンセンス | 横山典弘 |
| 2026年9月12日 | チャレンジカップ(阪神・芝2000m) | GIII | 15番人気 | 14着 | ジョバンニ | 横山典弘 |
名を残した中山で、乗馬として第二の生活へ
重賞勝ちは中山記念の1勝だけだが、GI天皇賞・秋での5着、初ダートでの重賞2着と、芝とダートの両方で見せ場をつくった。3歳から7歳まで、息長く重賞戦線を走り続けた一頭だ。
行き先の中山競馬場は、中山記念で唯一の重賞タイトルを手にした場所でもある。2戦目から最後の一戦まで背中を預けた横山騎手との長いコンビも、ここで区切りを迎えた。デビュー戦からおよそ5年、マテンロウスカイは競走馬としての役目を終え、ゆかりのある競馬場で新しい仕事に就く。
[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]







































































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