ネブラディスク、8番人気で天皇賞・秋2着 リスグラシューの半弟で父ドゥラメンテ、福永祐一厩舎の4歳馬の血統と戦績

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
ネブラディスクは、父ドゥラメンテ、母リリサイドの牡4歳馬。G1を4勝したリスグラシューの半弟で、栗東の福永祐一厩舎に所属する。11月1日の天皇賞・秋はG1初挑戦ながら8番人気で2着に入り、通算成績は10戦4勝となった。
3勝クラスを勝ったばかりでG1へ、8番人気で2着
第174回天皇賞・秋は11月1日、東京競馬場の芝2000メートル、良馬場に17頭が出走した。ネブラディスクは川田将雅騎手を背に5枠10番から発走し、8番人気で2着に入った。
スポーツニッポンによると、後方を追走し、直線半ばで追い出されると鋭く脚を伸ばした。スポーツ報知は、4コーナー10番手から早めに抜け出したと伝えている。勝ったのは4番人気のダノンデサイルで、勝ちタイムは1分56秒7。ネブラディスクは2馬身半差をつけられたものの、3番人気のレガレイラには先着した。
同世代の日本ダービー馬で1番人気のクロワデュノールは5着。スポーツ報知は、ネブラディスクがこの馬を含むG1馬4頭に先着したと報じた。3連単の配当は29万7820円で、スポーツニッポンは見出しで「8番人気のネブラディスクが波乱演出」と伝えた。
前走は7月4日、小倉競馬場の博多ステークス。3勝クラスを勝ってオープンに上がったばかりで、約4カ月ぶりのレースがいきなりのG1だった。
関連記事:天皇賞(秋)枠順確定、連覇狙うマスカレードボールは4枠7番 クロワデュノール1枠1番
リスグラシューとは母が同じで父が違う「半弟」
血統を見ていく。父はドゥラメンテ、母はリリサイド、母の父はAmerican Post。2022年3月22日に生まれた。
半姉のリスグラシューは父がハーツクライで、ネブラディスクとは父が異なる。2018年のエリザベス女王杯でG1初優勝を飾り、2019年には宝塚記念、オーストラリアのコックスプレート、有馬記念を勝った。この年のJRA賞では年度代表馬に選ばれている。
ネブラディスクの馬主は金子真人ホールディングス、生産はノーザンファーム。2023年のセレクトセールで1億7600万円(税込)の値が付いた。税別では1億6000万円にあたる。
新馬勝ちから京都新聞杯まで、届かなかったクラシック
デビューは2歳だった2024年11月24日。京都の芝2000メートルの新馬戦で2番人気に支持され、後続に3馬身差をつけた。岩田望来騎手はこの勝利でJRA通算500勝に到達し、「思った以上に強い勝ち方をしてくれました」と語っている。同時に「次はテンションが気になりますが」とも話し、のちに陣営が向き合う課題はこの時点で顔を出していた。
3歳の春は重賞に続けて挑んだ。武豊騎手とのコンビで共同通信杯は4着、毎日杯は3着。A.シュタルケ騎手に替わった京都新聞杯も5着に終わる。netkeibaは、惜敗が続いてクラシックには参戦できなかったと紹介している。
流れが変わるのは秋だった。
2025年10月の京都で格上挑戦の2勝クラスを勝つと、11月は同じクラスで2着。2026年2月の春日特別を川田騎手で勝って3勝クラスへ上がり、4月のセンテニアルパークステークスも勝ち馬と0秒1差の2着に入る。そして7月の博多ステークスを制し、オープン入りを決めた。
全成績は次のとおりだ。
| 日付 | 競馬場 | レース | 距離 | 人気 | 着順 | 騎手 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024年11月24日 | 京都 | 2歳新馬 | 芝2000m | 2 | 1着 | 岩田望来 |
| 2025年2月16日 | 東京 | 共同通信杯 | 芝1800m | 5 | 4着 | 武豊 |
| 2025年3月29日 | 阪神 | 毎日杯 | 芝1800m | 5 | 3着 | 武豊 |
| 2025年5月10日 | 京都 | 京都新聞杯 | 芝2200m | 4 | 5着 | A.シュタルケ |
| 2025年10月25日 | 京都 | 3歳以上2勝クラス | 芝1800m | 1 | 1着 | 岩田望来 |
| 2025年11月22日 | 京都 | 3歳以上2勝クラス | 芝2000m | 1 | 2着 | 岩田望来 |
| 2026年2月15日 | 京都 | 春日特別 | 芝1800m | 1 | 1着 | 川田将雅 |
| 2026年4月26日 | 京都 | センテニアルパークS | 芝1800m | 1 | 2着 | 岩田望来 |
| 2026年7月4日 | 小倉 | 博多S | 芝1800m | 2 | 1着 | 川田将雅 |
| 2026年11月1日 | 東京 | 天皇賞・ | 芝2000m | 8 | 2着 | 川田将雅 |
通算は10戦4勝、2着3回、3着1回。3着以内を外したのは、3歳春の共同通信杯と京都新聞杯の2戦だけとなる。
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川田騎手が語った「素質の高さ」と気性の難しさ
陣営が繰り返し口にしてきたのが、気性面の課題だ。
稍重の小倉で1分46秒6をマークし、3馬身差で勝った博多ステークスの後、川田騎手は「どうしてもテンションが異常なほど高ぶってしまうのですが、それでもレースでこれだけ走れるのは素質の高さです。精神面の成長が伴ってくれればと思います」とコメントした。福永調教師も、スポーツニッポンの記事で「課題をクリアしたとは思わないけどジョッキーがうまくコントロールして形にしてくれた」と話している。
距離への見方も興味深い。デイリースポーツの記者コラムは博多ステークスの前、口向きを含めて繊細な面があるとして、ベストは1800メートルと評していた。同じコラムによると、2025年11月の2000メートル戦はスローペースに力んで2着に敗れている。その馬が、G1の2000メートルで2着に入った。
天皇賞の週、東京スポーツは追い切りの記事の見出しで、福永調教師の「GⅠでもヒケを取らない」という言葉を伝えた。レース前日付のnetkeibaの記事で、福永調教師は追い切った後も状態が上向いたと説明し、5枠10番については「ぎりぎりかなとは思うけど、外差し傾向の馬場状態だったら、いい枠だね」との見方を示している。調教後の馬体重は8キロ増で、「あとはプラス体重で当日を迎えられれば」と話していた。当日の馬体重は458キロで、前走から2キロ増だった。
川田騎手と福永調教師の天皇賞制覇はお預け
netkeibaはレース前、川田騎手が秋の天皇賞に16回騎乗し、最高成績は2019年ダノンプレミアムの2着だと紹介していた。同じ記事は、ネブラディスクの気性面に大きな課題があるとしつつ、相当な力を秘めていると評し、福永調教師のG1初制覇にも触れている。
結果は2着で、どちらも持ち越しとなった。
スポーツニッポンによると、レース後、川田騎手は「条件クラスを勝ったばかりでも、素晴らしいトライで素晴らしい走りをしてくれました」と振り返った。福永調教師は「ジョッキーがうまく乗ってくれた。思ったより後ろのポジションになったけど、1000メートルの通過を見てちょうどいいと。レガレイラの後ろでそのまま内かなと思ったが、外に持っていった判断が良かった。こちらが期待した以上の走りをしてくれた」と話している。
次走の予定は、現時点で確認できていない。
G1初挑戦でこの結果を残し、ネブラディスクはオープン入りしたばかりの馬から、G1馬に先着した馬へと立場を変えた。次にどのレースを選ぶのか。陣営の発表が待たれる。
[文/構成 by ライター 飯田タツヤ]







































































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